毎日、電車で通勤しておりますが、車窓から景色を見ていると、最近は、家があった所が空き地に変わっているところが目に付きます。
その土地は、売却され、更地になったものと思います。
電車で通っているので、鉄道路線と土地の関係をお伝えします。
明治時代に引かれた鉄道路線は、今ほど、災害に対するインフラが整備されていなかった時代なので、100年前ぐらいまでの災害の状況を、現地の人から聴取し、その情報を基に、鉄道路線(どこを通すか、盛り土をするのか、トンネルにするのか)を考えたようです。
ある本によると、明治時代に引かれた鉄道路線の線路の高さより、高度が高い土地であれば、水害時に冠水するリスクが少ない事のようです。
例えば、土盛りしてある部分では、その土盛りより高い土地ということになります。
川沿いの場合は、川と線路の間の土地でなく、線路より山側等、更に高度が高い土地となります。
但し、川沿いの場合は、山間部という場所もありますので、その場合は、この法則は成り立ちません。そんな場所は、山崩れの方が心配です。
あと、くぼ(久保、窪)、たに(谷)などの字がある地名は、全体に低い土地をあらわした言葉なので、川が氾濫した時には、冠水することもあると気をつけた方が良いみたいです。
例:大久保、荻窪、 渋谷、谷中(やなか)、
昔、単身赴任中に、東西線浦安の駅から徒歩5分圏内に住んだことがありますが、その地域の古くからあったような一戸建の家は、道路の高さより1mくらい盛り土し、家を建てていました。
当時は、それを見て、この辺も水害が起こるとその程度の高さまでは冠水するんだなと思いました。
土地を見るときは、付近のそんな所(なぜ盛り土をしているのか)も要チェックです。
あと、少し丘にあり、大規模な造成地となっと場所では、元は谷だったところを、山の部分の土で埋め、造成したような土地もあります。
できれば、そのような土地も外した方が良いようです。
時々、谷の部分の土地がずれたり、沈んだりして、その上に建てた家が傾き、建築主と裁判を起こしているドキュメントをTVで見ることがあります。
その場所が、谷かどうかは、古い地図を参照すれば分かります。
自然の摂理に対しは、人口の力では、かなわないと言うことと思います。
また、高校時代の友達の家は、元水田だった土地に盛り土し、2-3年寝かし、地盤沈下が収まった後に、整地し、家を建てたようだったのですが、数年後に家がゆがんできたと言っておりました。
お金がかかりますが、地盤が弱いところは、コンクリートパイル(杭)を打つぐらいでないと駄目なようです。
コンクリートパイルの威力は、阪神大地震の時に証明されています。
埋立地に建てた高層住宅では、周りの土地は、液状化により、地盤沈下がおきましたが、建物は、岩盤まで達したパイルのお陰で、当時のままであったようです。
しかし、 マンションに入る玄関部分は、沈下した土地と当時のマンションの入り口とに、相当な段差ができたようです。
不動産は、字の如く、動かないだけに、十分に吟味し、ご購入を検討してください。