日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

自己評価のできない官僚体質

2005年12月31日 | Weblog
NHKの大晦日番組を見ての感想。
零戦の欠陥。直させない官僚、源田実。敗戦の責任者の一人だろうね。五十六は既に不在。現場の声を無視する発言、設計者は一言も言えなかったと。官僚主義に立ち向かえない技術者。それもこれも日本人の不得意なところと、作家の柳田邦夫さん(字が怪しい)。緒戦の快進撃を神話にしてしまった日本軍と、捕獲した無傷の零戦を飛行試験して徹底的に欠陥を究明しその対抗機を開発した米軍。とうとう元寇の時代まで戻って神風を待った日本軍。海軍もだめだったのね、司馬遼さん、困ったね。
来年はいい年にと思うが、自然現象はもっと酷くなると覚悟しないと。強風脱線も尋常ではない、これは温暖化影響のひとつの現象だろうと、深刻に受け止める。

外務省の危機管理

2005年12月29日 | Weblog
このような状況は交戦にでもなりかねない中国との現状から大いに想定されることだが、外務省の脇の甘さが課題だとの見方も出ている。当然双方で情報戦をやるからには自らのリスクで現地の人との接触をすることになるのだろうが、脅しのシチュエーションに嵌められたときの自己申告と帰還命令を準備してリスク管理をするのが筋だろう。高価なワインを並べて友好親善パーティイをやって済む時代は党に終わっている。ODAのばら撒きと土下座外交からの脱却をするからには、厳しい自己管理が求められるのは当たり前。この際在中国外務省スタッフの全点検をすべきかもしれない。また、報道があってからの報告というのも省内で握りつぶそうという意図と推測されるが甘すぎる。

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上海領事館員 「遺憾な行為」で自殺 公安関与 政府、中国に抗議
2005年12月29日 (木) 02:35
 鹿取克章外務報道官は二十八日午後、緊急記者会見し、中国の在上海日本総領事館の男性館員が、中国側から外交機密に関する情報提供を強要されたとの遺書を残し自殺した問題について、自殺の事実を認めるとともに、背景に中国公安当局者が関与していたとの見方を示し、中国側に抗議したことを明らかにした。
 鹿取氏は、男性館員が昨年五月六日に自殺したことを認めたうえで、「背景には、現地の中国側公安当局関係者によるウィーン条約国の義務に違反するとみられる遺憾な行為があったと考えている」と言明し、中国側を批判。「事件発生直後から今日に至るまで、中国側に対し事実関係の究明と抗議をしている」と明らかにした。中国からの回答はないという。
 鹿取氏は、中国側による「遺憾な行為」や抗議の内容、日時、回数などについては「外交案件であり、遺族側の強い希望もある」として、詳細な説明を避けた。
 ただ、政府関係者によると、事件発生直後に当時の杉本信行・駐上海総領事、北京の日本大使館の堀之内秀久公使がそれぞれ抗議。今月十九日には中国に出張した泉裕泰中国課長、二十七日には佐々江賢一郎・アジア大洋州局長が電話で程永華臨時代理大使に抗議した。これに対し、中国外務省の秦剛副報道局長は二十七日の記者会見で「事実に基づいていない」と否定する見解を表明している。
 一方、安倍晋三官房長官は二十八日の会見で、「領事に対し脅迫、強要などを図ることは国際条約に反することであり、保護は義務づけられている」と批判。「報道以前に(外務省から)報告を受けていない」と、同省の対応に不快感も表明した。
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だいちゃんJr.が来た

2005年12月27日 | Weblog
ボランティアのホームページからかわいい茶トラをみつけて、きてもらった。先住民のにゃんごろーJr. との確執も2日で折り合いがつき、いまは二匹で飛び回っている。か細い声でよく鳴く。二匹でじゃれあい大騒ぎ。部屋中のカーテンがずたずたになるのは、想定内(><)。ボランティアホームページはこちら。
http://ssystems.sub.jp/sumire/index.cgi

三浦半島記の続き

2005年12月26日 | Weblog
横須賀の戦艦三笠を見学された方は多いと思うが、この話に絡んで司馬遼太郎が海軍の話とまつわる逸話を書いている。いつも彼の話し振りには暖かくて優しい視線を感じるのだが、陸軍のことになると自身の経験した兵隊暮らしの苦痛も含めて、突如口調が厳しくなる。その226事件の本質は米英との協調を主張する海軍の要人を米英敵視の陸軍が暗殺したという見方を、初めて知った。教科書ではこのような見方を教えていなかった。横須賀にいた米内中将他はこの事件を叛乱軍として海軍軍艦3隻を東京湾に急行させ、叛乱軍が立てこもった国会議事堂に艦砲の照準を定めた。叛乱軍の投降がなければ、今もそびえる議事堂が恐らく3発の艦砲射撃で吹き飛んだろうと、司令長官が言ったという。陸軍はこの事件に同情的であったというのが、司馬遼太郎の言いたいことのようであり、英国紳士のスマートさを文化とするサイレントネイビーが、国会での海軍大臣による戦争反対の正論に終わってしまい、陸軍による盧溝橋事件をはじめとする多数の謀略を引き止めることができず、翌年には大戦に突入したと嘆いている。
山本五十六が2~3年は暴れて見せますという言葉で、先陣を切り真珠湾で戦果を挙げるが、これに軍も国も悪乗りしてミッドウェーの悪夢が海軍を叩きのめしてしまう。このとき、冷静に戦力比較をしておれば敗戦は確実であったのを、誰一人として停戦に動くことができない国内事情を作り上げた精神論も、陸軍のものである。英国流の紳士の文化の海軍を知って司馬遼太郎は心底驚き、一兵卒として自分も属した陸軍の馬鹿さ加減を忸怩たる思いで書いているのだろうと、その筆鋒の先鋭化に同情してしまう。
この大戦に至る経過や、陸軍の作り上げた馬鹿さ悪さ加減はきちんと見直しておくべきだろうと近年強く思う。
追記:
昨日日経夕刊一面の中谷巌さんのコラムに、同じ趣旨の話が出ていた。自分たちは、日本史を学んでいないと嘆いていた。私もこの226の話をはじめ脈絡のない事件の年号の暗記しか記憶にない。繰り返して書いてきたが、第二次大戦の日本人による総括が必須ではないだろうか?

日本の巨樹

2005年12月22日 | Weblog
http://www.kyoboku.com/top50/
面白いランキングを見つけた。日本の巨樹、その殆どが九州のクスノキ。環境庁認定らしい。クスに混じって桜、公孫樹、それに縄文杉もベスト50に名前を出している。ぶなの木とかはあまり大きくはならないのかしらね。

年賀状は出しません。

2005年12月22日 | Weblog
小学校の頃から忌中を除き50年ほど続けてきた年賀状を数年前から止めた。理由は、正月3ケ日が重労働の日で終わるからである。プリントごっこで干支に居ない我が家のネコを漫画で書いて結構楽しかったが、毎年数百通頂く年賀状に、ほとんど全て返事をだすのがもうつらい。元旦の実業団駅伝、あくる日からの箱根駅伝を見ながら、ただひたすら住所を書きコメントも少し、という日々を放棄した。もちろん、この2匹も21歳という超長寿でニャン生を終えて、ま、ええかと言うところ。

ふー楽だ。

年賀状の紙も少しは減るし、ご挨拶は電子メールでと時代も変わったと言うことに勝手にしている。

対中宣伝、筋を通せ

2005年12月21日 | Weblog
NHKの衛星放送は広く見られているのだから、子供番組ではなく政治的な宣伝、特に対中国ODAの成果をビジュアルに見せることが最初ではないかと、先日書いた。外務省も小泉さんの動きにようやく呼応しきたのか広報の強化をするそうな。

米国が戦後日本にしてきた援助については、小学生のころの自分も聞かされて育ったものだ。給食の粉ミルクを飲むたびにこれはアメリカに頂いたものですと、教師から聞かされたのを思いだす。あの頃はまだ戦後10年も経っていなかったのだと時々思う。

中国には、半日教育をやめろと迫るべきではないのかな?先日の信頼されていないサーベイのデータを突きつけるべきだろう。外交は筋を通すことから始めたい。アニメや音楽はあくまでも周辺のもの。

前回行った時、上海のお寺にひとつだけいいものをみつけた。このお寺は日本のお金で修復されたと看板がでていた。日本の仏教団体の寄付であった。


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反日感情緩和にアニメやヒット曲 外務省が対中広報強化
2005年12月21日 (水) 13:34
 中国の人たちに日本に親しみをもってもらおうと、外務省が広報活動を強化する。反日デモが起きたように中国で対日感情が悪化しているためで、中国でも人気の日本アニメやヒット曲を地方テレビ局で放映することなどを目指す。中国でのアニメ放映を対象にした予算措置は初めてで、対中広報費は06年度予算に前年比11.6億円増の31.1億円が盛り込まれる見通しだ。

 中国では「一休さん」や「ワンピース」といった日本アニメがよく知られている。日本のヒット曲もJポップと呼ばれ、国営ラジオでも紹介されている。

 放送はこうした人気作品を念頭にしているが、具体的には今後検討する。地方のテレビ局との交渉もこれからだ。

 一方、中国のテレビ局を招き、日本での特集番組制作を促す。外務省ホームページの中国語版も充実させ、靖国神社参拝について「二度と戦争を起こさないため」としている小泉首相の考え方を広く知ってもらうよう努めるという。
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めでたいこと

2005年12月20日 | Weblog
先日大往生したネコの大ちゃんが推定106歳だったとすると、面白い話を発見した。読みは違うが大介、同じ横須賀生まれのネコちゃんめでたい。
司馬遼太郎の街道をいく42三浦半島記から。私も住む三浦半島であるが、その昔鎌倉幕府を起こすにあたり、頼朝が助けられた三浦氏の一人に三浦大介(みうらのおおすけ)義明と呼ばれた人がいた。介というのは、武士のなかでの地域を治める官位で次官(すけ)=介である。国司は公家で京都から来る。この人は通常三浦介(みうらのすけ)というところをただの介ではないということで、60歳をすぎてから大介(おおすけ)と言い、呼ばせた。この人の城は横須賀の桜の名所衣笠山である。三浦大介義明は頼朝の最初の挙兵で負け戦のときに、衣笠城に一人残って討ち死にする。89歳であった。この時逃れた三浦一族が逃れてきた頼朝と海上で遭遇して盛り返しの最初の軍団を成す。その恩を心に秘めた頼朝はその17年忌に衣笠山を訪れ義明を弔って、あなたは私の中でこの17年間生きていたと公言したという。江戸時代の物乞いの歌に
  鶴は千年、亀万年
  三浦大介百六つ
というのがあったという。亀は鶴よりめでたく、三浦大介はそれらよりめでたい、とういう意味と。89+17=106である。生きていることで恩賞も厚くなるという実利も含めていた。ちなみにこの89歳というのは、とんでもない長寿だったとある。

外交一本化と内政対立、前原代表

2005年12月19日 | Weblog
前原民主党代表の発言報道、外交は国全体がひとつであるべき。内政の違いで勝負する、と。党内からも異論のある中国脅威論を党大会で再度強調展開。そりゃそうだわな。正しい。これで民主党が割れて一部が自民党へ、その他はおばちゃんところへという構図ありそう。朝日新聞はもう一度昔の論調で北京と北の宣伝紙に戻るのかな?
だってね、もともと外交では前原さん親米自立の方ですからね。

省内壁はずし竹中さん。省間もはずせと現役課長補佐。

2005年12月19日 | Weblog
放送と通信に関する総務省内の二つの懇談会が大臣の一声で一本化されると。これって、凄いことかも。人選は任せてと引き取ったという。やる。
既得権を守りたい放送業界とネットでコンテンツ配信をしたい通信(NTT)業界。これらの権益を裏でしょっている代表同士の馴れ合いは許さないという気持ちと期待したい。要するに利用者の視点だという竹中見解、賛成!
更に進めて今朝の二人の課長補佐の経済教室の提言。いいね。片道切符で国としての戦略会議をと。各省の代表を集める会議では、省益のぶつかりで本人が本当が正しいと思うことも、反対することになるのが、官僚の立場。その弱点を自己認識して、よく書いた。きっと今朝は霞ヶ関の話題沸騰だろうな。課長補佐二人のバックとか気になるところ。国としての正論が省では反対にあうのはよくあることだろうし、そんなこと、言ってしまって良いのって。きと彼等は次の選挙とか思う人もいたりして、と想像すると面白い。
頑張って欲しい。