ひのっき

あったかくてぐっすりでごはんがおいしくてよかったねうれしいねなんて小さなしあわせ探し雑記

奥田英朗 最悪

2005年05月23日 | どくしょ。
奥田英朗先生の「最悪」を読みました。
なんていうか、中小企業を経営するってのは本当に大変だなあと思いました。
「邪魔」でもそうですが、奥田先生の「普通の人が、ちょっとしたトラブルをきっかけに悪い方悪い方に間違いを上塗りし、終にはなんでそこまでってぐらいのレベルで壊滅してしまう」描写は、本当に見事です。ページをめくるたびに「もうやーめーてー」と脳髄がぐらぐら揺れ瞼の裏がじわりと赤く染まります。
そんな訳で読感はアレですが、犯罪小説としては秀逸ですので、会社を辞めて独立しようと考えてる方、くらーい話が好きな方、いわゆる転落モノが好きな方には、面白く読める作品だと思います。