牛乳

　山のなかで一汗かいた後での食べ物は何を食べてもうまいとは思ってはいない。
やはり、美味いものは美味いし、まずいものはまずい。
　今回もフリーズドライの白飯に牛丼だとかマーボー豆腐だとか（もちろん、フリーズドライ）をかけて食べたのだが、美味いとは思えなかった。むしろ、味噌汁やスープは美味かった。

　重ささえ気にしなければ、生ものをもって行き、調理したほうがいいのだろうが調理できる技術もなくそもそも何を食べたらいいのか皆目検討がつかない。
　安くて大きいソーセージを用意したら、息子に「いかにも、うまくなさそう・・・」と却下されてしまった。そのせいか、僕も食べるのを控えてしまった。

　テントのなかで、暖かくて美味いものを食べながら、ビールや酒をちびちびと飲むのは、大きな楽しみのなかの一つだ。さすがに、今回のテントの中はあまり暖かくなく・・・水づくりに専念しすぎた・・・その大切な楽しみを享受することができなかった。これまた、次回への楽しみとしてとっておこう。

　何年か前にトムラウシへ行ったときに、カムイサンケナイ沢の渡渉地点で休憩している人が１リットルのパックの牛乳をゴクゴクといかにも美味そうに飲んでいる姿を見たことがある。これは今でもぼくのトラウマとなって残っている(~_~;)