堀切のラーメン激戦区で光る町中華
京成本線・堀切菖蒲園駅から歩いて2分弱。ラーメン激戦区の堀切中央商店街で深夜1時まで営業する「来集軒」へ。こちらは浅草にある昭和25年創業の老舗「来集軒」の暖簾分け。下町には屋号が来集軒という中華料理店はいくつかあるが、ルーツが浅草の来集軒という店は結構多い。親父さんと息子さんの2人で切り盛りしている。


麺類は王道の醤油清湯ラーメンを筆頭に、つけ麺、担々麺、味噌タンメン、ジャージャー麺、五目ソバなどをラインナップ。また、カレー、麻婆豆腐、麻婆茄子、角煮などの変わり種ラーメンも提供している。ほか餃子、焼売、チャーハン、唐揚げ、麻婆豆腐、ニラレバ炒め、カニ玉、酢豚、回鍋肉、豚角煮…と中華のメニューも豊富だ。
まずはキンキンの生ビールから。ツマミとして付いてきたのは、中華風の甘辛味噌が塗られた蒟蒻。よく煮込まれていて良い味。順調な出足だ。お次は評判の高い焼売(370円)を頂こう。肉餡は少し甘めで、皮は片栗粉を使ったか、しっとりモチモチで旨い。キャベツと胡瓜、人参、大根のサラダが添えられているのも嬉しいところ。


さて、肝心の麺は、POPが気になった「ホルモンラーメン」を注文。塩と味噌が選べるので「味噌」をチョイスした。スープは鶏ガラベースか。味噌風味でピリ辛、アッサリしたスープなので飲みやすい。そこに、中華鍋で炒めたキャベツ、モヤシ、人参、挽肉、そして沖縄のソーキのような軟骨付きのホルモン肉が乗る。
肉は甘辛で柔らかく絶品。たっぷり入ったキャベツの甘味もあり旨い。麺は平打ちでやや縮れた中太麺。葛飾は新栄食品製で、コシがあって食感も良い。ボリュームたっぷり、満足感の高い一杯だった。ちなみに若主人はかつて都内のホテルで修業した経験をお持ちとのこと。次は角煮など他のメニューも試してみたい。
<店舗データ>
【店名】 来集軒
【住所】 東京都葛飾区堀切5-5-1
【最寄】 京成本線「堀切菖蒲園駅」徒歩2分