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【六本木】 富喜製麺研究所 六本木店「鰹昆布水 のどごし生麺(1300円)+大盛り(150円)」

熊本発の人気店が都内初進出

熊本県益城町で三代続く富喜製麺所が手がけるラーメン店「富喜製麺研究所」が2023年8月4日、六本木に支店をオープンした。九州では既に話題店で、製麺所敷地内で2021年に創業した本店をはじめ、熊本市の繁華街「下通り」、そして熊本駅にも支店を展開中だ。また千葉市栄町にFC店も出したが都内進出は初である。

1972年に創業した富喜製麺所だが、その源流は1902年=明治35年頃に商売を始めた「村上製麺所」という。そこから数えると実に120年以上の歴史がある老舗で、県内の多くの店に麺を卸している。富喜の三代目・村上誠一郎氏は麺職人でラーメン好き。2016年の熊本地震後、テクノ仮設団地内に豚骨ラーメン屋を出店した。

その経験をベースに、さらに熊本市の人気店「魚雷」でラーメン作りを学び、その魚雷プロデュースで創業したのが「富喜製麺研究所」である。さて六本木の新店は、六本木交差点から外苑東通りを飯倉方面へ歩いて2分ほどの場所にある。白い暖簾をくぐると店内はカウンター5席とテーブル10席。混雑時には相席も。

麺メニューは昆布水つけ麺の「鰹昆布水 のどごし生麺」、魚介醤油ベースで麺が2種から選べる「中華そば」、非乳化豚骨スープとワシワシ極太麺のインスパイア「罪なき二郎」の3種をラインナップ。炙り焼豚、味玉、辛味噌、ネギ、メンマ、バラ干し海苔を追加トッピング可能だ。飯モノには白ごはん、焼豚丼を用意している。

仕込みの関係か、この日は「中華そば」「罪なき二郎」の提供はなし。またタイミングも悪く追加トッピングも全品売り切れ。そこで今回は麺を最大限楽しむべく「鰹昆布水 のどごし生麺(1300円)」を「大盛り(+150円)」で注文することに。待つこと8分ほどで昆布水に浸かった美しい麺と冷たいつけ汁が到着した。

初訪問なので、卓上にある『のごどし生麺の食べ方』に沿って食べ進めよう。まずは「麺だけ」を啜る。平打ちでピロピロとした食感で、そこに氷で冷え冷えの鰹昆布水の旨味が重なり、麺だけで充分に旨い。さすが餅は餅屋。続いて卓上の「藻塩」をひと振り。グッと小麦の甘味が引き立つ。そして、いよいよ「つけ汁」に。

つけ汁は魚介強めの醤油清湯だ。塩味が効いた汁と麺の相性は抜群。麺の喉ごしの良さも引き立ち、箸が止まらない。トッピングは肩ロースの冷たいチャーシュー、メンマ、ネギ。途中で麺に「すだち」の汁を駆けて引き締める。これも旨いなぁ。最後は「昆布水につけ汁を」注いで完食した。ぜひ他のメニューも啜ってみたい。

<店舗データ>

【店名】 富喜(ふうき)製麺研究所 六本木店
【住所】 東京都港区六本木3-13-10
【最寄】 東京メトロ日比谷線「六本木駅」5番出口徒歩2分

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