日本の進路を考える

戦後70年が過ぎてもいまだに自立できない日本を考える。

誰が税金を払っているかも考えろ!

2009年09月30日 | Weblog
参院選「1票の格差」、最高裁が「合憲」と判断(読売新聞) - goo ニュース

価値の低い神奈川に住む一人として納得の出来ない判決だ。

やり直せとはさすがに言えないのは分かるが、少なくとも首都圏の税収を
補助金としてもらっている地域の住民の投票価値が4~5倍もあるというのは
人権格差である。

新政権は来年の参議院選挙に向けて、この問題に正面から向き合って解決して
いただきたいものである。

写真:秋の富士山(2)

鳩山国連演説:架け橋にもうひとつ、ぜひこれも

2009年09月26日 | Weblog
日本は、南北、先進国と発展途上国などの間の架け橋を担うという演説、
もっとたくさんの人が議場にいたら受けたのにとも思うが、評価できる。

ただ、この写真の問題は宗教の狂気にあり、同根なのに一神教同士の対立が
あって、いまも戦闘状態の国々があり、おせっかいな国もいて武力で被害者を
増やすだけの愚行が続けられている。

キリスト教、イスラム教、ユダヤ教という砂漠地帯から出てきた3つの一神教が
世界の大半を覆い、極端な貧富の差に根ざす原理主義教育が若者を駆り立てて
報復合戦の悪循環に陥る。

この架け橋を政治がやると言うことは政教分離の原則に反するが、結局南北、
格差問題はこの宗教基本原理が解消されない限りは解決しないのではないか?

殆どの人が無宗教に近い感覚のこの日本は、世界のなかの変わり者集団であり、
これら一神教のお祭を一緒になって楽しみビジネスに取り込む鈍感さである。

海外、特に西欧に出てゆくと数々の宗教的タブーが潜む社会で眉を顰められる
事も起こしている。

これは、本地垂迹の思想が何となく背中に張り付いていて、世界の一神教の
神々も裏の神社の神様と同列であるという意識のもたらすものだろうと日頃
考えている。

そう、この鈍感さがこの国の売りかもしれない。
私たちは、どちらの神様の言うことも信じていません、特に、信じない奴は
知らないと言う神様ともあろうお方の酷い契約内容にはついてゆけません。

世界宗教者会議と言うものがある。何の話をしているのだろう。
お互いに認め合うと言うことなのか?
それともお互いに知らぬ振りをして干渉しないようにしようということか?
ある先輩は、神様なんかいないことを確認しあっているのだよと言っていた。

経典に書かれたことを真実とする極端な考え方から、より科学的な見方を
取り入れてゆく議論などがあるのかどうか?

いずれにしろ、一神教間の妥協がないと世界に平和な世の中は来ないのは事実だ。
ここに、何らかの形で日本が踏み込めないものか?

キリスト教以前のローマの神々の世界を取り戻せば、全ての神が神様の現れ
という考え方に戻せる。日本の神道とローマの神々は実に良く似ている。
あちらにもたくさんの軍神もいた。

その幸せな宗教をいつの間にかキリスト教が犯していく。たくさんの神様の
一つと思ってキリスト教を受け入れたローマはこの一神教に滅ぼされた。

そして、十字軍を典型としてイスラム教とキリスト教の聖地奪還を旗印とした
征服合戦が往復する。現在の米軍による中東への介入も長い歴史からみると
この愚行の枠組み出ていない。

そして、その昔から今に至るまで戦いと表裏一体のビジネスが進行して一部の
ワルが私腹を肥やす。

秋の涼しさの中でこの写真を見ていたら、
鳩の演説に日頃の思いを書きたくなった。

写真はネットからの借り物です。

平成の徳政令、亀井のおっさん、金融をおもちゃにしてはいけません。

2009年09月25日 | Weblog
大手銀行をはじめ金融株価が暴落した。金融の世界はまだまだ不良債権処理から
完全には立ち直っていない状況だと素人でも認識しているが、そこに向かって
平成の徳政令?、言葉一つで株価が動くことを認識してるのかね?

戦前にはきわどい発言で取り付け騒ぎから倒産した台湾銀行などの事例もあった。
現代はそうはならない仕組みが出来ているとは思うが、株価の下落で財務体質を
問われる金融機関、企業はあまた存在し、国際基準で見ると損失処理の対象に
なり、さらに株価低迷の悪循環の元にもなる。

株価が落ちたのは銀行の体質が悪いのだから関係ないとの放言は、野党の間は
構わないのだろうが、与党、政策を実行する側としては不謹慎発言であり、
日本経済への悪影響を引き起こすとしか思えない。
こんな人を金融担当大臣にしたのは極めて問題だ。

田舎の小さな世界のために郵政民営化を見直して官僚ビジネスとして復古させる
のが最大の眼目と言うこと自体、狂気の沙汰のように思われるのに、就任早々
これだから、困ったものである。

既に多大の個人的な被害も蒙っているのだが、どうしてくれる?

写真:富士カントリークラブ、額縁の大窓からの秋の富士山。
   屋外にある望遠鏡で見るとうっすらと冠雪も見えた。
   コースのところどころには紅葉も見え出した。

前原、原理主義か?

2009年09月22日 | Weblog
八ッ場ダム意見交換会、住民側反発し欠席へ(読売新聞) - goo ニュース
民主党でも期待の星であり、メール事件でリスク管理の甘さが露呈したが
それはそれ、民主右翼の筆頭として期待の人ではある。
たしかに、ダム工事の中止宣言はマニュフェスト実行のシンボルかもしれない

しかし、熊本県の五木村の状況は殆ど工事準備終わりの状況、要するに村民に
官僚が押し付けた犠牲は全てやり終えて、これから観光立村が期待される状態。
八つ場ダムも酷いが、五木村の状況は更に深刻なようだ。
村の中心は廃墟と言うより、原っぱ、ダム底の準備万端、国道も途切れて
付け替えの新しい国道が工事途中で止まっている。

それはそうだ、自民政権が旧建設省といっしょになって無理無理やってきた事の
帰結である。しかし、この方々の生活を元に戻すことはもう出来ない。
生きている人達の時間が数十年の単位で過ぎている。

みんなが反対した、それでも下流域の方々のためにダム建設に合意させられ
村は崩壊した。
その責任は前原には無いのかもしれないが、だから中止で済むのか?

であれば、これを無理無理やってきた官僚に責任を問うべきだ。
おそらくヴェネツィアであれば、それこそ死刑であろう。

村民達の失意をどうやって補償するのか?
前原君には見せてもらいたい。

ちなみに、このブログでは、あのメール事件のメールが証拠と言う会見の直後に
メールでは駄目だよと警告を発した。あとは、そのとおりになった。
理系の人達もたくさんいる政権だが、政治には人情も要るよ。

北極海の氷面積拡張、この夏。

2009年09月21日 | Weblog
今朝の新聞の小さな記事、しかし重大な事実。北半球の夏にもかかわらず氷面積が増大した。
地球は、温暖化よりもほぼ100年周期の太陽活動の低下で寒冷化に向かっている。
確かにこの夏は何となく寒さもあり、早めの秋の到来を実感させる。

次のブログは検索で見つけたが良くまとめてある。
http://blog.goo.ne.jp/princeofwales1941/e/420e724c37986505354a89a4a1699410

鳩山首相の温暖化排出25%削減国連宣言は後世の笑のネタになりそう。
理系それも東大、スタンフォード大と名門大学を出たにしては人の尻馬に乗りすぎではないか?

黒点活動の低下と寒冷化の予想はアメリカでも数年前の発表論文が掲載拒否され
無視されてきたが、ここに、事実として見えている。
地球温暖化で騒いだ一部の学者、政治家、団体は科学者の逆の指摘を無視し続けて
来たのだが、さてどうする?

省エネをするなということではない。それはそれで化石燃料の利用を効率化したり
様々な材料としての活用をする意味で大切にすべきだと言うのはそのとおりだろう。
日本が省エネ技術で先頭を走ることは素晴らしいことだろう。

ただ、排出権取引などというあやしげな仕組みに乗ってまたも金をむしりとられるだけの
日本にはなりたくない。

鳩山政権への期待

2009年09月19日 | Weblog
天下り先法人、受注金額28倍に OB在籍していない法人に比べ(共同通信) - goo ニュース

なぜ、これまで会計検査院はこういう数字を評価公開しなかったのかと不思議である。
もちろん、自分達も一蓮托生だからと言うのは安易に過ぎるのだろう。
それもあるし、同じ仲間意識と共にやはり自民党政権のずさんさが一番の問題だったのだろう。
新政権の成果がまずこういう本物の情報に基づく無駄の排除になるとしたら大いに結構なことだ。

もしこれが、自由公平実務主義のヴェネツィアで起きていたら、担当官僚は死刑である。
実は読書感想として書いていないが、政治を司る貴族の元で実務を担当したのは有能な官僚群であった。
彼らは終身雇用を保証され、国の祭典では元首、司祭の次を歩く地位を占めていた。

外交の場にも同行するし、日本の優秀な官僚にも似た仕事ぶりである。
が、もし腐敗や裏切りをやり発覚すると死刑が待っていたのだから、
現代日本の官僚は実に甘やかされていると言えそうだ。

そのような罪状を取り調べる仕組み、制度も実に公平に良く出来ていて、当時の日本や現代日本と
つい比べてみたくなるし、現在にもこのようなオープンな仕組みを実現できたらとも思わせられる。

海の都の物語ー3,4 塩野七生

2009年09月19日 | Weblog
いや、期待した以上に面白い。
全体像からいうと、イタリアの諸国、特にヴェネツィア、ジュノバは双方とも海運国で、商業で成り立っていた。
しかしその行動原理は対比的でジュノバの個人主義に対してヴェネツィアは議会制度に基づく組織的協調主義。
平和を望み東西国際間の通商を基本とするヴェネツィアと他国の船を見たら海賊に変身するジュノバ。
この二国は永遠のライバル、戦争も大規模なものから小規模なものまで絶えなかった。
日本の戦国時代のイメージに近く、読むにつれて都市国家としてなんとなく堺を連想してしまう。
ヴェネツィアは一度極限までジュノバに追い込まれ完全に包囲されてしまう亡国の危機も経験している。
しかし、そこでも挙国一致してジュノバの包囲網を突き破り逆襲する。
その後、トルコの若い皇帝マホメッドの西進に散々な目にあうがこれもかろうじて持ちこたえる。

3巻の後半のヴェネツィアの女性がこれも面白く、政治には一切関わらずに活きた女性達の姿がなんともありありと思い浮かぶ。
御主人が海外貿易の商社マンでその留守中の暇を起床から就寝までサポートするカヴァリエレ・セルヴェンテ
(奉仕する騎士)は驚きの制度だ。フランス人はこの制度を当然もっと深いかかわりだろうと言うが、...

4巻では仰天のヴェネツィアビジネスが紹介される。それはパッケージツアと塩野さんが称する聖地巡礼旅行。
フランス、ドイツ、イギリスからのキリスト教徒のエレサレム詣での船旅である。いやはやこれは驚きの事実だ。
そして、そのパッケージの内容が旅行者の要求を見事に満たしながら金儲けにつなげる巧妙さ。
ヤジキタ道中や大山詣でに比べても、その国際性と宗教の対立までも乗り越えたビジネスモデルには感服。
そして、この紹介は実際に当時この旅を体験した一市民が書いた旅行記の翻訳であるというのがまた凄い。
そしてその時とは1480年。まさに日本の戦国時代の始まりの頃ではないか。

トルコとの戦争の最中にもそれを横目に見ながら通商とこのようなビジネスを展開した強かなヴェネツィア。
塩野さんの最初の大作という事、文庫本は今年発行、お勧め。

写真:おおきくなっただいちゃん。
   短足胴長のため背中の高さが敵わなかった足長白黒にゃんごろーに追付くでかさ。

経済素人内閣に見えるが大丈夫なのか?

2009年09月16日 | Weblog
消費者相に福島氏、前原・藤井氏も入閣へ(読売新聞) - goo ニュース

FRBバーナンキ議長はのんきに楽観論を展開して景気の底打ちを宣言したが
ほんの少しの消費拡大で大丈夫なのかと恐ろしい気がする。

一方で、かの神谷秀樹は文芸春秋十月号に、徹底的悲観論を展開している。
リーマンショックから一年
ウォール街「強欲資本主義」は死なず
冷え込む消費、膨れ上がる財政赤字ーー反省なきアメリカの現地レポート
とある。

最近の新聞でも米国の大手地銀の破綻が増大して止まらないという記事を見た。
楽観論は敢えて、頑張ってアメリカ経済の後押しをしている姿勢かもしれないが
周辺状況を見るといまひとつ納得できない。

翻って日本は失業率も漸増し、政権交代による改革の後戻りや無茶なばら撒き等の
心配からか、市場全体が様子見の状況、選挙前後から株価は下落を続けている。
これに直近の円高が追い討ちして米国の復帰とは様相が異なる状況だ。

本日発足する内閣の各大臣が具体的に何から始めるのか注目である。
中でも亀井が、西川さんの自主退任を促したことにはあくまでも反対である。
官僚による半国営の巨大銀行は、民間ビジネスをおかしくすると識者のコメントが
散見される。

一見まともなように見える雇用規制や最低賃金もかえって経済をおかしくし
失業率を増大させかねないという指摘は、考慮すべきだ。工場がこの国から
出てゆき、空洞化するといういわゆるグローバル化を一人日本が島国に閉じ
こもって避けられるなどとは考えられない。

関係してきたIT業界では中国、ベトナム、インドへの実務の移転が加速して
国内のソフトハウスは瀕死の状況に追い込まれている。

政治家の目線では見えないところをきちんと把握してやらないとあっというまに
この国の経済はひっくり返りかねないと心配だ。

フランスのミッテランが国営化などの社会主義路線で失敗した経験と二期には
まるで反対の政策を打って蘇った前例を勉強すべきだ。

自分では打つ手のない立場からの歯軋りの一言にすぎないが、困ったもの。

イチローらしく内野安打で9年連続200本達成、おめでとう!

2009年09月14日 | Weblog
イチロー、9年連続200安打…大リーグ初(読売新聞) - goo ニュース

いやはや、凄いの一言である。出勤前に衛星テレビで第一試合の199本を見た。
ダブルヘッダーの今日達成すると思っていたので、驚きは無いがやはり少し興奮する。
張本の解説ではそろそろ歳の影響が出る頃らしいが、
ぜひ来年も連続して10年記録を見せてもらいたいなと思う。

アメリカのマスコミも大騒ぎらしい。
とにかく達成おめでとう!

3党連立、有権者は?

2009年09月09日 | Weblog
だだっこおばさんと、ねちねちおじいさんが入閣するという。
鳩ちゃん、マニュフェストには連立の話はなかったねぇ。

ネットのアンケートでは6割以上がこの3党連立には反対だね。
少なくとも民主党と書いた方々に連立のいい訳くらいはしないと
明日にも後ろを向かれるだけだね。
大勝に浮かれすぎて自分が何をしているのか理解できていないのではないか?
いやいや、小沢に言われたとおりに動いているだけかもね?

おばさんと爺のうれしそうなインタビュにはぞっとした。
こんなところと組むより同じ想いのラディカル渡辺みんなの党と
組むべきだったのではないの?

国際関係を無視して言いたいことを言い張るガキの政党は消えるべきだ。
いまも北の言いなりではないの?北の宣伝に乗って、大量の不幸な帰国者を
出したことの反省をしたにも関わらず、まだ対話できる相手だとおもうのかねぇ。

拉致被害者のことを本当に受け止めてその家族の気持ちになったことがあるの?
他人事のように話し合いで、というよう政党ではやられるだけ。実際、外国の
その手の機関では民主党政権は組み易しと受け止めているという風評が流れて
いるそうだ。それに北朝鮮を向いている社民党まで一緒になったら、被害者は
置き去りにして自分たちの宣伝になることだけをやりだしかねない。

3党の署名の場で西川さんを辞めさせると明言した鳩のあほ、狂気の沙汰だ。
忘れた振りでもするかと期待したが、こいつらは麻生以上に民間企業人を
見下しているとしか思えない。西川さんの功績をきちんと認識したことも無く
あほな弟との一貫性を守ろうと言うのか?

日本の経済は民間企業が支えていることを忘れるな、すべての税金は企業活動が
あってはじめて、出てくるのだ。あまりの身勝手にあきれ果てることしばし。
それじゃあ、官僚の悪口は言えないぞ。

首相の器ではないぞ。というのは皆さんすでに御存知のようで、
小沢の傀儡という記事が週刊誌に溢れている。
自民党の厳しいチェックに期待したい。

写真:残暑に苦しむ白黒の盆踊り風、昼寝風景。