ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

池袋 パキスタン料理 マルハバ

2005年09月10日 | たべもの。
という訳で「岡本代表のイラク“食”日記」を読んだおいらはどうしても美味しいビリヤニとタンドリーチキンが食べたくなり、池袋のパキスタンレストラン マルハバへ。マルハバは、在日パキスタン人の方々にも評判の高い、本格パキスタン料理店です。
イスラムのお店なのでお酒は置いてないとのこと。ま、それはそれでってんで、マンゴージュースとマトンビリヤニ、タンドリーチキンを注文。程なく運ばれてきました。
マンゴジュースうめー。マンゴーの実を今絞りました的な素晴らしい鮮度。ストローに時折引っかかる果実片が果汁100%の嬉しいリアル感をかもし出します。
タンドリーチキンも鶏の旨みがぎゅっと凝縮されたような素晴らしい美味しさ。
ビリヤニは、一口食べた瞬間に、ん?っとスプーンが止まるちょっとクセのある味。日本人向けにアレンジされていない頑固な現地の味がします。しかし食べ進めて慣れてくると、そのクセが徐々に旨みに感じられ、最後にはウマかったーというため息に変わります。
この店はボリュームが凄いため、2人でもこの3品で相当お腹が一杯になります。それで値段は2300円とコスト対満腹感も最高ランク。
パキスタン料理が食べたいけどあの辺まだまだ治安が不安だし・・なーんて方はもちろん、日本人に阿らないパンチの効いたエスニック料理をお求めの方にお奨めのお店です。
岡本代表のイラク“食”日記
パキスタン料理 「マルハバ」

辺見じゅん 男たちの大和

2005年09月08日 | どくしょ。
辺見じゅん先生の「男たちの大和」を読みました。
凄い作品です。
轟沈から30余年後、生還した260余名のうち実に114名に対して面接取材を行い完成させた迫真のドキュメントです。乗組員たちの大和での生活、戦闘、そして戦後の生き方を、生々しいまでの等身大の視点で描ききっており、その圧倒的なリアルに思わずため息。
戦闘の凄惨もさることながら、生き残ってしまったことの負い目を抱えながら、それでも生きていかねばならない想いの切なさに胸が締め付けられます。
戦記という枠をこえ、人の生き方についてじっくり考えさせられる良書です。

宮沢賢治記念館 宮沢賢治童話村

2005年09月06日 | 絵日記
宮沢賢治童話村と宮沢賢治記念館に行ってきました。
いやー、面白かったです。
童話村では広大な敷地のなかの建物が全て物語にちなんでおり,原寸大のスケールで宮沢賢治の世界を体感できます。
また記念館の展示も、オリジナルアニメや科学講座ビデオ、ミニプラネタリウムを駆使し、宮沢賢治を読んだことがない人でも楽しめる秀逸な内容。
優れた童話ってのは、オトナになってもなにげに心をワクワクさせるんだなあなんて思った、イーハトーブの午後でした!

八甲田山 散策コース

2005年09月04日 | 絵日記
という訳で、八甲田山に行ってきました。
閉ざされた雪山のイメージがある八甲田山も、夏は手軽なハイキングコースとして開放されています。
ロープウェーにのってぎゅーんと山頂へ。60分散策コースに入りました。
うーむ、想像していたよりワイルドな感じ?鬱蒼と生い茂った樹木が道にかぶさり、ちょっとした獣道状態です。心のなかを流れ始める川口浩探検隊の歌(嘉門達夫)。時折すれ違う完全登山装備の方たちが微妙な表情でおいらを一瞥します。むう・・散策コースとは言えさすがにTシャツ短パンにサンダルでは、ちょいと山を舐めすぎたかしら。
随所でずるずる足をとられ息を切らせつつ、何とかロープウェー駅に生還。
それでもちゃんと戻ってこれるんだから、やっぱり観光地ってのはうまく開発されてるんだなあなんて思った、探検ハイキングでした!

こうの史代 夕凪の街桜の国

2005年09月02日 | どくしょ。

こうの史代先生の「夕凪の街桜の国」を読みました。
泣きました。号泣です。
人が人として生きていく上での、不条理とか罪とか愛とか美しさみたいなものが恐ろしい密度で凝縮されていて、読み返すごとに涙腺に歯止めがかかりません。
原爆がテーマにはなっていますが、いわゆる反戦や反核といった枠に収まらない、人の生き難さ、生きる価値を描ききった奇跡のような作品です。
講評の「漫画界戦後60年最大の収穫」ってのも決して誇張ではなく、漫画にできること、漫画にしかできない仕事ってのはまだまだあるんだなあなんて。
今この国で生きている全ての方に読んでいただきたい、絶対お奨めの作品です。

夕凪の街 桜の国 (アクションコミックス)
こうの史代
双葉社