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肥宝館 -貧すれば丼する-

【浅草】 浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々「熟成味噌らーめん スペシャル(1350円)」

「けいすけ」出身店主の注目の味噌

都営地下鉄浅草線・浅草駅のA1出口から歩いて1分弱。浅草通りの一本南の路地に2023年4月18日にオープンした「浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々」へ。この場所にはかつて「麺駒」、そして息子さんが営む塩生姜ラーメンの人気店「MANNISH」の浅草店があったが、いずれも閉店。その跡地に入居した形である。

ご主人は本駒込「四代目けいすけ(閉店)」やシンガポールの「ラーメンけいすけ」など、けいすけグループの店舗で長く勤め独立。店内はカウンター6席のみ。麺メニューは「熟成味噌らーめん」と「熟成辛味噌らーめん」を用意。追加でバラチャーシュー、味玉、メンマ、海苔、チーズ、コーン、バター、小エビをトッピング可能だ。

また、ライスと瓶ビールも提供している。今回は「熟成味噌らーめん」のスペシャル(1350円)を注文することに。なお、券売機の横には「奥久慈卵の生卵」があり、1人1つ無料で頂ける。着席するとエッグセパレーターが出てくるので、黄身だけを使うも良し。溶き卵にして麺をつけて啜るも良しである。これは嬉しい。

着丼までは待つこと6分ほど。スープは豚骨と鶏ガラをベースに、ご主人厳選の4種の味噌をブレンドした味噌ダレを重ねている。表面に浮かぶ背脂がコクをブースト。濃厚だが嫌な重さはなく、塩味も強過ぎず。味噌の甘みと香りを楽しめる良いバランスである。そこに合わせるのは三河屋製麺製の中太ゆるウェーブ麺。

やや柔らか目の茹で上がりだが、小麦の香りが良くスープとの相性も抜群だ。先述の無料奥久慈卵を溶いて、つけ麺のように麺を浸して啜ると、マイルドな味わいに。これはヤミツキになる。そしてチャーシューがまた豪快で、タレの染みた厚切りの豚バラ肉が2枚。噛み応えがあり、肉の旨味をしっかりと楽しめる。

そして具材には中華鍋で炒めしんなりした玉ネギ、モヤシ、豚挽肉に加え、黄身がトロリと流れ出す半熟の味玉、大判の海苔、極太メンマ、刻みネギ、生姜ペースト、柚子皮も。途中でご主人が小皿で「味変の味噌」を出してくれる。糀味噌とアンコウの肝を合わせたものだそうで、スープに溶かせばコクが一層増し旨さが爆発する。

そして最後に勧められた「割りスープ」。これが魚介出汁あたりかと思いきや、意外性たっぷりの味わいで驚く。せっかくのご主人のアイディアなので、内容はお店でのお楽しみということにしよう。ボリュームたっぷりで、次々と表情を変える一杯。あっという間に完食した。注目の新店、ぜひ一度訪れてみて欲しい。

<店舗データ>

【店名】 浅草 熟成味噌らーめん のりあき・美々
【住所】 東京都台東区駒形1-9-9
【最寄】 都営浅草線「浅草駅」A1出口徒歩1分

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