栃木・小三郎直伝の絶品「生姜らーめん」
JR東北本線・古河駅から十間通りを東へ2キロほど。今泉交差点で平和通りを北へ折れて、数100メートル行った住宅街に店を構える「七の庫」へ。これで「なのくら」と読む。ご主人の大塚貴典氏は、栃木市大平町にあり佐野ラーメンに生姜を加えた一杯が人気の「小三郎」で修業。2016年7月11日にオープンした。
系譜の話で言うと「小三郎」は佐野市の老舗「おぐら屋」出身なので、「七の庫」もその流れを汲む孫弟子になる。お店は、からあげ専門店・寺田商店と軒を並べており、駐車場も15台分程度は使えるので、車でのアプローチをおススメする。私は古河駅から歩いたが40分かかった。店内はカウンターとテーブルで20席ほど。
麺メニューは「らーめん」「生姜らーめん」の2種を用意。プラス160円でチャーシューを追加トッピング可能だ。また手作りの「ぎょうざ」やライス、ミニチャーシュー丼、おつまみチャーシューといったサイドメニューもあり、一杯引っかける事も出来る。さらに「お子様らーめん」もあるので家族連れでも安心だ。
今回は人気No.1の「生姜らーめん(840円)」と「ぎょうざ 3こ(300円)」を注文することに。らーめんは味の濃さ、麺の固さをオーダー可能だが、どちらも普通でお願いした。まず到着したのは「ぎょうざ」である。皮はモッチリで底面はカリカリ。キャベツやネギがたっぷり入り大粒で、食べ応え十分で味も絶品である。
遅れて「生姜らーめん」が着丼。丼底が見えるほどに澄んだスープは、鶏ガラとモミジを丁寧に下処理し、温度管理を徹底して炊いた清湯だ。醤油のカエシは控えめだが、塩味は不足なし。こりゃ旨いスープだ。合わせる麺は佐野ラーメン定番の青竹打ちか。不揃いの縮れた麺を手揉みしてから茹で、平ザルで麺上げ。
独特の食感でスープとの相性も良く、箸もレンゲも止まらない。チャーシューは赤身と脂身のバランスが良く、厚みもあってこれまた絶品。そして気になる「生姜」トッピングだが、これは針生姜にチャーシューを和えたもので、過ぎない程度の辛みと香りがクセになる。徐々にスープに溶きながら食べ進めていく。
生姜が嫌いでないならば、絶対に加えておきたいトッピングである。ほかナルト、歯応えあるメンマ、刻みネギが乗る。スープ量の多い一杯だが、最後まで啜り切り完食した。なお、らーめん、ぎょうざともテイクアウト出来るほか、カウンターではチャーシューも販売している。気に入った方は是非お買い求めを。
<店舗データ>
【店名】 七の庫(なのくら)
【住所】 茨城県古河市下辺見2235-1
【最寄】 JR東北本線「古河駅」徒歩40分(2.2km)