チャレンジ

楽しく、自然体で生活しながら、チャレンジし、感じ続ける記録です。

研修初日~不安な一日

2005-08-09 23:38:12 | リーダーシップ
 ホテルのロビーで、研修施設に向かうバスを待っていたのは、コロラドから来たデーブ、テネシーから来たフランク、ノルウェーから来たカリ、スウェーデンから来たマリア。

 迎えのバスにちゃんと乗れるかが少し不安だったので、仲間ができたことは一安心だが、話をしていてだんだん不安な気持も生まれてくる。

 アメリカ人はともかく、そうでない人も英語はペラペラ。一方の私は英語を話すのは久しぶり、もともと上手くもないし、今は話したいことも言葉を選びながらでないと話せない。

 「ど、ど、どうしよう...」不安がよぎる。でも、もう来てしまったし仕方がない。

 迎えのバスがやってきた、バスにはコロラドから来たカレンサ、マサチューセッツから来たジェィとリー、ミネソタから来たサラ、オレゴンから来たステーシー、カナダから来たシェリーとフィリップ、フランスから来たパトリース、イギリスから来たマイク、ノルウェーから来たインゲ。

 お互いに既に打ち解けている様子で、しかも何人かは顔見知りのようで、我々を見つけると窓から顔を出して手を振っていた。

 どうもこういう雰囲気が私は苦手だ。この中に打ち解けられるだろうかという不安が大きくのしかかってくる。でも、もう来てしまったし仕方がない。

 バスの中で皆に握手をし挨拶した後は、少しの時差ぼけもあり、借りてきた猫のように、時に眠りながら静かに座っていた。

 2時間くらいたった後、バスは目的地のサンフランシスコ北のセバストポールに着いた。今日から6日間研修を受けるマザートゥリーハウスがあった。

 荷物を降ろして家に入ると、そこにはサンフランシスコから来たアン、南カリフォルニアから来たエルモ、ニューヨークから来たジャネット、ノルウェーから来たリンダ、デンマークから来たデニスが待っていた。そして今回の研修のリーダーである、エレインとキャロライン、アシスタントのサンドラとカスリーンもそこにはいた。

 皆暖かい雰囲気で迎えてくれるが、それでも今朝から持っている私の不安は解消されない。でも、もう来てしまったし仕方がない。

 男女別々の5人部屋に入り自分のベットを決めて、荷物の整理をした後に、第一日目の研修がスタートした。

 研修施設を歩いてみて周り、いろいろな約束事を聞いた。その後なぜこの研修に参加したかを含めそれぞれの自己紹介を行った。途中昼食と夕食をはさみ研修は20時半まで続いた。

 とにかく全て英語。当たり前だが英語。正直なところところどころ全く話がわからない。単語もとらえられていないところがある。
今日最後の研修は、内容がシリアスだったこともあり、精神的にずぶんとつかれて、シャワーを浴びるとすぐに眠りについた。

サンフランシスコに着いた

2005-08-08 23:04:27 | リーダーシップ
 成田を8日17時に出発してサンフランシスコに8日10時についた。日本と西海岸の時差が夏時間で16時間あるため、日本の出発時間はサンフランシスコの1時となり差し引き9時間のフライト。

 長いといえば長いが、映画を3本見て、途中少し眠って、気がつけば朝食が出てサンフランシスコにあっけなくついた。

 入国審査のあとスーツケースを受け取り、税関を通って空港のゲートを出る。空港の近くに予約したホテルの迎えを空港の専用電話でお願いする。ここまでは全て飛行機の中で予習した通りに順調に進む。

 次は迎えのバスが来るのを空港の外で待つのだが、空港の外に出ると「寒い」。少し曇っていて風があったせいもあるが、半袖ではいられない。夏のサンフランシスコは涼しいと聞いていたが予想以上に涼しい。
長袖も何枚か持ってきたが、こちらで調達しないと足りそうにない。

 ホテルのバスもなかなか着てくれない。30分以上待って、もう一度電話をしてようやく迎えのバスが来た。それでもなんとかホテルには無事に着きチエックインを済ませて部屋でスーツケースを開けるとびっくり。

 布のスーツケースの中に水がしみこみ持ってきた服はほとんどがびしょびしょ。
 一瞬ショックの後、「濡れたのなら洗って乾かすしかない」と開き直り、ホテルのコインランドリーで洗濯をした。

 ホテルの部屋にはたまたまアイロンとアイロン台もあり、洗濯の後はアイロンもかけられた。「ついているときには、こんなもんだ!」と自分自身を励ました。

 研修は明日から始まるので今日一日はフリー。街にでかける時間が少し減ったがそれも問題ではない。洗濯の後は電車に乗ってサンフランシスコの町にでかけた。

 サンフランシスコに来るのは今回で2回目。前回は18年前の3月のこと。卒業旅行で1人でアメリカにやって来て最初に入った街がサンフランシスコ。当時はとにかく街中を歩きまわった。ゴールデンゲートブリッジも歩いて渡った。
街の中を歩いていると、18年前に歩いた記憶も少しづつ蘇ってきた。

 フィッシャーマンズワーフまで歩き、途中何店か事前にチエックしていた店にも入った。遅めの昼食をハンバーガーレストランで食べ、長袖が足りないものはPadagoniaで調達。一人だとあまり何もすることもないので、帰りにスーパーマーケットで食料を調達しホテルに帰った。

 明日は8:15に迎えのバスが来るので、ホテルのジムで少し筋トレの後、早めに眠った。
 

そっと手を添える

2005-06-13 22:38:53 | リーダーシップ
 自分の周りに壁を越えさせてくれる人がいるかどうかは、自分自身の成長にとってとても大切だと思う。

 自分の能力の壁、行動の壁、思考の壁、可能性の壁、人は無意識のうちに自分の周りにいろいろな壁を作っているように思う。

 壁のなかには「あなたはこんな人間だ、あなたの能力はこんなもんだ!」「あなたはこれをやってはいけない」というように他人が作った壁もある。否定的な言葉、自分を認めてくれない、そんな環境で大人になったり組織の中で育てられると、本当に自分自身に壁ができてしまうことがあると聞く。

 人に影響を与える、人を育てる立場に立つ人はこのことを強く意識する必要がある。
誰かに言っているのではなくこのことは自分自身に言っている言葉。

 リーダーシップ研修で学んだ「人は皆誰もグレートになりたいと最初は思っていた」という言葉を思い出した。リーダーはこのことを常に強く意識することが大切だ。リーダー自らが、影響を与える人達に壁を作るようなことをしてはいけないとあらためて思っている。

 そしてリーダーがとるべき行動は、メンバーが壁を越えようと決意する勇気を与えることと、メンバーが壁を越えようと決意したときに暖かく見守り声をかけながら、壁を超える力が消えてしまいそうになった時に少しだけ手を添えること。

 決して大きな力を貸してはいけない。壁を自分自身の力で超えたときに始めて本当の力が身につくから。
このことはこれまで漠然と理解していたものの、ボディービルディングジムの森田先生に出会って身を持って感じている。

 ベンチプレスでウエイトを挙げている時、先生は姿勢について静かな声でアドバイスをしてくれるが、回数が増えパワーの限界に近づいてくるとウエイトに少し手を添えて、じっと顔の表情を見ている。
限界に達するところを見極めながら、そのポイントがくると「あと2回!」と声をかける。そして声をかけられた私は最後の力を振り絞って2回に挑戦すし、壁を越える瞬間がやってくる。

 自分一人ではあきらめてしまうところを、先生の存在が壁を越えさせる。でも壁を越えたのは自分自身の力。それが自信につながる。

 リーダーの役割そのものだと感じている。

安芸グランドホテル

2005-06-08 23:14:48 | リーダーシップ
 テラスからはわずかな1kmほどの海を隔てたところに宮島があり、厳島神社の大鳥居が見える。

 ここ安芸グランドホテルは、宮島の対岸の海岸線に建つリゾート感覚漂うホテルだった。
3階のロビーから9階の客室まで吹き抜けとなった構造のアトリウム、ロビーの壁一面の窓から瀬戸内海とそこに浮かぶ牡蠣いかだ、そしてその先には宮島の緑が見えている。

 「これまで見た景色の中で最高!」というところまではいかないが、同じく広島の海岸線に建つ広島プリンスホテルに比べればはるかに美しい瀬戸内海の景色が見られる。
ロビーの先、海に突き出すように作られたシーサイドデッキ、ここの椅子に腰掛けてボーッと海を眺めていると、ゆったりと流れる時間を楽しむことができそうだ。

 しかし今回はそのようなわけには行かないようだ。明日から2日間のリーダーシップ研修は朝8時から夕方までほとんど休憩がないようなスケジュールで組まれている。

 研修では、海をクルージングするわけでもないし宮島を歩くわけでもないが、このような非日常的な感覚の場所で研修を行うことで、仕事を離れ研修に集中することができる。
とはいうものの、このような環境で自由な時間があまりに少ないのはストレスも溜まる。

強いチームを作る

2005-04-08 23:35:20 | リーダーシップ
 昨年12月から段階を踏んで実施してきた教育イベントも、昨日でその大きな山を越えた。

 振り返って見ると、3月中旬位から次第に余裕が出てきたものの、それまでは昨年の9月位から常に精神的にも肉体的にも付加の高い状態が続いていた。
基本的な骨格部分は前回実施したものを踏襲したが、新たに大きな取組を実施したものもあり、また細かい部分に目を向ければ殆ど全てを変更したため、たいへんな取り組みだった。

 中心となるチームメンバーも5人の内3人が新たなメンバーでスタートした。楽天的なところがある私は、心の底では「なんとかなる」と思っていたが、どれくらい失敗するか不安に思っていた部分もあった。

 結果的には、困難な状況の中でたいへんな努力をして、チームメンバーが自信の持てる取組を行い、成果を上げることができたと思っている。そしてなによりも大きな成果はこのプロセスを通じて5人のメンバーが1つのチームに成長していった。

 でも、「できることは全てやった」とはいえない。現時点で考えればまだまだもっと賢く働くことはできたと思うし、もっと成果を出せる取組もできたと思う。
ただこれは、強いチームができた現時点だからこそいえることで、スタート時点ではそうは思えなかった。一つのチームになるためには同じ思いを共有し、互いに貢献意欲が生まれるまである程度時間もかかる。

 次回はまた多くのメンバーが新たに入れ替わってこのイベントに取組むことになると思う。いかに強いチームを作るか、それを早い時点で作り上げるかが、今回以上の良い内容にするためにとても大事だと思っている。