日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

国会と官僚のありかたについて早くやってもらいたいこと。

2012年11月30日 | Weblog

1.一票の格差是正と議員定数削減。

2.議員歳費の削減。

3.参議院の在り方の見直し:都道府県代表議会とし、地方自治からの国政チェック機能に。

4.議会チェック機能組織の新設:米国議会の無駄使いチェックを参考に。

5.省庁、官僚組織の抜本的見直し。

高度成長時代の名残で巨大化複雑化して無駄ばかりの国のオーバーヘッド組織全体を徹底的に見直す時が来たと信じる。官僚が自らの天下りのために作り上げた猛烈な数の公的、準公的組織をゼロベースで見直し、廃止統合によりスリム化と更にはその組織存続のための規制を廃止する。

こういうことでもしないと税金は無限に無駄使いされるままになる。そのような無駄をチェックする機能が米国にはあり、議会の決めた予算を叩き潰す役割を担っている。小川和久氏のメルマガで教えてもらった政府監査院(Government Accountability Office=GAO)である。

全米に4000名のスタッフを抱え、数千億円の予算削減などを実現している。GAOに1ドル使わせると84ドルの予算削減になるというらしい。1921年に設置されたこの組織に対応するものが日本には存在しない。小川さんは、このスタッフ100人位を借りてきて明治維新の時の外国人登用の様に日本の国会の予算をチェックさせたらどうだと提言している。

やるべきだ。


原発はやめるべきだと思う。

2012年11月28日 | Weblog

もしかしたら、東電がもう少しましな連中に経営されていたら、こういうことは起きなかったかもしれない。巨大地震と津波であらゆる安心感は吹き飛んだ。即刻止めるべきものだろう。ただし、そうはいかないこともたくさんあるようで、最後に出てきた嘉田さんも10年かけて止めるという主張である。経済的な事だけなら何とかなりそうであるが、核燃料の後処理や最終処理など関連する危険なものの扱いの方針を根底から見直すなど、絡まりあう事情があるようだ。

一方で、東北電力の女川原発は同じ地震でも被害はなかった。これは東北電力の経営者が天災のリスクに対して過剰とさえ言われた対策を打ってきたことによる。つまり福島原発事故は人災であり事件としか思えない。これを想定外と言い張るからこそもう二度と原発は動かしてはならないと反対せざるを得ない側面もある。

その後知った事であるが、チェルノブルイ事故の原因も地震であるという。そのことは隠されてきた感があるが、福島の事故をきっかけに世界へ向けた警告として流され始めた情報ではなかろうか。

そもそも日本語で原子力発電という言葉が少し違う気がする。原理を見ると結局お湯を沸かして蒸気の力でタービンを回して発電するものであり、火力発電そのものである。核反応そものから電気が起きるイメージを抱いて高校生の頃はこの分野に進もうかと考えたこともあった。いってみれば原子火力発電、火は出ないから原子熱発電とでも呼ぶべきものだろう。ある時これを知って失望した覚えがある。いや、もちろん緩慢な核反応をさせて熱を取り出す技術など高度なものであることは分かるが、それでも、始めてしまったこの方式は後処理の目途が無い欠陥を放置したままの無謀なものでもある。

代替エネルギーをどうするのという議論に対して、いくつものアイデアがあり、既に動き始めている。早朝のTVで紹介された岐阜大学で発見された酵母による植物セルロースの分解でアルコールを取り出す方式では、既存の同様な方式より数倍の効率で燃料が取りだせて、1リッター50円台が実現できているという話であった。装置も小規模であり、実用化も済んでいる。このブログで今年の初めに紹介した木材を効率よく燃焼させる方式も既に外国では大規模に実現されているものであり、日本でも中国地方で実用化されている。

やや中長期的なものとして有望な、藻によるオイルの生成、周辺の海に広がるメタンハイドレートなど、そして地熱も極めて有望だと言える。地熱の発電技術は日本企業が外国に装置を輸出しているものであり、条件が整えばあっという間に実用化されよう。

と言うようなことをさせなかったのが、原子力ムラであり、これがそもそもの事件の主犯であると断言したい。

 


TPP交渉には参加すべきだと思う。

2012年11月27日 | Weblog

貿易立国の日本が関税についての開放を継続するのは当たり前である。農業分野に限るとまさに鎖国でありおかしな農政で品質は抜群であっても世界的にはきわめて高価なコメを主食として来た。近年はカリフォルニアや中国でも日本並みのコメを造り、米国では寿司米、酒米として十分通用する高品質のコメが作られている。

一方の日本では零細農家を守るためにコメの価格下落を抑える減反政策がとられ、虫食い状態の荒れた農地が全国に点在している。輸入米には数倍とも言える関税をかけて価格を維持し、日本の米作を衰退産業へと追い込んで来た。このことは週刊東洋経済の12月1日号で伊藤隆敏東大教授が経済を見る眼で「減反は農業を衰退させている」と指摘解説している。この政策は民主党の戸別補償政策とともに、やる気のある大規模農業への取り組みまで阻害する仕組みになっている。

このことを改革する気のない農水省、農業族議員が声高に日本の農業が崩壊すると叫ぶが、既に数年先には零細高齢者に支えられているコメ農業は消滅するのではなかろうか?そのための対策や改革の動きは一向に見えず、利権を握りしめる仕掛けだけが強化され続けてきたような気がする。つまり、TPP交渉の狙いは硬直化した日本農業政策の抜本的改革ではないかということだ。

まともな反対論も沢山ある。ひとつは環太平洋の諸国は日本と米国が規模的には突き抜けていて、参加する気のない中国、韓国を考えると結局これは日米貿易交渉のオブラートではないかという見方である。交渉の前提としてコメだけは、と言うような条件を許さないなど、見え透いた米国の絡め取り戦略で危険だと言う指摘である。このことは事実かもしれない。

他にも非常に危険は賠償訴訟条項もあり、一度交渉の席に着いたら逃げられないという言い方も聞く。交渉と言うものがそういうことであるとは信じがたいしそれこそ事前の確認などをすべきなのだろう。米国も日本が参加しなければほとんど無意味なことをよく分かっていることで、交渉ではノーと言うことは当然の事ではないのか?

アジアでは日中韓の貿易交渉も進めてきたことであり、双方のバランスを取りながら日本が真中にいる形の経済交渉ができないものだろうか?

写真:近所の紅葉の続き。

 


憲法改正はやるべきだと思う。

2012年11月26日 | Weblog

もともと民主党もアメリカからの独立、アジア連携を標榜して、普通の国を目指していた気がする。沖縄の基地を追い出すなら、自衛隊のままではいかにも無防備すぎるとは思わないのだろうか?社*党のメススピッツは警察官や自衛官は自衛でも戦ってはダメで、その時は死ねばいいと公言していた。そのようなことが許されるのだろうか?

少なくとも日本だけが武器も持たず、守備としての戦闘もしないという幸せな世界でないことは、現実の戦争をやっている国々が今も数か所あるし、いつでも日本に攻め込むかもしれない国々が周りにあるのが見えないのだろうか。

こちらから戦争を仕掛けないということは当たり前のことだが、第二次大戦の米国のように、しかけてしかけて、やらせるという手もいくらでもある。日本人があこがれてきた永世中立国スイスもすごい軍隊をもち国民皆兵で、核シェルターは都市規模のものすごいものを持つ。他国から攻められることが前提であり、反撃の準備を見せつけてその意思をけん制するわけだ。

はるか明治維新の時の熊本の先立横井小楠は、ワシントンの軍備思想を知って、日本の軍備の在り方を説いた。軍備は相手に戦争をさせないためのものであり、現在の世界の警察としてのアメリカの行動そのものの基本思想であった。しかし、最近のアメリカは軍部と軍事産業との癒着で戦争経済を優先させて、第二次大戦以後は世界中で介入の実戦をやってしまうように堕落した。

この国が自立するには、現在の経済状態ではちと無理な気がするが、それでも日米同盟を前提としても平和憲法と言われる9条の見直しはしておかないと、拡張主義の隣国へのけん制にもならない。この考え方は一貫して国内でも主張されてきたものであり、ここ数年の近隣諸国との摩擦から現実味を帯びてきた紛争を起こさないための準備として切実な気がする。

経済的にも日本からのODAなどによる長年の協力で発展をしてきた隣国は周辺諸国とあらゆるところで紛争を起こしている。つい先日もパスポートの地図に紛争地域を自国領として描いたということで、一斉に該当する国々から非難されている。そのようなお行儀のよい国とはとても言えない隣国が日本の周りにいくつもあるわけだ。

本気で考えてみてもらいたいものだ。

写真:我が家の近所でも紅葉がきれいだ。

 


御殿場合宿二日目、午前雨、午後晴れ。光を浴びて更に綺麗な紅葉。

2012年11月25日 | Weblog

予報では朝から快晴のはずがしょぼしょぼの雨で出ばなをはじかれた。ゴルフはぼろぼろ、それでも今日も紅葉が実にきれい。3人二組のかわいいコンペで、早朝スタートのため良いテンポでハーフラウンドを終わって10時。朝食の時間とあまり間が無いが、昼飯は名物メニュの豚テキをおいしく頂く。午後は晴れて紅葉は更に綺麗に輝く。数枚の写真でお楽しみください。

 

 

この黄色から紅く染まるので、まだまだ見頃が続く様子。

#6のグリーンに近づくと右手に今が盛りと輝く紅葉の一本、隣の黄色との色彩効果がお見事。

 

#6グリーンから振り返ると、左の一本が際立つ。

再度振り返る。

アップ。

 

 

 


円安、株高、大赤字。矛盾か微分の時間ずれか?

2012年11月22日 | Weblog

日銀法改正と徹底的金融緩和とする安倍発言に内外の投資家が動いているようだ。株価の反転上昇が週末も衰えずに終わった。久しぶりの事。持ち株一つを上がり過ぎとみて処分したが、それ以後も上に向かった。来週の動きがどうなるのか楽しみでもある。

総選挙後の首相は安部とする前提で、次期日銀総裁は小泉政権でメガバンクの不良債権退治で活躍した竹中慶応大教授の名前が挙がっている。所謂上潮派、高橋洋一などと共に金融緩和の不足を指摘し続けてきた人達である。FRBのいかにもタイミングの良い発言や金利調整に比べて何とも地味で出し惜しみとしか思えない日銀のやり方はアメリカからの指示で一緒になってドル安円高を演出しているとしか思えないこともしばしばであった。

国家財政の危機度を見ると、表面的には日本の方が悪いと宣伝されるが、この国の国債が依然として国内の預金でカバーされているのに比べて、米国は日本、中国を筆頭とする海外からの保有に支えられており、経済的関係を無視すると敵対する国に依存する国家財政というおかしな構図が奇妙に見える。日米とも格差の拡大と一部富裕層の富の占有が言われるが、日本の場合はまだまだ少数の外資系や後発企業のワンマン社長の年俸が前例のない高額と言うものを除くと、大企業でも仰天するような社長の年俸ではない。

問題は、何らかの意図で円安を放置し続けた政府日銀のおかげで、日本から工場が海外に移り、ブルーカラーの職業が消失していることだろう。そこにも政府としてのやるべきことは視点を変えるとあるのだ。ここでは農業の事を言いたい。すでに何度か書いてきたように農業はこの国の輸出産業として成り立つはずである。国内の人口減に反して世界でには人口は増加の一途であり、食糧不足が予測されて久しい。従って、穀物価格は高騰しかけている。

農水省と農協による収奪の構図を根底から見直す時であるにもかかわらず、前向きの動きはなく、TPP反対などいってみれば崩壊の序曲を既に通り越した高齢者による小規模農業を前提とする思考回路が固定化している。会社経営による農業の経営、そこに勤務するサラリーマン農業従事者、この仕組みのどこがおかしいのだろう?

この事例にも見える旧態依然とした権益の構図をただひたすら守ろうとする官庁とその所属団体、さらにその上に乗っかる国会議員という時代遅れの守旧派の動き。日本のあらゆる所にはびこるカビの様なものだろう。これらを掃除しない限り格差の是正も、昨日書いた原発の後始末もまともには改善されない気がする。

一方で、技術だけは先端を走ると自認するこの国の生産技術をひっくり返す動きがまたもアメリカから始まっていることにも注目しなければならない。プリンターによるものつくり。既にオバマは小学生に実習をさせていると報道されている。ものつくりの大革命とされるが、日本の得意分野が消滅する危機ともとれるものである。この話はまたの機会に。

 


総選挙でかまびすしいTVだが、本当にいま危機的な事を忘れていいのか?

2012年11月21日 | Weblog

原発事故の後始末。このことがきちんと議論されていない。いくつかの視点があるが、今も進行中の子供たちの被爆の事、それよりさらに恐ろしい、使用済燃料保管庫のこと。この二つだけをとっても民主党政権は殆ど何も語らず、燃料棒取り出し試験の後は何一つ報道もされていない。

子供たちへの被爆は今も進行中で、こちらはいくつかの報道があるように甲状腺異常が多発する以上に既に癌と診断された子供がいるというニュースを見た。汚染地域の皆さんにはほとんどタブーかもしれぬが、一部の識者は当初から、住民の避難を最優先して、数十年、いや100年かもしれぬが汚染地域を放置すべきだと主張してきた。住民感情主体の感覚では除染をしてきれいになった故郷に戻りたいというのは良くわかるが、除染で取り除けるのはほとんど一部の放射性物質であり、環境的に安全とは言えないのではないか、更にその費用を考えるとほとんど無制限のものになりかねず、新しい土地に新しい町を作って町全体が避難することをまず考えるべきではないか。

政治の世界でもマスコミでもこのことがほとんど話題にされず、この趣旨の発言は逆に非難されるという現実である。だが、既に子供たちの病状は危険な状態を見せており、このまま汚染地域に住み続けることは将来の命の危険そのものであることが示されかけている。これこそ政治が救うべき国民の生命の安全ではないのか?

さらに危機的なリスクの一つとして、世界的な専門家が指摘する福島4号機使用済核燃料プールの後始末が指摘されている。もう一度この建造物が破壊されるような地震などが起きるとその放射能被害は日本全域を死の列島にしてしまうと言う人も居る。その位に危険な使用済み核燃料の大量保管庫である。まだ一本だけ取り出してガラス容器に収納した事例を見せるニュースであった。そのあと作業は続けられているのだろうか?問題はなかったのだろうか?数年以上かかると言われる全体の除去である。

このようなあまり知りたくないリスクを抱えるこの国で、沢山の党派の誰一人言及しない危機的な課題を放置することこそが政治の崩壊なのかもしれぬ。

今日は無責任なことを発言して辞任し、政治家を辞めると言いながら居残ったハトが次期選挙への不出馬を宣言したという。この人にもこれらの危機は見えていないようである。金の力で、それも親の財産で議席を得て、総理にまでなったのが、結果として混乱だけを残すことになった、慎重さと実現のためのプロセスを無視したお馬鹿としか見えぬ。対米従属を断ち切るにはあまりにもあさはかで現実を無視した一人相撲ではなかったか?おぼっちゃまドンキホーテに現実の政治は無理だ。


創立65周年記念演奏会。まずまず。

2012年11月20日 | Weblog

17日(土)6時前に予約したタクシーで駅まで、京急で品川まで、7時過ぎの新幹線のぞみで小倉へ向かう。弁当を買う時間等考えてやや早めにホームへ着くと、4,5分おきに発車するダイヤの凄さに驚く。世界最速は譲っていてもこの輸送量の規模では恐らくダントツであろう東海道新幹線。このオペレーションは異国の方々にはなかなか真似のできることではなかろう。と思いつつ雨が早くやまぬかと富士山のあたりを通過する。

お昼を小倉城の近くで知り合いの方と済ませてそのまま母校の門まで送って頂き、練習会場の階段教室へたどり着くと10名余の現役団員が練習中である。その響きを聴いただけで、なかなかのレベルだなと感心する。5年前の60周年では、現役が別な歌を歌っていたと昼飯を一緒に頂いた方の手厳しい感想なのだ。ほんの少し発声を直せばきっと相当に凄いと言う感じで、事実そうだろうと相方。

合同練習も済ませて、夜は小倉駅の中に新規開店1週間と言う明るい飲み屋で、大いに楽しむ。鯖の焼き魚が脂の乗りもよく大変おいしかった。小倉ステーションホテルは駅の上にあり、ゆっくり休む。あくる日はいよいよ本番の日、戸畑駅すぐの会場に乗り込む。事前練習をこなして、いよいよ本番。賛助出演の女子大生がどう見ても子供に見えて、GG世代はなんとなく唸る。

練習では音が下がると散々チェックされたが、本番ではかろうじてつじつまを合わせた大合唱で、指揮者は名演奏だったと振り返る。前回の60名余の時より少ない人数で、確かに聴かせるものだったと思う。800人は入るホールで、聴いていただく方の数がすくないのがもったいなかった。13名の団員でマネジメントから、チケットの手配と販売までやるのは確かに大変だろうな。我々の現役の頃はすくなくとも30~40名はいたものであった。もうすこしノウハウをのこして、工夫すれば改善できるのではないかと、助言したが、終ると全ておしまいで、次世代へと変わるのが学生の活動、なかなかだ。

終演の後の祝賀会兼打ち上げは贅沢をして、小倉ステーションホテルの宴会場、なかなか引き締まった会であり、大いに楽しんだ。例によって日頃歌う愛唱曲を次々とやり、結構真面目に歌った。なみなみとコップにイモ焼酎を数杯いただき、更に二次会でも同じものを飲みながらカラオケもやり、久しぶりの北九州の夜をすごした。

帰りは富士山を期待したが、晴れているのに山沿いは雲ばかり裾野がちらりと見える程度で、今回は残念。

今年の合唱シーズンはこれでおしまい。この週末からゴルフに復帰だ。


現役との合同合唱が楽しみ。

2012年11月17日 | Weblog

暫く行っていない北九州へ。新幹線で!そろそろ出かける。現役は13名、OBは30名超、これで、先日2曲だけ歌った月光とピエロ全曲をやる。練習は今日明日の本番前のみ、はてさてうまくいくかどうか。

政界は選挙モードに様変わりだが、民主党今になって復興予算の仕分けを始めた。これも選挙運動の一環だろう。なにができるの?と問いたい。