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肥宝館 -貧すれば丼する-

【浅草】 鬼そば藤谷「特製 鬼塩ラーメン(1800円)」

HEY!たくちゃんの「鬼そば藤谷」が浅草に移転

アゴものまねでお馴染みの芸人「HEY!たくちゃん」こと藤谷拓廊氏が自ら厨房に立つラーメン店「鬼そば藤谷」。2012年に渋谷のセンター街で創業し人気を博してきた。藤谷氏は「支那そばや」佐野実氏と交流を深め師事。2016年には「大つけ麺博」ラーメン部門で優勝。NYラーメングランプリでも優勝した実力派である。

ところが、その店を悲劇が襲う。2023年9月23日に入居するビルの1階で火災が発生。3階と5階に入居していた「鬼そば藤谷」も電気系統やダクトが焼け営業出来なくなってしまったのだ。しかも、もらい火なのに法律の関係で補償ゼロ。保険も切れているという最悪の状況。営業継続は困難で、結局は渋谷から撤退することに。

復活は絶望的かに見えたが、その後クラウドファウンディングなどの支援も経て、浅草に移転し12月5日に営業を再開させたのである。新店舗は雷門通りと国際通りがぶつかる雷門一丁目交差点そば。階段を上がった2階にある。店内は2人がけテーブルを中心に全15席。東武の浅草駅からも歩けるが、つくばエクスプレスの浅草駅か東京メトロ銀座線・田原町駅が近い。

麺メニューは鬼塩ラーメン、醤油ラーメンに加え、10杯限定で昆布水の醤油つけ麺も提供している。またチャーシュー丼、ごはん、瓶ビールも用意。現状では渋谷時代から相当メニューを絞って営業している。今回は看板メニューの「鬼塩ラーメン」を特製で注文。1杯1800円と高価だが、年末はお腹周りと財布の紐が緩みがち。仕方がないな。

厨房には藤谷氏のお姿が。待つこと7分ほどで金縁の派手な丼が到着した。スープは鶏ガラを主軸に貝や魚介、昆布の出汁も加えているだろうか。そこに少し塩味強めのタレ、鶏油を重ねている。実に旨味の層が厚いスープである。そこに合わせるのは地元・浅草開化楼製の中細麺。コシとハリがありスープとの相性は抜群である。

チャーシューはホロホロの豚バラ肉が4枚と、黒毛和牛のローストビーフが4枚。どちらも塩味を抑え肉の旨味を引き出すと同時に、スープと喧嘩しない味付けに。ほか黄身トロリの味玉、メンマ、刻みネギが乗る。スープ、麺、トッピングのいずれも良い味で美味しく完食した。これなら激戦区・浅草でも人気店となるだろう。

<店舗データ>

【店名】 鬼そば藤谷(ふじや)
【住所】 東京都台東区浅草1-10-2
【最寄】 つくばエクスプレス「浅草駅」A1出口徒歩3分

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