白バイ貝 ( ツバイ ) . エゾバイ科エゾバイ属 - Buccinum tsubai (Kuroda in Teramachi,1933)
今日は貝料理です。
ツバイは、とても小さく、可愛いらしい、綺麗な貝です。
食用となる主要な巻貝の中でも、最も小さいサイズの貝だと思います。
クリーム色の貝殻で、先端部分は黒褐色のツートンカラーがお洒落です。
日本海側で沢山収獲され、とても美味しいので人気があります。
しかし、全国的に広く流通する貝ではなく、どちらかと言うと日本海のローカルな貝ですね。
白バイと呼ばれる事もありますが、白バイというと大型のエッチュウバイが有名です。
エッチュウバイと、今回のツバイは、サイズ的に10倍くらいの差があるので間違う事は無いと思うけど注意は必要です。
今回の貝は、秋田産。Liza_tanと同郷の秋田美人ね。(笑)
ツバイの剥身、塩茹
まずは、イロハのイ。塩茹よ。
貝の味覚を楽しむのは、これが基本。
ツバイは、クセもなく、アクも強く無くてとても食べやすい貝です。
唾液腺に毒性を帯びるタイプではないので、腸まで全て丸ごと食べられます。
もちろん、貝殻と蓋は食べられません。当然ですけどね。(笑)
腸は苦く無く、とても美味しいです。
ツバイの貝殻付き煮付
貝殻は、ざっと洗うだけでOK。
巻貝は、二枚貝のように砂を噛んでいるのが少ないので、砂抜きは必要ないですね。
気になる人は、薄い塩水に浸して暫く様子を見て、水が砂で汚れないならOKです。
ツバイは、クセのある貝ではないので、煮付けに薬味は最小限で良いです。
今回は、一応、葱と生姜で煮付けてます。
そして自分の好みで、梅干し一粒と、燻製帆立貝柱を入れてみたわ。
ツバイの剥身の煮付
秋田産の貝なので、秋田の陶磁器`楢岡焼`の器に盛り付けてみたの。
そして、コメントをするのは秋田のLiza_tanという、オール秋田のラインナップよ。(笑)
剥身にしての料理は余りお勧めではありません。
熱を通すと、貝肉と腸が簡単に殻から取り出せるけど、生身だと、千切れてしまって難しいです。
剥き身にする場合はいったん湯通ししてからという事になりますね。
それより、殻付きで調理の方が良いでしょう。
ツバイの煮付けは絶品ですよ。
わたしはいつも殻付き煮付けで食べてます。
ツバイの串焼
いわゆる`焼つぶ`という調理法ですね。
居酒屋や、観光地で串焼にして売られているのがこの`焼つぶ`。
軽く湯通しして、剥身にして、甘辛い味醂醤油を塗り網焼き、又は、家庭ではグリルでもOK。
貝と醤油の焼けた匂いがたまりません !
途中で、数回味醂醤油をハケ塗りすれば完璧ですね。
少し焦がし気味に焼いた方が香ばしくて美味しいです。
ツバイは、とても柔らかい肉質なので、多少焼き過ぎても硬く締まり過ぎないので助かります。
今回は、自分の好みで、葱と、赤・青唐辛子と一緒に焼いてます。
葱や唐辛子のサイズと比べ、ツバイが小さいのが良くわかるでしょう?
香り付けにローズマリー (・・・これは、全く余分ですね。ツバイの美味しい香りに勝るハーブ無し ! )
檸檬を絞って食べるのは乙ですね !
ツバイのオリーブオイル煮
ツバイに限らず貝類の料理や、魚の内蔵料理などにオリーブオイル煮は良く使われる手法。
アクやクセを抑えマイルドな味わいになります。
まず、軽く湯通ししたツバイを耐熱皿に入れ、大蒜、生姜、唐辛子、ヒメタケ、ハーブ類を刻み入れ、
ひたひたに浸かるくらいの量のオリーブオイルを注入して、レンジ、又はトースターで加熱します。
オリーブ油は、エクストラバージンなどでなく、二番絞りの安いので充分ね。
わたしはいつもトースターを使います。
仕上げに、バターとか、エクストラバージンオイルも好みでね。
そのまま摘まみだして食べても良いけど、耐熱皿だと色気がないので、また楢岡焼の小鉢に盛り付けてみました。
楢岡焼の小鉢は渋い色合いが気に入って入手して、ブログに使ったら、
Liza_tanから、楢岡焼ではないか、と指摘され、調べたらその通り、秋田の楢岡焼だったの。
オリーブグリーンと沈み込んだ様な蒼色が素敵で大切に使っているの。
烏賊の塩辛など盛り付けると、とても良く合うのよ。
楊枝を差すと、簡単に殻から身が取り出せます。
勿論、腸も千切れず綺麗に付いて来るので、とても食べやすいわね。
小さいから、一口で食べるのに丁度良いサイズよ。
つるんとしていて柔らかく、とても上品な味は最高です。
クセもないので、余り貝類に馴染みの無い人も、違和感無く味わう事が出来るわね。
噛むと、貝類特有の味覚が口の中に広がり、幸福な気分に浸れます。。
オカズというより、おつまみ、お酒の肴に打って付けね。
おいしいからって、余り呑み過ぎないようにね !
今日は、このブログ始まって一番の大作になってしまいましたね。
わたしは、魚と貝、そして海老・蟹・蛸・烏賊が大好き。
これからも、こんな特集もやって行きたいです。
ただ、調理などは完璧な自己流なので、あくまでも参考程度に考えてくださいね。