見合い制度の意味 連れ合いの概念
家の存続、社会の継続を目的とするの婚姻
制度が見合い結婚だったのだろう。もっとも
昔の人に聞くと、結婚相手がどの様な容貌の
人なのか全く知らなかった人が多い。女性の
立場からすると見合いの場所に訪れて、どの
男性が自分の婿になる人なのか？全く解らな
かつたと言う人が多い。皮肉にも面前に並ぶ
男性の中の一番気に入らない嫌な感じの男性
が自分の嫁入り婚の人生を決める婿になる人
であった場合やケースがあったと言う裏話や
笑話が多い。結婚とは家と家との社会的縁組
であり恋愛的感情や要素が全く含まれなかっ
た場合が多い。婚儀が調う、前提として結婚
当事者ではなく、両家の一族が一同に会して
「あいやけ」と言う一種の、一族が共有する
倫理観、道徳観、社会通念、住民性について
の話し合いが持たれる場合があった。古くか
ら遠方の集落と婚姻が繰り返されている場合
は中世まで遡ると、組郷と呼ばれる遠距離の
集落どうしの協力体制が存在した事まで判明
する。結婚相手の事をパートナーとは言わず
に「相方」や「連れ合い」と呼ぶ人々も居た。
結婚相手の人格を尊重した互いに人生を協力
して生きると言う真面目で厳格な意味が含ま
れていて学ぶべき発想や思考であろうと思う。
昭和の見合い婚 見合い恋愛婚 恋愛婚の変遷
昭和の後半にもなると古典的ともいえる一族の
合議による「あいやけ」の習慣による婚姻制度
は衰退した。仲人、中取り持ちと呼ばれる世話
役の人の紹介により、結婚相手が紹介され見合
いや交際を経て結婚する場合やケースが訪れた。
見合い写真を添付した「つり書」なる履歴書も
存在した。さて何故人間とは結婚をするのか？
恋愛婚の到来に困惑
見合い結婚の時代が到来すると地味で真面目な
男性は交際相手や見合い相手を紹介された場合
には特に男性は美人や容姿端麗の女性が見合い
の席に現れた場合は即刻お断りする場合が多い
真面目な男性とは結婚相手には美人が苦手だ！
結婚相談所長のアドバイスでは、真面目な男性
は美人を外見の美しさ容姿だけを見て避ける事
が多く、よくよく優れたその女性の性格や人徳
を観察して尊重する努力が重要とアドバイスを
する事がある。真面目な男性とは美貌の女性を
好まない傾向が強い。日本の見合い制度が崩壊
して、良家の美人姉妹が独身である場合も多い。
昔の見合い制度が現在も存続していたら真面目
な男性と良家の女性は家庭を持ち所帯を持って
集落や地域が継続がなされて過疎化や小中校の
廃校や地域衰退は無かったかもしれない。マス
コミは無責任に現代は婚姻や見合い結婚が崩壊
と書き連ねて自分達が荒涼たる現代日本を発生
させた責任は認識していない。また人間はマス
コミやメディアに踊らされる傾向が、常にある。
テレビ番組 新日本紀行
昭和時代驚くべき時代変遷の波を記録していた
『新日本紀行』は当時の民俗文化や人々の暮し
が記録されており時代を知る資料として貴重だ。
テレビ番組 ぽっんと一軒屋
日本のテレビ番組で高視聴率を誇っている番組
『ぽっんと一軒屋』の人気の深層心理とは何か？
かって多くの人が山里山村に暮した昭和の憧憬
や過疎化移住により故郷を離れた人々の郷愁や
現代日本の社会の歪「ひずみ」への反発反論で
はないだろうか？若者が都会生活に憧れた昭和
の時代と輝かしい都市生活だった。しかし現代
は都市の文化にも地方の文化にも電子媒体発達
により格差がなく大都会に憧れる事は無いハズ？
井上陽水の詩の重さ
都会では自殺する若者が増えていると井上陽水
は70年代に『傘がない』で歌っている。自殺す
る人が突然世の中を自ら去り衝撃を受ける事が
ある。傘が無いとは非常に意味が深いと言える。
