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アメフト観戦記や読書日記を綴っていましたが、最近は古墳(コフ)ニストとして覚醒中!横穴式石室をもつ古墳にハマっています。

水木しげるロードの妖怪たち⑩ ~身近なところにひそむ妖怪たちⅡ~

2022-12-06 23:56:05 | その他

 「水木しげるロードの妖怪たち」もやっと10本目。紹介した妖怪も40近くになると思う。ただ、水木しげるロードに置かれている妖怪のブロンズ像は、約120体もあるので、まだまだ先は長い。

 まずは、ガラッパ。見ての通り河童の一種である。

 

 奄美大島やトカラ列島、南九州に伝わる妖怪で、体は細くて手足が長く、座ると膝がしらが頭より高くなるという足長の河童である。

 ガラッパは川辺に住み、春と秋に山と川を行き来すると言われている。生来、いたずら好きな妖怪であり、山の中で驚いたり、道に迷ったりするといった不思議な出来事などには大概ガラッパが関与していると言われている。

 

 その一方で、恩義を忘れなかったり、人の仕事を手伝うようなところもあるという。

 少し違うが、こういう細身の河童を見ると、懐かしい「黄桜」のCMを思い出すなあ。近頃はあまり見ないけど。

 次が蟹坊主だ。

 

 山梨県に現れたとされる。それは、旅の僧が、荒れ果てた無住のお寺に泊まった時に、何かざわざわした音がしたので、目を覚ましてみると、真っ黒い坊主が建っていた。その坊主は「両足八足大足二足横行自在両眼大差」という問答を仕掛けてきたので、僧は、独鈷で「それは蟹だ」とぐさりと刺した。その後、蟹の行方を捜してみると沢で大きな蟹が死んでいたというものである。

 

 ただ、旅の僧が、寺院に泊まると何者かが問答を仕掛け、それが蟹の妖怪であると正体がばれ、退治されるという話は全国各地にバリエーションがあるという。

 次に出てくるのが、かみきりである。

 

 人の髪を知らないうちにスパッと切るという何とも迷惑な妖怪である。そして、このかみきりにあったという話が、新聞に取り上げられたことがある。

 明治7年(1874)東京の本郷のとある屋敷の女中である「ぎん」という女性は、屋敷のトイレに入ろうとして、髪の毛が切られ、突然乱れ髪になった。驚いたぎんは近所の家に逃げ込み、気を失ってしまった。その後、みんなで現場に行くと、ぎんの結っていた髷が切り落とされていたという話である。

 明治7年というと、前年には政争により、西郷隆盛や江藤新平などの功臣が明治政府を辞し下野し、この年には佐賀の乱などの士族反乱が始まるなど政情不安な時である。そういったことも影響したのかもしれない。

 

 スパッとものを切るというとかまいたちに近い妖怪なのかもしれない。

 今回の最後に登場するのは、ご存じ一反木綿。水木しげる先生の「ゲゲゲの鬼太郎」にも鬼太郎の仲間として出てきているので、よく知られた妖怪の一つであろう。

 

 鹿児島県の大隅地方に現れると伝えられる。一反(約10m)ほどの白い布が夜中にひらひらと飛んでいるという。見た目はさほど恐ろしくはないが、人の首に巻き付いたり、顔面を覆って窒息させたりと人を襲う事もあるらしい。

 

 「ゲゲゲの鬼太郎」では、その飛行能力を生かして、鬼太郎たちを背に載せて飛ぶ場面がよく見られる。

 ちなみに実写版の「ゲゲゲの鬼太郎」では、柳沢慎吾が一反木綿の声をしていた。

 ※見出しの一反木綿は、境港駅の天井に飾られたものだ。


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