KATOから発売されている、HOプラ製品の初期製品に12系客車があります。わが鉄道にも急行列車用として数両配備されていますが、この度『急行だいせん』を再現すべくTomix製14系寝台車と混結するための専用車両がお目見えしました。改造内容はKATOカプラーをTNカプラーに交換しただけですが、車両間隔もより実感的になり見栄えするものとなりました。今回は少しだけディテールアップしたスハフ12と一緒にご紹介してみましょう。
まずは、加工前に車体を分解しますが、不要である伸縮ドローバー関連のパーツを全て撤去します。続いて床板の加工ですが、TNカプラー取り付け穴をあけますが、伸縮ドローバーの欠き取り部分と干渉するので、床板上面にt1・0のプラ板を貼り付け欠き取りを塞ぎます。
次に穴あけですが、床板の端から11mmの位置に枕木方向にケガキ線を入れ、次にレール方向に床板中心線を入れます。枕木方向のケガキ線上に、中心線から左右9mmの場所に2ヶ所、2mmの穴をあけます。
TNカプラーの加工ですが、本来の取付用である爪をカットし、上面をフラットにしておきます。最初から取付穴はあいておりますので、これ以上の加工は必要ありません。
次に取り付けですが、M2×5ネジで固定するのですが、ネジ頭を車内側に入れて床下側から黒染めナットで固定します。車内側にナットを入れた場合、室内モールドのパーツと干渉し浮き上がる部分が出来ます。見栄えが若干悪いのですが、加工の手間を考えるとベターな方法だと思います。
下から見ると、このような状態です。
TNカプラーに交換後のオハ12
実際に連結面間隔を比較してみると、その差は歴然です。全てを確認したわけではありませんが、通常の曲線通過には全く問題なく、亘り線通過も問題がありません。Tomix14系寝台車とほぼ同じ間隔になります。
加工前
加工後(方向幕はモリヤ製パーツを使用)
14系と連結しても違和感がありません。
オハ12はカプラーを交換しただけですが、スハフ12は若干のディールアップをしてみました。
まずは屋根上の排気管ですが、製品では筒状の突起があるだけですが、これを削り取りKATO製キハ82の排気管をはめ込みます。さすが最近の製品だけあって、排気口のメッシュ部分までモールドされており、より実感的になっております。ただし、このまま取り付けると嵩高になってしまいますので、実際よりも深くはめ込みます。
この排気管パーツは、キハ82系には余分に入っており、また製品自体が再生産されていますので、Assyパーツとして入手が簡単に出来るのではないでしょうか?
正面の元だめ管コックは、珊瑚製のエアーホースのホース部分をカットした物を取付ています。トレインマークは、モリヤ製の絵入りマーク(品番1439)をt1・0プラ板に張り付けて厚みを持たせて、縁を銀色に塗って接着剤で貼り付けています。
機関車側のカプラーを、Kadee5番に交換すれば完成です。
完成したスハフ12。判りにくいのですが排気管部分をウェザリングしてみました。
こうして、簡単な加工で『急行だいせん』用の12系客車は完成しました。お手軽プラ製品を少しだけ加工する事で、もっと楽しめるのではないでしょうか?
皆さまも、少し楽しんでみませんか?
注:会長個人のブログより転載しております。
まずは、加工前に車体を分解しますが、不要である伸縮ドローバー関連のパーツを全て撤去します。続いて床板の加工ですが、TNカプラー取り付け穴をあけますが、伸縮ドローバーの欠き取り部分と干渉するので、床板上面にt1・0のプラ板を貼り付け欠き取りを塞ぎます。
次に穴あけですが、床板の端から11mmの位置に枕木方向にケガキ線を入れ、次にレール方向に床板中心線を入れます。枕木方向のケガキ線上に、中心線から左右9mmの場所に2ヶ所、2mmの穴をあけます。
TNカプラーの加工ですが、本来の取付用である爪をカットし、上面をフラットにしておきます。最初から取付穴はあいておりますので、これ以上の加工は必要ありません。
次に取り付けですが、M2×5ネジで固定するのですが、ネジ頭を車内側に入れて床下側から黒染めナットで固定します。車内側にナットを入れた場合、室内モールドのパーツと干渉し浮き上がる部分が出来ます。見栄えが若干悪いのですが、加工の手間を考えるとベターな方法だと思います。
下から見ると、このような状態です。
TNカプラーに交換後のオハ12
実際に連結面間隔を比較してみると、その差は歴然です。全てを確認したわけではありませんが、通常の曲線通過には全く問題なく、亘り線通過も問題がありません。Tomix14系寝台車とほぼ同じ間隔になります。
加工前
加工後(方向幕はモリヤ製パーツを使用)
14系と連結しても違和感がありません。
オハ12はカプラーを交換しただけですが、スハフ12は若干のディールアップをしてみました。
まずは屋根上の排気管ですが、製品では筒状の突起があるだけですが、これを削り取りKATO製キハ82の排気管をはめ込みます。さすが最近の製品だけあって、排気口のメッシュ部分までモールドされており、より実感的になっております。ただし、このまま取り付けると嵩高になってしまいますので、実際よりも深くはめ込みます。
この排気管パーツは、キハ82系には余分に入っており、また製品自体が再生産されていますので、Assyパーツとして入手が簡単に出来るのではないでしょうか?
正面の元だめ管コックは、珊瑚製のエアーホースのホース部分をカットした物を取付ています。トレインマークは、モリヤ製の絵入りマーク(品番1439)をt1・0プラ板に張り付けて厚みを持たせて、縁を銀色に塗って接着剤で貼り付けています。
機関車側のカプラーを、Kadee5番に交換すれば完成です。
完成したスハフ12。判りにくいのですが排気管部分をウェザリングしてみました。
こうして、簡単な加工で『急行だいせん』用の12系客車は完成しました。お手軽プラ製品を少しだけ加工する事で、もっと楽しめるのではないでしょうか?
皆さまも、少し楽しんでみませんか?
注:会長個人のブログより転載しております。