「影響の輪」を広げる

向上心旺盛と自画自賛している中年おじさんのブログ日記

福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者

2012-05-31 | Weblog

福島第一原発事故を予見していた電力会社技術者の記事がある。

詳細は、ここを参照:

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35339

特に、次の言葉が、印象に残る(抜粋引用)

「率直に言って、たとえSPEEDIが作動していなくても、私なら事故の規模を5秒で予測して、避難の警告を出せると思います。『過酷事故』の定義には『全電源喪失事故』が含まれているのですから、プラントが停電になって情報が途絶する事態は当然想定されています」

「台風や雪崩と違って、原子力災害は100倍くらい正確に予測通りに動くんです」

「スリーマイル島事故では、5かける10の16乗ベクレルのオーダーでした。チェルノブイリ事故では5かける10の18乗のオーダーです。ということは、福島第一原発事故ではとりあえず10の17乗ベクレルの規模を想定すればいい」

 「スリーマイル島事故では避難は10キロの範囲内でした。チェルノブイリでは30キロだった。ということは、福島第一原発事故ではその中間、22キロとか25キロ程度でしょう。とにかく逃がせばいいのです。私なら5秒で考えます。全交流電源を喪失したのですから、格納容器が壊れることを考えて、25時間以内に30キロの範囲の住人を逃がす」

法律はちゃんと「こうなったら周辺住民が逃げなくてはいけないような大事故ですよ」という基準を設けていて「そうなったら黙っていないで政府に知らせるのだよ」という電力会社への法的義務まで作っているのだ。「全交流電源喪失・冷却機能喪失で15条通報」イコール「格納容器の破損の恐れ」イコール「放射性物質の放出」なのだ。

そして、それは同日午後2時46分の東日本大震災発生から、わずか1時間59分で来ていたのだ。すると、この後「全交流電源喪失~放射性物質の放出」の間にある「メルトダウンがあったのか、なかったのか」という論争は、防災の観点からは、枝葉末節でしかないと分かる。

 「15条通報」があった時点で「住民を被曝から守る」=「原子力防災」は始まっていなくてはならなかったのだ。

─首相官邸にいた班目春樹(原子力安全委員会)委員長は「情報が入ってこなかったので、総理に助言したくでもできなかった」と言っています。SPEEDIやERSSが作動していないなら、それも一理あるのではないですか。

 「いや、それは内科の医師が『内臓を見ていないから病気が診断できない』と言うようなものだ。中が分からなくても、原発災害は地震や台風より被害が予測できるものです」

「ERSSの結果が出てくるまでの間は、SPEEDIに1ベクレルを代入して計算することになっています。そのうえで風向きを見れば、避難すべき方向だけでも分かる。私なら10の17乗ベクレルを入れます。それで住民を逃がすべき範囲も分かる」

「地震で送電線が倒れても、津波が来るまでの1時間弱は非常用ディーゼル発電機が動いていたはずです。そこで東京にあるERSSは自動起動していたはずだ。このとき原発にはまだ電源があったので、予測計算はまだ正常に進展する結果を示していたでしょう。しかし、ERSSの担当者が、非常用ディーゼル発電機からの電源だけで原子炉が正常を保っている危うさを認識していれば、さらに『ディーゼル発電機も故障するかもしれない』という『全電源喪失』を想定した予測計算をしたと思います。この計算も30分でできる。私がいた時はこのような先を読んだ予測計算も訓練でやっていた。原子力安全・保安院のERSS担当部署がそれをやらさなかったのではないか。この最初の津波が来るまでの1時間弱のロスが重大だったと思う」

「何とか廃炉を避けたいと思ったのでしょう。原子炉を助けようとして、住民のことを忘れていた。太平洋戦争末期に軍部が『戦果を挙げてから降伏しよう』とずるずる戦争を長引かせて国民を犠牲にしたのと似ています」

──廃炉にすると、1炉あたり数兆円の損害が出ると聞きます。それでためらったのではないですか。

「1号機は40年経った原子炉なのですから、そろそろ廃炉だと常識で分かっていたはずです。私が所長なら『どうせ廃炉にする予定だったんだから、住民に被曝させるくらいなら廃炉にしてもかまわない』と思うでしょう。1機1兆円です。逆に、被害が拡大して3機すべてが廃炉になり、数千人が被曝する賠償コストを考えると、どうですか? 私は10秒で計算します。普段から『老朽化し、かつシビアアクシデント対策が十分でない原子炉に何かあったら廃炉にしよう』と考えておかなければならない」

引用しだしたら、多くの記事になってしまった。

政治家、保安院、東電社員たち、皆、いい加減な発言であったことを、この技術者は語っている。

大飯原発の再稼動を政治判断しようとしている。

不安を感じる。

大飯原発で事故が起これば、放射能の影響は、名古屋市と言われている。

大阪、京都、滋賀だけの問題だけではない。 


マスコミのごまかし(原子力発電の実態)

2012-05-30 | Weblog

マスコミでいつも披露されている単位は、パーセンテージ。

例えば、発電の需給率。

ところが、昨年の東電の電力予測で分かったのは、分母の数字が毎日変わっていたこと。

一番のピーク時には、6500万キロワットを発電できる能力を持っていた。

ところが、電力需要予測が、低いときは、6000万キロワットの発電供給量だった。

7.7%も少なくしている。

また、分母の絶対数が少なくなると、同じ数字でも、パーセンテージは、高くなる。

例: 5500 ÷ 6500 = 84.6%

    5500 ÷ 6000 = 91.7%

本来は、最大発電力を分母として、パーセンテージを出すべき。

ところが、マスコミ各社は、一切、その数字は出さない。

パーセンテージ表示だけ。

分母を少なくして表示すれば、100パーセント近くなるのは、当たり前。

まず、分子、分母の絶対数値を明確にすべき。

国民は、馬鹿ではない。

騙されないぞ。

 

 


「撤退」のコミュニケーションできないトップ達

2012-05-29 | Weblog

夫々の証言が正しいものとする。

通産大臣、官房長官、首相は、原発から全員撤退と理解。

東電は、一部撤退するが、必要最低限は残すと言った。

どうして、こうなるのか?

たぶん、「撤退」としか言っていない。

「その撤退とは、どういうことですか?」と確認すれば、済む話。

聞き手は、全員撤退と理解(勝手に推測)。

話しては、「一部撤退です」と言えなかった。

4人全員が、コミュニケーションできていなかったことだけが、分かった。

こんな単純なことがコミュニケーションできない人達が、国や電力会社のトップにいるとは、恐るべきこと。

こんな人達が、国会を運営している。

何ヶ月も空転が続くのは、当たり前。

もう一度、コミュニケーションの研修でも受けた方が良いと感じた。

 

コミュニケーションができなくて、国会が空転。

税金泥棒と呼ばれても致し方ない。

なにもしていない期間は、日割りで、返上すべきではないでしょうか?

 

休題:

生活保護で、返金すると言った芸人の方が、潔い。


あ菅(かん)、菅 元首相の弁明

2012-05-29 | Weblog

昨日、菅 元首相の質疑が行われた。

答弁は責任のがれの言い訳口調。

だから、こんな最悪の原発事故が起こったと思った。

恥ずかしい限り。

都合の悪いことは知らないで逃げている。

一昨年実施した訓練は、何だったのか?

幼稚園のお遊戯と一緒だったと言っているに等しい。

あ菅(かん)!

 


始(はじめ)ちゃん、亡くなる

2012-05-28 | 写真

私の写真の師匠の一人は、桜井始先生。

始(はじめ)ちゃんと呼ばれる。

この3月に無くなったことを、最近、知る。

あの笑顔が見られない、独特のお喋りが聞けないのが、残念。

そう言えば、今年、先生から年賀状が届いていなかった。

前兆たっだのかも知れない。

ご冥福をお祈り申し上げます。

合掌。


福島4号機を内部公開

2012-05-27 | Weblog

昨日、TVで福島原発4号機内部を報道機関に公開された。

その映像を見る限り、廃墟に近い状況。

その中に、原子炉格納庫も、使用済み核燃料プールもある。

原発相は「震度6強の地震でも4号機は健全性が維持されると分析している」と語ったが、あの状態で、本当に安全だと思っているのかとも感じた。

燃料棒の撤去は、来年の12月頃、開始予定。

完全に撤去されるまでは、大きな地震が来ないことを祈るのみである。


無人宇宙船ドラゴンが国際宇宙ステーションにドッキング

2012-05-26 | Weblog

米宇宙ベンチャー「スペースX」の無人宇宙船ドラゴンが、日本時間26日未明(アメリカの東部標準時25日12時2分)、民間機として初めて国際宇宙ステーションのドッキングに成功した。

ドッキングの映像は、ここを参照:

http://www.cnn.co.jp/fringe/30006727.html

最初の打ち上げ時は、0.5秒前に発射を中止。

点検後、2回目は、米国時間の22日未明、発射し、今回のドッキングとなった。

スペースXの発射映像は、ここを参照。

http://www.cnn.co.jp/video/9098.html

今回、話題となっているのは、たかだか10年のベンチャー企業が衛星を打ち上げて成功させていること。

NASAも技術提供しているが、宇宙ステーションは、完全に民間企業に軸足を移している。

NASAは、火星とかその他の星の探索を目指す。

 

一方の日本は、5月18日、H2Aロケットで、韓国の衛星を打ち上げ、成功させている。

正確には、18日午前1時39分、H2Aロケット21号機が、韓国の多目的実用衛星「アリラン3号」と、宇宙航空研究開発機構の水循環変動観測衛星「しずく」を予定の軌道に投入した。

日本では、初めての他国の衛星打ち上げ。

もちろん、三菱重工の企業努力の成果である。

JAXAも、宇宙開発方針の転換が必要なのかも知れないと考えさせられた。

ただ、そうなると、開発費用の負担が大きすぎるとコスト面の問題が発生する。

色々な観点(発射実績を積める発射計画、宇宙開発の国家予算化、発射台を赤道近くに持つ、民間への技術提供する等)で考えさせられる。


時サケの時期が到来

2012-05-25 | Weblog

「時サケ」とは、本来、晩夏から秋にかけて川に戻ってくるのに、初夏の今頃から夏にかけて、定置網などで捕獲されるサケ。

サケが戻る時期を間違えているので、「時知らず」と呼ばれる。

間違えて戻ってくるサケは若く、若いからか、秋サケ以上に脂が乗っているとされる。

この「時サケ」が、市場に出回り始めた。

寿司屋の握りで頂くと、1貫千円前後。

確かに独特の脂が乗ったサケである。

時期ものなので、時々頂く。

 

休題:

この「時サケ」の話題がでると、小樽の寿司屋を思い出す。

東京出店のご案内葉書がそろそろ届く時期である。


東京電力の収益実態(利益の9割は家庭用電力から)

2012-05-24 | Weblog

東京新聞の見出し(5月23日朝刊)

「東電利益 家庭から9割 電気料金審査委販 売量は4割弱」

詳細の記事は、ここを参照:

http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2012052302000224.html

記事は、いづれなくなるので、転記。

東電の販売電力量の六割は企業など大口利用者向けだが、利益の九割は家庭向けで上げていた。

家庭向け料金が企業向けより、大幅に割高になっている実態が初めて明らかになった。

東電の高津浩明常務は企業向けの利益が少ない理由について、「燃料費の比率が相対的に高い(企業向けの)自由化部門の収支が悪化したため」と釈明した

(→ 全く理由になっていない。)

一方、家庭向けは電力会社が各営業区域で販売を独占している。電気料金も発電にかかる費用に利益を上乗せできる「総括原価方式」に守られ、経費削減で身を削らなくても安定的な利益が得られる構造になっている。企業向けの競争が、家庭にしわ寄せされている形だ。

 

この記事だけだと、分からないが、これ以前に東電が発表していたコメントを思い出して欲しい。

当時の記事をここから転記:

http://jcnet-mixx.com/2012/01/touden/

◆家庭向け電気料金値上げの内容

家庭…「5~15%」の間で調整

対応…値上げを認めるとしてもその幅は極力抑えたい考え

理由…企業向けの値上げだけでは東京電力が存続できない

検討…総合特別事業計画の内容を踏まえて値上げを申請する方針

 

つまり、企業へも、値上げするが、反発が強く、値上げできないので、個人に値上げをお願いしたというのが、もろバレした。

先ずやるべきは、企業への値上げであるが、企業も値上げされては、困る。

企業存亡にもかかる。

これを打破するには、早急に、電気事業の地域独占をやめ、自由化することである。

そうしたら、電気事業に参入する企業も増えると考える。

競争原理が働けば、安く電気が供給される。

東電は、送電線事業に特化することを提案する。

人員も削減でき、安い給与で対応できるのではないかと考える。

安い電力は、自由市場競争の下で、供給可能と考える。

世界の電力料金の2倍の価格は、どう考えてもおかしい。


東京スカイツリーに上ろう

2012-05-23 | Weblog

東京スカイツリーは、2ヶ月前の応答日に予約ができる。

http://www.tokyo-skytree.jp/news/info/2012/05/711511.html

7月11日入場分からインターネットでの入場券販売方法は「先着順」となり、入場日の2か月前の午前10:00から販売開始となります。

今日、予約すると、7月23日のチケットが予約できる。

日程を決め、その2ヶ月前の応答日に申し込もう。

10時から申し込みができる。

 

休題:

ここで疑問。

1月31日を予約したい時は、11月31日?。

11月は、30日しかない。

同じく8月31日予約も同じ。(6月31日はない)

どう対応するのだろうか?

多分、30日に2日分予約ができるのだろうと推測する。

 

閑話休題:

先程のWEBをよく読んでみると、当日入場券が発売されていると書かれている。

※7月11日からは東京スカイツリー4Fチケットカウンターでの当日入場券販売も開始いたします。(各日10,000枚を販売)

1万枚販売するなら、天気予報で、晴れを確認し、その日、朝、早めに出かけるのがベストかな。


東京スカイツリーがグランドオープン(さて、正面は?)

2012-05-22 | Weblog

東京スカイツリーが、今日、オープン。

さて、この電波等の正面はどこなのか?

塔なので、どこから見ても正面みたいな気がするが・・・。

そこで、スカイツリーのホームページで確認。

それが、ここのページ。

4F入り口フロアのレイアウト図に、正面エントランスと記載がある。

http://www.tokyo-skytree.jp/floor/ground.html#floor4f

東京スカイツリータウンのフロアガイドの4Fを見ると方位が書かれている。

http://www.tokyo-solamachi.jp/floor/4f/

これから分かることは、東から見た方向が正面。

7月10日までは、予約がないと上れないが、タウン(ソラマチ)には、早めに行こうと考えている。

 

休題:

同じホームページでありながら、レイアウトの正面の記載が、異なっている。

http://www.tokyo-skytree.jp/floor/ground.html#floor4f

 → 正面は、塔の右側

http://www.tokyo-solamachi.jp/floor/4f/

 → 正面は、塔の左側

このホームページ(正確には、レイアウト図を作成した人)を作成したセンスを疑う。

同時には見ないと考えている。

また、このレイアウトを承認した管理者のセンスも疑う。

少なくても、どのフロアも同じ方角で表示して欲しい。

 

現場でレイアウトを展示する基本は、お店とレイアウトの方向は同じ方向であること。

従って、掲示している場所によって、レイアウトは、天地が変わる。


金環日食を見る

2012-05-21 | Weblog

金環日食を見た。

7時前は、激しい雨が降り、もう、諦め掛けていた。

金環日食の時間だけ、見えた。

TVでは、常に、観察できている場所からの映像が映し出されていた。

月も太陽も、東の空から昇り、西に向かって移動する。

月よりも太陽の方が、早く動くので、太陽が、右側から掛けてくる。

色々と勉強になった。

 

 


金環日食時間の詳細を知る

2012-05-20 | Weblog

金環日食の話題が多くなってきた。

観察場所別で、何時に部分日食が開始し、何時に金環日食となり、何時に部分日食が終了するかを知ることが大事である。

このURLで、都道府県を入れると、詳細が分かる。

http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/koyomix/eclipsex_s.html

神奈川県で検索した結果は、次のとおり。

 東の空の見え方:

この2つの表から分かること(神奈川県の例)。

6:18:40 部分日食が開始

7:33:31 金環日食が開始

7:34:02 金環日食が最大

7:36:32 金環日食が終了

9:02:52 部分日食が終了

金環日食の観察時間:3分01秒(意外と短い)

部分日食が観察される時間:2時間44分12秒

(この時間は、金環日食時間を含む)

 

さらに、本当に綺麗な金環日食が見られる場所(中心食帯:赤い細い線)は、このURLで見ることができる。

東京都の一部は、ここ。

 

「有森テニスの森」駅は、その中心食帯である。

 

地図を拡大すると、詳細が分かる。

意外と自分の住んでいる場所が、中心食帯である場合があるので、調べて見ると良い。

 

観察できるかどうかの大事な天気。

現在の予報では、横浜は、曇り。

晴れるのを祈るのみ。


金環日食を観察できる時間の天気

2012-05-19 | Weblog

金環日食の情報が多くなってきた。

当日の天気が心配であるが、東京、神奈川は、微妙な天気のようである。

晴れ男としては、私のいる場所は、晴れると踏んでいる。

根拠のない、自信ではあるが、楽しみにしている。

 

休題:

新聞記事によると、金環日食が観察できる時間の自動車事故の増加を懸念していると出ていた。

観測できる時間は、特に、児童が登校する間帯。

悲惨な事故の報道が多いので、運転する人は、金環日食に気をとられて、事故を起こさないようにして欲しいと願っている。


ファイスブックが、NASDAC上場

2012-05-18 | Weblog

今日、ファイスブックが、NASDAQ(ナスダック)市場に上場。

取引初日の終値38.23ドル。

時価総額は、1046億ドル(約8兆2000億ドル)。

2004年できた会社が、約8兆円の企業に大化けした。

 

インターネット接続人口が20億人と言われる時代に、9億人のユーザー数。

その伸び率は、半端ない。

 

一方、米HP、3万人削減検討:全社員の1割、IT業界の競争激しくと見出し。

 

ITの製造するメーカーの時代から、SNSを運営する時代へ変わっていることを象徴している。

2つの企業を通して、まさに、大きな時代の流れを感じる。