厚生年金の申請をしろという書状が4月の誕生日を過ぎて舞い込んだ。
うぇ、そういえば還暦祝いの飲み会、パーティに明け暮れるだけでなく、こういう手続きしないといけないんだ。よし、やってみようと、まずはインターネットで厚生年金というのを探すと、あっという間に申請の所までたどり着く。しかも申請様式がネットで提供されていて、これを印刷して書き込んで持ってゆけばいいらしい。ともかく会社のプリンターで国民の義務のひとつだから私用許してねと、心でつぶやきながらプリントアウトする。書ける所はいくつかある。が、分からない。やはり専門用語の羅列に見える。この難関みんなよく通って行くなあと、多数の先輩に感心。
さて、分からないなりに色々やっていると、同時並行で企業年金の話も進む、色々混同する。会社の福利厚生の担当の人に、メールで質問すると、細かい略歴の書き方など親切に教えてくれる。とはいいながら、その間、何で?とおもうことはいくつもある。既にそっちから住所も何も調べがついてるのに、何でいちいち書くの?更に企業年金でも、そっちのほうが余程知ってるじゃないか、というようなことを書かせる。それでも一度だけですから長いものには巻かれてくださいという担当者に、この人結構親切で、ほだされてそのまま進む。
ある日、何とか書類を揃えて意を決して区内の厚生年金事務所へ出かける。行ってみると、この相談に来る人がたくさんいて、窓口もたくさんあり、ちょっと待たされる。そうだよな、誕生日の順に来るから、昭和20年生まれはまだまし、来年から大変になるねぇ、とぼやっとしていたら、窓口があいて、どうぞ、。。。書類を出すと、ほぼ完璧、あら、これは要りませんでしたねというものまであった。
それにしても、田舎から戸籍謄本、区役所で住民票、と面倒なこと。
いつになったら住民基本台帳の電子化と、申請の電子化してくれるのって。金だけはたくさん使ってシステム作ってる割には、何も便利にならず意味なし、と怒りもこみ上げる。さて、申請から受諾の処理が2ヶ月くらいはかかりますというので、イヤー困りましたね、そのころには今の会社辞めて、次の会社に就職してるのですが、とまた面倒なことを言うと、意外と分かりました次の会社はお分かりですか?はい、ここです。鉛筆で、僕の書類にメモしていたので、何かつながったみたい。
その後、新職場は区が変わり、また企業年金から証拠を出せと迫ってきたので、新しい方の厚生年金事務所へ出かけた。こっちも同様に窓口がたくさんあり、企業年金から新しい確認書類をだせというのですがぁー、と恐る恐る申し上げると、あ、それは出しません!でません、。。。うへーどうなるのかなというのと、企業年金側への怒りが込み上げる。無駄をさせおって、くそー!出さないという証拠をはんこを押してもらって持ち帰り、いろいろ書類をひっくり返して年金センターというようなところに電話する。あんがい感じの良い受け答えなので、先日の怒りは抑えて、出ないって断言されましたよーというと、あらそうですかで、おわり。要らないとか。
それで、まあ、要するに厚生年金は年齢でも収入でもまだもらえず、数年先のための準備を無事に終わったのでしたが、さて、問題は?
国民全員が一過性のため、この無駄を致し方なしと、申請しているのは無駄。
利用者の立場でもちっと考えないと難しすぎる。毎日やってる人にはどうということは無い仕掛けかもしれないが、一度だけの全ての人には、ちょっとやはり問題。
それにあの年金事務所の方々あんなにたくさんいるのよね。わざと難しくして解説がないと申請できないようにしてるのだろうと、官庁の人達を疑う。時おりしも厚生年金システムの金のかけすぎが話題ときて、。。。あー、つらかった。
いまだに自宅の机の上はこれらの申請書ともらってきた書類が整理できかねて積み上げてある。これで、ぽこっと死んだりしたら、後の人何も分からないね。
酉年、数年前に小泉さんも自分で申請したのだろうか?