日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

目の筋肉を鍛えて視力を回復

2009年02月08日 | Weblog
還暦を過ぎて目の衰えを感じるようになり、薄暮の運転がやや
気になる。もともと左近視、右遠視のガチャ目で人生を送って
きたので、時には不愉快な気分になることもあったが、今でも
定期券の裏の小さな字を裸眼で読める。これは左目の役割。
ゴルフボールがかっ跳ぶと右目が追いかける。さて、

視力の衰えは目の周りの筋肉のさぼりであるから、鍛えようと
いう、運動がある。遠近と上下左右斜めを組み合わせて交互に
見るのだが、これを歩きながらやると怪しまれる。

自宅の部屋でいすに座って天井の左右の隅と床の左右の隅、
それに目の前に指を立てて、交互に見る。これだけで結構
運動になるのが分かる。

効果はなかなか。左右がサボって本屋の本棚に並ぶタイトル
が両方の見えにくい距離になっていたのが、なんとか判別
できるようになった。

視力の気になる方はお試しあれ。

写真:国立新美術館の正門側。どでかい。
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加山又造展、国立新美術館

2009年02月05日 | Weblog
感動モノ。
お勧め。
3月2日まで。

時々文春のグラビアでみていたので、あああれかと出かけた。
乃木坂駅からエスカレーターで何階もあがったら、
目の前が裏口。目の前のチケット売り場に立ち寄りすっと入る。

いや、江戸の屏風絵の流れを汲みつつ、金銀のきっちりとした
流れるような太い線画が独特の世界をつくりあげて、夫々の
画面に引きずりこまれる感覚である。なにしろ迫力と美しさと
緊張の連続。みていた若い女性が「かわいい」と表現したが、
うむむ、この絵からかわいいと受け止められる鈍感さに敬服。

細かく見て行くと写真では分からない色々なメッセージが見える。
波の銀線が時々崩壊して細かい線の複雑な絡み合いになる、
いやいや、一枚を長いこと見ていて飽きない。

100点とあったが、数十点の印象である。頭の中がぐるぐる
廻る印象で、この絵をたくさん所蔵するこの美術館は常設で
もっと見せるべきだと思った。

写真:六本木側の正面入口の看板。
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人事院総裁、谷さん自分も既に渡り常習犯?

2009年02月04日 | Weblog
今朝のアサズバに登場、官僚のなり手がなくなるというご心配。
いやいや、今の身分保障を当てにしてT大法学部から試験を受けてくる
やわなままっこは要らないのではないか?狡猾な作文術で自分の権益を
ひたすら組織防衛という旗印で守り通して、結果は税金の無駄、非効率
の温床を広げてこの国を滅ぼしかねない奴ら。

その典型例がこの人なのだろう。鉄面皮の御主張いや、よくぞそこまで
言えるねえ。この点ではたいへんご迷惑をおかけしておりますと低姿勢
だが、話の中身は絶対に権益は譲らないということに過ぎない。

なぜか田母神さんと重なって見えてしまった。ロジックは正当に見えるが、
遠くから見るとまるで足場がない様な議論。いやはや。

わけの分からない麻生首相が憲法もなんのその押し切るというのはこれも
よかろう。少しは支持率が上がるかも。

写真:根無しでも花が咲く。台所にころがっていた白菜の半株にトウが
   立った。それにしてもこう綺麗に咲いてくれると生ごみに出す前に
   しばし鑑賞か(笑)
   本日のブログを象徴?

消費税増税と責任ある政治の中身、週間東洋経済2/7

2009年02月03日 | Weblog
「現役世代と高齢者の不公平」
原田康@大和総研常務理事・チーフエコノミスト。

こういう解説がされずに増税が玉虫色に表現を変えて決着した。

そもそも将来の社会保障の財源という消費税の表向きの議論自体が
欺瞞を包み込んだものであるという指摘。これまでの消費税の導入、
増税にあたり、年金ではその分の給付を引き上げてきたという事実。
これを物価スライドというオブラートに包んできたが、明らかに
高齢者は消費税分の補助金が出てきたということである。

これが何を意味するか、現時点では世帯主が65歳以上の家庭は
28.1%であるが、これが2052年になると40%になる。
現行のやり方を継続すると、残り60%の若手世代が消費税も
年金も負担するという不公平がまかり通ることになる。

引用
「政治家が本当に将来世代のことを考えているなら、将来の
消費税増税においては、それによって物価が上昇しても年金
支給額を上げないことを明らかにし、かつそれを国民に納得
してもらうための活動をしなければならない。」

と結んであるが、いったい議員のどのくらいの人がこの事実を
認識しているのか、大いに疑問である。いつのまにか自分も
年金を受け取る世代になった。しかし過去にはその分多額の
掛け金を支払ってきた。これが掛け金ではなく先輩世代への
支払い金だと知ったのはずいぶん後になってからであった。

そういえば、当時リタイヤされた先輩が、皆さんのおかげで
たくさん年金を頂いておりますと言っていた。その方も昨年
他界されて、次は我々から団塊の世代が年金受給世代に入る。

若手議員がこの事実を示して、今後の消費税の扱いに口を
出してゆかないと、ひどいことになる。たくさんのマスコミ
の解説でもこの話は初めてである。

ちなみにこの記事の最初には、給付金を「支払ってやる」
という麻生総理の態度は許せないと、あの不人気の前大統領
ブッシュでさえ「お返しします」という言い方をした、
税金は政府や官僚のものではなく、国民からの預かり物
であることを忘れているこの国の政府、官僚はおかしい
という批判がある。そのとおりだ、ましてや埋蔵金などと
称する自分のための税金隠しは許せたものではない。

写真:雪景色の続き、義兄による。
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テレビ・新聞陥落!、週刊東洋経済1/31

2009年02月01日 | Weblog
インターネットの講演を頼まれていつも話してきたことが
既に現実になってきている。

テレビ広告のビジネス規模は2000年からほぼ2兆円規模
であるが、08年以降落ち込みが激しい。キー局の日テレ、
テレビ東京が中間決算で赤字に転落し、年度末決算には更に
赤字キー局が増える。

新聞は1.5兆円規模の広告費が02年には1兆円に
そして07年には1兆円を切った。広告費が3割を占める
新聞業界は赤字すれすれ、数年でビジネスモデルの見直し
を迫られる。印刷の共同化などが挙げられるが、紙媒体は
米国では既に終わりの兆候であり、先は暗い。

テレビと新聞は媒体ではなくコンテンツの役割に特化して
縮小均衡を図るモデルが提示されている。

一斉に同じ内容の広告を撒き散らすこれまでのやり方から
特定の消費者をターゲットに特定の広告を伝えるやり方に
変わる。これに向くのがインターネットとCATVである。
米国ではCATVが発達しているのでセットトップボックスを
選んで広告を配信するサービスが既に始まっている。

多チャンネル化も進む。

多チャンネルと課金に最も好都合な媒体はケーブルである。
光を用いて放送を送り込むやり方をとれば、新東京タワー
は不要な気がする。

金融問題に端を発した大不況で輸出産業が赤字に転落し
主要企業の広告費が3割のレベルで削減されている。
早急な回復の見通しは暗いのは自明だ。

地デジ対応のために更なる投資を迫られる民放各社の
行く末が見えてこない。あのタワーを建てずに現タワー
で代替して、多チャンネル化は光ケーブルとCATVに任せる
のが国全体としての投資効率がよさそうに、個人的には
思われるのだが、変わらないのだろうなぁ。

総務省の放送と通信の垣根と言う時代遅れの規制を撤廃
をしなくても、媒体とコンテンツの住み分けはいずれ
起きること、ここらで見直しもすべき時のように思う。

写真:蝋梅に雪、義兄による。
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