東総広域農道沿いのオールラウンダー
JR総武本線・旭駅から北西方面に約2キロ。東総広域農道沿いで営業する「らぁ麺 結(むすび)」へ。元々は匝瑳市の人気店「らぁ麺 家康」の2号店として2015年から営業していたが、2020年5月に独立し、屋号を変えてリニューアル。一部、家康時代のメニューを引き継ぎつつも、次々とオリジナルメニューを開発し人気である。
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店内はカウンター6席と、小上がりにテーブルが5卓で、最大キャパは30人ほど。昼時は10数台分ある駐車場が全て埋まる盛況ぶりだ。メニューは非常に多岐に渡り、レギュラーのラーメンだけで、人気の鶏がら醤油を筆頭に、塩、味噌、豚骨魚介、濃厚豚骨魚介、鶏白湯、タンメン、担々麺、台湾らぁ麺などを用意。
つけ麺は、あっさり、こってり、のうこう、カレー、結式じろうの5種を。また油そば、まぜそば、台湾まぜそばも揃えている。レギュラーメニューには家康時代の名残が。一方、ホワイトボードには「特別メニュー」として、こってりにぼし、結友ちゃんにぼし、なべ焼き、家系、スタミナ、デブじろうといった「結」オリジナルも。
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中でも面白いのが、その名も「創作らぁ麺」だ。これは麺と麺量、スープ、味、トッピング、辛さや背脂などの好みを自分で選んで組み立てる一杯なのだ。POPにある通り、まさに「ウマいかマズいかはアナタ次第!」である。また、餃子、鶏刺、もつ焼き、手羽先、から揚げ、炒め物といったツマミもあり居酒屋使いも可能だ。
地方によくある、何でも揃うオールラウンダー系のお店なので、どれを頼むか非常に悩むが、今回は個性が出ていそうな「こってりにぼし(850円)」を麺中盛(100円)で、味玉(200円)を添えオーダーした。なお同行者は、あっさり系にぼしの「結友ちゃんにぼし(830円)」を麺大盛(150円)で、海苔(200円)と味玉(200円)」をトッピングし注文。
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着丼と同時に魚介フレバーがフワっと広がる。「こってりにぼし」のスープは粘度高めで、ザラつくほどの煮干しと動物系出汁を合わせた、つけ麺の汁のように濃厚もの。醤油のカエシは甘味控えめで、塩味は少々強め。煮干しをガツンと感じられる仕上がりだ。そこに合わせるのは、全粒粉入りで平打ちの中細麺。
コシが強いタイプではなく、粘度の高いスープから引っ張り上げるようにズルズルと啜っていく。チャーシューはレアなロース肉が2枚。厚切りでスープに浸して食べると絶品だ。味玉は黄身トロリ。ほか、柔らかなメンマ、ホウレン草、刻み&おろしの生姜、刻みネギがトッピングされる。満足度の高い一杯だった。
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一方、同行者がオーダーした「結友ちゃんにぼし」は、薄濁りのサラっとしてスープだが、こちらも煮干しの風味と旨味をしっかり感じる仕上がりに。麺は全粒粉入りだが「こってり」と違って中細ストレートで、日本蕎麦のような食感。こちらも良い出来の一杯だ。ほかにも試したいメニューが沢山あるので、また釣りの途中にでも寄ろう。
<店舗データ>
【店名】 らぁ麺 結(むすび)
【住所】 千葉県旭市鎌数2544-13
【最寄】 JR総武本線「旭駅」徒歩40分(3.3km)