hituziのブログ 無料体験コース

いま、そのとき、かんがえつつあること。

乱読するのだ

2006-08-19 | ほん
◆NHKブックスから でているスティーブン・ピンカーの本を全部かった。『言語を生みだす本能』上・下は、むかーし通読ずみ。『人間の本性を考える』上・中・下は、社会生物学論争にたいするピンカーの見解というかんじ。『心の仕組み』上・中・下は、進化心理学かな。ココロの科学。ピンカーは、ドーキンスみたいに、よませる文章をかくね。ドーキンスは、あんまりよんでいないけれど、文章が たくみであるのはよく感じる。社会科学系のひとは、わたしもそうだったけど、ドーキンスに懐疑的なひとが おおい気がする。あんがい、よめるものです。

◆古本で入手した佐藤俊樹(さとう・としき)1996『ノイマンの夢・近代の欲望-情報化社会を解体する』講談社選書メチエ。10年まえの本だけど、これはいい。てゆーか、10年たった いまだからこそ、よんでみる価値があるといえそう。

◆ここ何年か、分類という行為について検討するのを課題にしている。そこで、坂本賢三(さかもと・けんぞう)2006『「分ける」こと「わかる」こと』講談社学術文庫(原本は1982年)。気になっていたのです、この本。評価しているひとがいたので、かってみた。

◆そういえば、「二分法をこえて」というのが しばしば さけばれているし、自分も のりこえたいと おもっている ひとりなのでありますが、とある二分法には注意していても、またもうひとつの二分法には無頓着ということが多々あるように おもうのです。そこで仲正昌樹(なかまさ・まさき)2006『「分かりやすさ」の罠-アイロニカルな批評宣言』ちくま新書。

◆田中耕一郎(たなか・こういちろう)2005『障害者運動と価値形成-日英の比較から』現代書館。もっと はやく かえば よかった。

◆そーいえば、『女たちのやさしさ 田中克彦対話集』。あたしゃ、まだかってないし、本屋でみつけたら きまぐれで かうかもしれない程度の関心しかないけど、これって、でたこと自体あんまり しられてないのでわ(笑)。

◆富山英彦(とみやま・ひでひこ)2005『メディア・リテラシーの社会史』青弓社。読書の歴史とでもいうべきテーマの本をあつめているのだけど、これもそのひとつだーね。おもしろそ。てか、熟読せねばなるまいよ。

◆西川長夫(にしかわ・ながお)『〈新〉植民地主義論 グローバル化時代の植民地主義を問う』がでましたね。西川さんの本は、『増補 国境の越え方―国民国家論序説』で満足してしまってる。この新刊も、だれかの評文をよんで めっさ興味をひかれないかぎり よまないだろなー。余裕がないもの。

◆ちょっとまえに、古本で鹿野政直(しかの・まさなお)1988『「鳥島」は入っているか-歴史意識の現在と歴史学』岩波書店をかった。鹿野さんの本は、たくさんよみたいものです。

◆東村岳史(ひがしむら・たかし)2006『戦後期アイヌ民族‐和人関係史序説―1940年代後半から1960年代後半まで』三元社。堅実な内容なので、よんでいると おのずと熟読させられる。名著。

◆デイヴィッド・ウォルマン2006『「左利き」は天才?-利き手をめぐる脳と進化の謎』日本経済新聞社。ひさびさの ひだきき本。ひだりききの著者による「ひだりききへの旅」というかんじ。「「左利きを受け入れてあげよう」という雰囲気の奥底には、根深い非難の気持ちが隠れている」(14ページ)。

スタンレー・コレン1994『左利きは危険がいっぱい』の訳題もどうかと おもうが、「天才?」はないだろー。コレンの本は参考になった部分もあるけど、「危険」についての話は よろしくなかった。よく おぼえてないけど(笑)。

◆石川憲彦(いしかわ・のりひこ)/高岡健(たかおか・けん)2006『心の病いはこうしてつくられる―児童青年精神医学の深渕から』批評社。この おふたり、すきなのです。

◆ふるい本だけども、楠敏雄(くすのき・としお)1982『「障害者」解放とは何か-「障害者」として生きることと解放運動』拓殖書房。こういう原点ともいうべき本をきちんと おさえておこうと おもいましたです。

◆障害学に関連づけてなのだけど、個人主義イデオロギーの功罪を多角的に検討するような研究はないのでしょか。ま、かんたんに整理することはできそうだけど、ひとの頭をかりたい(笑)。個人主義の再検討って、だいじだと おもわれるのです。

◆そうそう。佐藤直樹(さとう・なおき)2006『刑法39条はもういらない』青弓社。まだよんでないので、内容がわかんない。去年でた佐藤幹夫(さとう・みきお)『自閉症裁判』洋泉社と あわせよむと よいのかも?

◆以上は、「おそらく きちんと よまないのだろうけれども、それでも ちょっとは よみなさいよ、自分」という意味でメモしたのであって、このひとは本をたくさん よんでいるとか、そういった誤解はしないでちょ。

◆くるりのベストアルバムを最近かって、ききこんでいるところというのが実像なのです。