遙かなる高き峰々より吹く風に応えて

その風は、ぼくに呼びかけてくる・・・。

自らを識る

2009年11月02日 | 本心・・・真の願いを生きる・・・
 ポンヤオロ~ペテガリは冬の訪れを知らせる天気により、中止となった。結局、ペケレベツと西ヌプカウシヌプリの山をそぞろ歩きで終わる。どちらも雪の中での歩きだった。
 まぁ、それでいいではないかと思う。そのときそのときの「いのち」があり、意味が託されているのだから。

 剣小屋で二泊となり、暖かいストーブに助けられた。今年の日高も、この小屋に始まり、この小屋で終わる。来年は果たしてここに来ることができるのだろうか?

せめて、ヌビナイからのピリカヌプリ、日高の主稜線の走破、ペテガリ東尾根、1823やカムエクのコイボクからの沢・・・果たしたいことは数多くある。
 しかし、それらは、ぼく自身の「どこ」から発せられたものなのだろうか?
問いかけ、問いかけ、自らを識る、しかない。

 「  人間の光 人間の力

   生きるために涙し
   生きるために苦しむ人が
   なお生きようとするその姿に
   私は人間の光を見よう

   歩むために傷つき
   歩むために悩む人が
   なお歩もうとするその姿に
   私は人間の力を見よう

   試練が人をつくり
   逆境が人を新しくする
   人間を人間たらしめる
   「時」がある   」

                高橋 佳子著「千年の風」

 
コメント
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