日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

蕾2

2009年02月28日 | Weblog
遅咲きの梅の枝。
大粒の実がなる。
昨年豊作で今年は不作の年。
でも花は綺麗に咲きそうだ。
切り詰めた枝がすかすかでちょっと寒い。

蕾1

2009年02月28日 | Weblog
確実に春が近づいている。庭の花梅の蕾が膨らんで、もう開花寸前。
また花の季節がやってくる。が、今年一番の寒さで、ミゾレが降り
ネコも動けない。
TVでは伊豆の河津桜の満開の景色を散歩していた。
三寒四温、また緩む日もめぐってくる。

そのわりに、日本の経済状況の見通しは暗い。
このところの円安だけが無能な政治の成果とは、あきれ果てる。

朝のテレビで塩じい、官僚とばかり話しているようでは首相は
駄目だ、懸案の法案を先のばしせづ、通してしまい9月の総選挙を
やれと。あれれ、任期満了かぁ?と、周りが仰天。

米国第七艦隊だけでよいというのは、実は賛成なのだが、なんとも
ノー天気な発言ですねぇ。爺さん達はそろそろもうろく、
小泉といっしょにとっとと全員辞めてくれと言う気がする。

写真:花桃の枝

日経朝刊、特集:検証「簡保の宿」問題

2009年02月25日 | Weblog
「公正」巡り対立続く
売却対象施設黒字わずか11ヵ所
採算軽視、政治に責任も
売却時期見直しも浮上

見出しを拾うと以上のようなもの。
ようやく冷静な解説がでてきたなと、本来のマスコミの姿勢を
誉めておきたい。

この記事に関連して、鳩弟が遠山の金さんにみえると、ある女性が
喜んでいたので気になっていたことを書いてみたい。

もし遠山の金さんや、先の副将軍なら、もっと元々の悪代官を
ひっ捕らえる筈で、今回の社長虐めは筋違いも甚だしいと感じてきた。

同じ朝刊に厚生年金にからむ病院の売却の記事もあるが、そもそも
郵政省時代にああいう施設を政治の我田引水で作り続けてきたのは
政治家なのだから、鳩兄弟も当然責任の一端を担いでいるという事。
いや俺は担当していないという言い訳を言ったらそれこそ、お前は
官僚かと問いたい。

野放しで無駄使いをしてきた根源に遡らないで、目の前の事象だけを
問題にするのは対症療法も甚だしい。そういうところに郵政民営化は
間違いだったというような連中の基本的なスタンスの間違いがあると
言いたい。

一方、緊急事態で国の金融支援を急遽強化しているのは、間違いでは
ないが、用事が済んだらさっさと元に戻すかどうかも気になるこれも
同じ朝刊の記事。再膨張する政策金融、国際協力銀行(JBIC)の
民間企業支援への回帰。

郵政民営化の一番の肝は、特別会計への無節操な資金の流れであった
と思うが、こういうことは知らぬふりで地域の極めて細かいサービス
低下を針小棒大に取り上げる輩、何か権益があったのだろうと疑わざ
るを得ない。

いつのまにかはびこる小泉改革は間違いだったという風説は、国民を
扇動する動きのように見えて、気になる。

写真:これは一週間前の梅のつぼみと寒椿。まだまだ硬そうであるが、
   今朝見たらピンクが見えてきている。春は近い。

ぶざまな政治を引きずるのはやめてくれ

2009年02月23日 | Weblog
混迷する経済状態への対策優先と称してきた麻生の言い訳はもう国民から
完全に拒否されている。聞く耳持たぬ選挙民に何もしないできない政権が
言い訳ばかりを並べ立てる。輸出産業を中心としてリスク管理の甘かった
日本の製造業のなかで、ある大手部品メーカー社長の一言の呟きが印象的
である。

自動車(T社)向けに傾注しすぎた。

それいけどんどん、世界中の車を日本が作るぞとやってきたこの数年間の
設備増強は、結局はバブルであったわけで、沸騰した部分を取り除くと
今年の生産計画がまともな規模なのだろう。それでも新興国の需要は
引き続き伸びるのだろうし、この先もしビッグスリーが再度立ち上がれ
なかったら、日本車の需要は再度高まるだろうし、先行きは明るいの
ではないか?

麻生首相の緩んだ危機管理、自民党の復古主義、とうとう小泉元首相に
あの郵政選挙で獲得した2/3を使うことなのか、とまで言われてしまう。
その裏で、着々と官僚の巻き返しが起きていることだろう。
今朝のモーニングショーでもマスコミの責任もあるが、やると言ったことが
放置されているのではないかとコメント有。後期高齢者の仕組みを筆頭に
何も動いていない、動くのは外国主導のみ、経済対策優先と言いながら、
こだわり続けるお金のばら撒きももうそろそろ四半期を過ぎる。

前向きに動いていることがあるのか無いのかも、皆目分からずぼろぼろの
政治崩壊ショーばかりが報道される。その間の、日本経済の混迷は外人の
日本への信頼失墜で更に深まるばかり。

政治に関してここに書くことも、書く意欲も殆どなくなってしまった気がする。
自民党ぼろ負けでも選挙をやるしかないことは自明である。
その結果、民主党のいい加減さも見えるはずであり、時間はかかるだろうが
政界再編へと動くしかないのだろう。2~3回の総選挙が無いとこの国の
政治は落ち着かない気がする。

迷惑するのは国民であり、日本経済である。
ビジネスとしての政治はやめてもらいたいものだ。

写真:2月22日の富士山。久しぶりの絶景。御殿場のいつもの場所から。

この金融政策が日本経済を救う、高橋洋一、光文社新書381

2009年02月19日 | Weblog
例の埋蔵金の功労者(笑)東洋大学教授になってからはテレビやマスコミへの
露出度も高く、経済政策についてのはっきりとした解説がこれまでの方々に
比して極めて明快で分かり易く、この本にも大いに期待した。

読んでみて、なるほど、そうなのかとよくわかったつもりである。
この分野で日本ではあまり勉強もせずに昔ながらのことを言い続ける一昔
まえの大学教授タイプが多く、時代遅れのことを権威で隠してしまうので
全体に金融政策の世界との競争力が無くなっている、というか、政策ミス
ばかりであると、特にこの二代の日銀に厳しい。

FRBのバーナンキとはプリンストンで机を並べていたと言う経歴であり、
当時から日本の金融政策を見る世界の目を意識してきた一人。

世界は日銀政策がうまくいかないことを当の昔に予言しているしコメントも
しているが、なぜか日銀は早すぎる金融引き締めばかりをやって、日本経済
の勢いを抑圧してきた。その歴史的咎は大きい。

不況とはいえ絶好調の企業もあるのに、株価が正当に評価されないのは、
ほとんどが、日本の金融政策の誤りから来ているし、デフレ脱却への手段も
きちんと認識されていない。

易しく解説したとあり確かに易しいのだが、筋道は明快に示されている。
ひょっとしたら日銀幹部や金融政策の官僚達への解説書のつもりで
書いてあるのかもしれないと思ってしまう。(笑)

現在の日本の不況が必ずしもサブプライム問題に起因しているのではなく
数年前の誤った金融政策の結果であり、そこをマスコミがまったく理解
していないことを指摘している。金融政策の効果は少くとも半年、長いと
2~3年で効果がみえる長期的展望に立つものであり、振り返ればそれが
明快に見えているという話しである。

日本経済の復活のためにも、再度政策提言の立場に戻っていただきたい
一人である。一度引いたものが口出しするなと竹中元大臣を現役が批判
しているが、その態度にこそ痛いところを突かれてうろたえている金融政策
担当者が透けて見える気がする。

民主党の不勉強も厳しく指摘している。世界の見えている日銀副総裁候補
の一人である伊藤東大教授を嫌がらせに近い形で不同意したことの罪は
大きい。
こういう政党には危なくて政権を任せられないとも。
同感。

写真:この厳しい寒さも緑のままで乗り切った庭の芝生。
   昨年夏の猛暑と砂漠のような渇水で枯れたところに
   冬に強い芝生の種を蒔いたものである。
   夏場にどうなるだろう?


e-Tax、今年は楽だった。

2009年02月16日 | Weblog
朝9時、株式取引の動向をみながら、さて、電子署名と送信をやるかと
とりかかるが、電子署名のメニューが何度やっても帳票選択に移行しない。

エラーメッセージ出せよ!

要するに不要なために作成せずに未完成の帳票があると、署名させない
ようにできているようだが、うんともすんとも言わずに何もさせない。

これは改善が必須だ!国税庁e-Tax担当殿。
(実はN**Dの下請けソフトハウスか?)

とはいえ、そこで気がつき不要書類を削除して、未完成のままにしていた
所得内訳書を最初から作成して、いよいよ電子署名。

ICカードリーダーをUSBにセットし、ランプの緑点滅から住基カードを
差し込んで橙色に変わるのを確認。
(これはICカードリーダのマニュアルにある通り。)

署名はあっという間に済んだ。ここまではPC内部の処理である。

さて、送信である。これも自分のe-Tax暗証番号を投入して、終わる。
昨年より、ここのところは相当に分かりやすく改善された。

XMLのデータがどうのと、専門用語でいくら説明されても訳の分から
なかった昨年の手順とは雲泥の差である。

よくやった。

送信結果はすぐにこのシステム内のメールで返信される。

昨年はここで自分のメールボックスと勘違いしていくら待っても
来ないと悩んだが、今年はこれがここですぐ表示されるので、
間違わない。これも分かり易く誤解が無くなった。

しかし、送信した通知書のほうにエラーメッセージが来た。
利用者識別番号、納税確認番号を入力してください、というもの。

ここには、明らかにバグがあるようだ。
この書類自体は確定申告の本質と関係ないので、何とかなると思うが、
作成の時、この二つのフィールドは入力できなかったのであ~~~る。

こちらの操作ミスかと何度かトライしたが、この二つは入力の時の
青い枠が出ないままであった。

このことで、何か言ってくるのかどうか?

納税のほうは銀行口座からの自動引き落としであるから、
恐らくとっと引き落とし処理をするのだろう。

これで、済めば相当に楽になった印象である。

ただし、ネットやPCになれていない方々の為には、操作性などの
更なる改善をしてもらいたい。

ちなみに、帳票作成を終わって、電子署名と送信には殆ど時間は
かからなかった。印刷等も含めて実質は30分程度か?

最初の躓きに気付くのをいれて、総稼動時間が一時間位であった。
一昨日の帳票作りまでには相当苦労したが、それは手引きとの
連携が分からず、データ入力を試みたためであり、そこらの全体
指導マニュアルが見えていない気がする。

これは作る立場と素人が使う立場の違いを認識できないからであり、
今後の課題であろう。さらにより良くしてもらいたいと思う。

今年もe-Taxやるぞ~~~~~!(1)

2009年02月14日 | Weblog
昨年とはがらりと変わっていて混乱。

使い易くしようと言う努力のあとは垣間見えるが、まだまだ。
今年限りにしないために年度などのところを空けているが、
どうせ来年も見直すのだろうから、平成20年と言うのも
デフォルトにしておいたらいいのにとも思った。

まず、自分の番号とIDなどを送って今年のための電子証明を
更新する。ここまでは昨年よりはるかに簡単にできた。

次に添付書類を何枚かある、源泉徴収表で作るが、どうやら
これは税理士に頼むためのもので、ここでは不要らしい。

思い直して良く見ると、そうそう、第二表から作るのであった。
計算の仕方を見ないと分からないが、今年は紙の帳票や書類は
一切来ず、予定納税額の帳票だけ。当然e-Taxでやると言う事。
まあ、それはよい。しかし、金額確定したらあのマニュアルを
見ないくても自動計算かと期待していたのに、そこらはやはり
さすがに複雑すぎて自動化はできなかったのだろう、国税庁の
ホームページで探すとあるある、紙と同じマニュアルと画面で
見ながら計算できた。このマニュアルを探そうと思い立つまで
相当な時間がかかった。

e-Taxソフトの使い方は書いてあるが、あのマニュアルを見ろ
と言うのはどこにも出てこないのが欠陥である。自分でやって
いない証拠か、プロ過ぎて当たり前のことを忘れたのか、後者
だろうね。

きっとこういう:
え、そんなことは当たり前だよ、知らなかったの~~~~~?

まずは、第一二票は完成したが、あとは電子署名をくっつけて
データを送信するだけだが、ここが昨年は大混乱したところ。
納付期間は2月16日からなので、一応ここで待機ということ
になる。

写真:PC画面には、
   e-Taxソフト、国税庁ホームページのマニュアルなど、
   手前に
   入力する帳票類、住基カードとカードリーダー。

一日で完成、いやはや規格住宅は凄い。

2009年02月12日 | Weblog
窓から見える立替現場。朝から大型重機がきて、トラックで箱を次々に
運んでくるパーツをくみ上げる。ほぼ6時間でこの写真のとおり、
何も無かったところに四角いおうちが出来上がった。

驚きである。

工場生産のパーツが重機で持ち上げられてまるでレゴのブロックのように
組み合わせられ、あっというまに重機もいなくなった。

古い家を壊して、土台を整備して、時間がかかるなと見ていたら、最後の
追い込みの鮮やかさ。お見事。全部で一月くらいか?壊すほうが時間が
かかった。

大型重機は舗装を痛めるのか、まず中型が来て、道路の足場に鉄板を敷き、
そこに大型重機が載る。ブロックの数は分からないが10個もあったか?
反対側からバックでトラックがきてはブロックを吊り下げてはめ込む。
最後に屋根材をまとめてつりあげて、あとは人力。

内装が残るのだろうが、この調子だとあっという間にお引越しも済みそうだ。
一日至近の窓から時折眺めて楽しんだ。

大阪府、11年ぶり赤字脱却へ…橋下知事流の荒療治効く?(読売新聞) - goo ニュース

2009年02月10日 | Weblog
一年でやればできる。数字で証明してしまった。

こうなると次は国政で、この国の建て直しを任せてみたく
なるではないか。官僚の分厚い壁に立ち向かって勝つだけの
エネルギーを蓄えてもらいたいものだ。

大阪をよみがえらせる救世主として、府議会自らの報酬を下げ
府民への我慢を要請し、ごりごりと無駄をきってきた成果が
一年で出た。これはすばらしい。

機会あるごとにマスコミの報道もあり、注目の的から離れなかった
一年でその後押し効果もあったのだろう。

さて一方の、宮崎はどうなっているのだろう?

マスコミの注目を集めてはいないが、熊本県知事も故郷では評判が
良いが、さて。

写真:折り重なって寝ているところに声をかけたらむっくり顔をあげた。
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金融大崩壊「アメリカ金融帝国」の終焉、水野和夫

2009年02月09日 | Weblog
NHK出版、生活人新書276
12月半ばに神谷さんの「強欲資本主義」を読んでなるほどとここにも紹介した。
その側面と歴史的経緯、更には日本とのかかわりと今後の見通しを極めて明快に
解説したもの。
昨日今日首相が例によって軽々と日本は大丈夫とか言っているが、世界的な
経済の緊密な結びつきすなわちグローバル化の進展の下で、日本だけうまくいく
というのは幻想であることが、構造的な関係として明示される。

そういえば、今週号の東洋経済にはそのことが絵にして示したあった。
この本では「アメリカ投資銀行株式会社」と「日本輸出株式会社」という
ネーミングでこの二カ国経済が表裏一体不可分であったと解説する。
その投資銀行は全て消滅し、輸出の受け皿も消滅した。

そうだよね。自分も、秋口に東京駅前で経済状況についての大型ビデオカメラの
前で、コメントした内容は直感的であったがまさにこの事を瞬間に述べていた。
あらゆる輸出品の購買者がアメリカにいて、日本から更にはアジア経由で日本製
品の輸出産業が、金融バブルの購買力に向かって輸出をしてきた。

更に、金融バブルは欧州にも飛び火して、たくさんの国が住宅バブルに沸いた。
加えてユーロ高もあって、日本輸出株式会社は歴史的規模の輸出をやってきた。

それらが全て消滅したとき、日本は大丈夫と政治のトップが言う事を誰が
信じるのだろう?銀行は潰れないかもしれない、しかし、産業規模の縮小は
避けられない。輸出産業だけではなく関係するあらゆる国内産業も、
引きずられて経済規模が3~4割縮小する。過剰生産設備が破棄され雇用も
削減され、国内の失業者の増大は長期にわたり回復が困難であろう。

この本を読んで、なるほどと再確認できた。
では、この先はどうなるのか?
すでに出遅れている日本はBRICsの成長に
どうやって乗り込んで行けるのか?
今後の緊喫の課題も提示される。

のんびりと言葉尻国会をやっている暇は無いのだ。
トヨタをはじめ主要グローバル企業は国のことなど関係なく次に向けての
仕込みをしていると信じたい。

いずれは、アメリカの自動車産業が消え去りその主要部分を日本製が襲うのか
造船と同様に、韓国、中国が日本を追い越してゆくのか?

遅れてきた米国の新幹線計画も、さて、日本が乗り込めるのか?
フランス、中国などの後塵を拝するのか。熾烈な競争が始まっている。

政治家はいったい何をしているのかと、
声を大にして言うときのような気がする。

写真:毎朝2階の出窓の目の前に来て甲高くさえずるもず。
   二匹の猫がこちらでじっと静かに見つめる。