トムヤムラーメンの先駆け「ティーヌン」
少し汗ばむ季節になると無性に啜りたくなる一杯がある。それが世界三大スープと言われるタイ料理「トムヤムクン」をベースにしたラーメンだ。都内でも様々なアジアン料理店で提供されているが、その先駆けとも言われるのが「ティーヌン」である。今日は赤坂駅徒歩3分、外堀通りの一本西側の細道にある赤坂店へ。
運営するのはタイレストランなどを多く手掛ける株式会社スパイスロードだ。代表の涌井征男氏は試行錯誤の末、トムヤムクンとラーメンを合わせた「トムヤムラーメン」を開発。1992年に西早稲田に1号店を創業した。現在は西早稲田本店のほか赤坂、市ヶ谷、青山、川崎、横浜の直営5店に加えFCも多数展開する一大勢力である。
さて今回訪れた赤坂店は1996年8月オープンとなかなかに息が長い。タイの屋台の雰囲気を醸す店内は、1階にはL字カウンター10席と4人がけテーブルが4卓。2階にもテーブルがあり計60席ほど。麺メニューは元祖「トムヤムラーメン」を筆頭に、トムヤムクンラーメン、タイ醤油ラーメン、タイのまぜそばをラインナップする。
麺を中華麺=バミー、中細ビーフン=センレックから選べるほか、パクチー、海老、もやし、チャーシュー、味玉を追加トッピング出来る。また、ガパオ・ガイ、カオ・マン・ガイ、鶏肉のグリーンカレー、パッタイといった屋台飯も用意。夜は生春巻き、串モノ、屋台料理などのツマミで一杯引っかけることも可能だ。
今回は「トムヤムラーメン(880円)」を中華麺で注文した。サラリとした飲み口のスープは鶏ガラベースだろうか。そこに問題不出というオリジナルのトムヤムペーストを合わせている。おそらく赤唐辛子にココナッツミルク、ナンプラー、リンゴ、味噌、トマト、レモングラスあたりが材料か。辛味と酸味が見事に調和している。
そこに合わせるのは柔らかな茹で上がりで、少しボソっとした食感の細ストレート麺だ。スープとの相性も抜群である。チャーシューは甘めのタレが染みた肩ロース肉が2枚。ほかシャキシャキのモヤシ、パクチー、分葱が乗る。辛味は強すぎないので初心者も安心。あっという間に完食した。タイ料理好きは是非一度どうぞ。
<店舗データ>
【店名】 ティーヌン 赤坂店
【住所】 東京都港区赤坂3-6-6
【最寄】 東京メトロ千代田線「赤坂駅」徒歩3分