本日、フェルメール展に行って来た。
混雑しない時間を目指し、9時半に美術館に到着。
それでも、館内は混雑していたが、フェルメールの作品、7点を中心に鑑賞。

見終わった10時半の美術館の入り口は、こんな状況で、次から次に人が入ってきて、入場口も行列ができ始めていた。
昨日で、80万人を超えたようで、美術館の入場者数では、歴代8位。
1位:万国博美術展(1970、万国博美術館) 178万人
2位:モナリザ展(1974、東京国立博物館) 151万人(1点のみの展示。凄い数字)
3位:ツタンカーメン展(1965、東京国立博物館) 130万人(東京のみ)
<東京、京都、福岡の合計 293万人。総入場者数では、1位>
4位:ルーブル美術館200年展(1993、横浜美術館) 112万人
5位:オルセー美術館展(2007、東京都美術館) 110万人
6位:バーンズ・コレクション展(1994、国立西洋美術館)、107万人
7位:ウ゛ァン・ゴッホ展(1976-77、国立西洋美術館) 95万人
8位:フェルメール展(2008、東京都美術館) 80万人突破(2008/12/2現在)
12/14まで開催中で、記録更新中。
9位:レオナルド・ダ・ヴィンチ展(2007、東京国立博物館) 79万人
その他:
・NHK放送80周年記念「ゴッホ展」(2005、東京国立近代美術館) 52万人
<東京、大阪、名古屋の合計 117万人>
*インターネットで調査した結果
**今回調査していたら、一日あたりの入場者数でランクしているのもあった。こちらの方が、ランキングとしては、正確と思った。開催期間が長ければ、総入場者数は上がる。
今回、その基準で計算しようとしたが、月曜休館とかあり、開催した実質の日数が把握できなかった。
美術関係者は、同じ基準で指標化するようにした方が良いと思いました。
・インターネットで調べたら、3位のツタンカーメン展が一番総入場者数(293万人)が多いのに、東京のみの130万人で記述されている。
・NHK放送80周年記念「ゴッホ展」(2005、東京国立近代美術館)は、三都市(東京、大阪、名古屋)での総入場者数117万人は、歴代4位となるが、東京のみでは52万人で、上位にランクされていない。
さて、今回の展示の最後のコーナーには、フィルメールの全37点の原寸大の複製画があった。
大きな号数の絵を描いていないのが、分かった。
逆に、小さい号数の絵のわりに緻密に描かれているのを凄いと感じた。
小さい号数の絵の一つが、今回、展示していなかったが、「真珠の耳飾りの少女」である。
私は、写真のポスター(1000円)を購入。
閑話休題:この題名「真珠の耳飾りの少女(The Girl with a Pearl earring)」であるが、今なら「パールのイヤリングの少女」か「パールのイヤリングをした少女」かな。
ユーミン風ならば、「真珠のピアス」をもじって「真珠のイヤリングの少女」かな。余り変わらないか。
今回の展示品では、17世紀の遠近法の未熟さが、いろいろな作品に垣間見れた。
具体的な作品では、ピーテル・デ・ホーホ「食料貯蔵庫の女と子供」の市松模様の床を見て欲しい。
遠近法を分かりやすくするために、市松模様の床が多く描かれているが、床の市松模様の絵を見ていると、フィッシャーの絵のように変な雰囲気になる。床が歪んで見える。
天井に描かれた梁の遠近法の延長線と市松模様の床の延長線が交差しない。
未だ、チャンとした遠近法が確立されていなかったと判断できる。
また、フェルメールの原画の前に、その絵の一部を拡大した部分絵と丁寧な解説があったが、私には余計な解説と感じた。
昔から美術展を見ているものには、考えられない展示法。
作者、題名、作品完成年、あとは画材(水彩、油絵、テンペラ画 等)だけで、充分である。
あとは、英語での併記。結構、英語で表現される情報で有効な場合がある。
それにしても、フェルメール人気の凄さには、「恐れ入谷(いりや)の鬼子母神(きしもじん)」かな。
(それにしても、フェルメール人気の凄さには、恐れ入りました。の洒落)