労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと~

労組の仕事している勤務社労士がもしや誰かの役に立ってるんかな~と思いつつ飲んだくれて書いてるっす~(* ̄∀ ̄)ノ■☆

2022年7月に読んだ本

2022-08-17 | 📖いい本読んでます?
7月の読書メーター 読んだ本の数:6 読んだページ数:2286 1日のページ数:73ページ

解夏 (幻冬舎文庫)解夏 (幻冬舎文庫)
読了日:07月03日 著者:さだ まさし
 東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞く―。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。 ☆☆★ 心情の機微や移ろいを、丁寧に丁寧に紡いであって、じわじわと心に沁みる

六人の嘘つきな大学生六人の嘘つきな大学生
読了日:07月08日 著者:浅倉 秋成
 成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。最終に残った六人が内定に相応しい者を議論する中、六通の封筒が発見される。そこには六人それぞれの「罪」が告発されていた。犯人は誰か、究極の心理戦スタート。 ☆☆★ 斬新的なミステリー作品で、様々に散りばめられた伏線を最後は綺麗に(綺麗すぎる気もするが)回収していく。読者が試される作品だ。

ダーク・リバー 暴力犯係長 葛城みずき (講談社文庫)ダーク・リバー 暴力犯係長 葛城みずき (講談社文庫)
読了日:07月10日 著者:二上 剛
 大阪市の犯罪多発地帯を管轄する警察署。暴力犯係長の葛城みずきは、警察現場の腐敗を目の当たりにする。現場から被害者のカネを盗む癖のある検視官。遺言状を捏造し遺産を奪おうとする警官。だが、葛城もまた同じ毒に蝕まれていく。 ★★★ 内容も書きぶりも非常に汚くて醜くて、読み進むのがたいへん苦痛だった…

その旅お供します 日本の名所で謎めぐり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)その旅お供します 日本の名所で謎めぐり (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:07月17日 著者:綾見 洋介
 「その旅、ついていっていいですか?」バー『トラベラー』の常連客、歴史学者の梓崎はフットワークが軽い。バーで知り合った様々な客の旅に同行し、そこで起こる不思議な出来事を解決してみせる。厳島の海辺に掘られた穴の正体は?石舞台古墳の密室から少年はどうやって消えたのか?白川郷で発見された怪文書が示す、過去の事件の真相とは?読むと旅に出たくなるトラベルミステリー! ☆★★ 深みはないが軽く読めるトラベルミステリー。複線の回収もさりげない。ただもうちょっと深みがあればいいのに。

すみれ屋敷の罪人 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)すみれ屋敷の罪人 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
読了日:07月26日 著者:降田 天
 長らく手付かずだった戦前の名家・旧紫峰邸の敷地内から発見された白骨死体。そこで暮らしていた屋敷の主人と三人の姉妹たちは、終戦前に東京大空襲で亡くなったはずだったが…。死体は一体誰のものなのか。かつての女中や使用人たちが語る、一族の華やかな生活、忍び寄る軍靴の響き、突然起きた不穏な事件。二転三転する証言から、やがて戦下に埋もれた真実が明らかになっていく―。 ☆☆★ 先が読めない展開でだんだん陰鬱な印象が強くなっていったが、しかしながら最後には救いがある結末にもっていってくれてよかった。

宝島(上) (講談社文庫)宝島(上) (講談社文庫)
読了日:07月30日 著者:真藤 順丈
 しのびこんだ米軍基地で突然の銃撃。混乱の中、故郷(シマ)いちばんの英雄が消えた。英雄の帰還を待ち望みながら沖縄(ふるさと)を取り戻すため立ち上がる、グスク、ヤマコ、レイ。長じて警官となり、教師となり、テロリストとなった幼馴染たちは、米軍統治下の時代のうねりに抗い、したたかに生き抜こうとする。第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞、三冠達成の傑作! ☆☆☆ 実在人物と架空の人物がうまくミックスされた最高のエンターテインメントだと言ってしまえばいいんだが、取材力、時代考証、表現力、筆致力、すべてに圧倒される!たいへんな作品だ。


コメント
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