肥宝館 -貧すれば丼する-

【千葉 木更津】 千葉房総 麺のマルタイ「特製 背脂のこく煮干しらぁめん(1080円)」

味変ツールが充実。木更津の雄「麺のマルタイ」

JR久留里線の祇園駅から南に約1.7キロ。県道23号=木更津末吉線沿いにある人気店「千葉房総 麺のマルタイ」へ。地元出身のご主人・太田和優氏は「らーめん せたが屋」などで修業。弟の駿氏も名店「麺や七彩」での修業を経て、2人で故郷にラーメン店を開く夢を叶えるべく、2011年に木更津に「自家製麺ばくばく」を創業した。

すると「第12回TRYラーメン大賞」で新人賞の東日本エリア1位を獲得し、たちまち人気店に。その後、兄・優氏は2013年に「濃厚らーめんブタソバ屋」を創業。その店舗を、2016年2月に「麺のマルタイ」にブランドチェンジしたのである。その年「マルタイ」はTRYの新人賞・しょう油部門で第6位を獲得。県外からも客が来る人気店となった。

麺メニューだが、ラーメンは「背脂のこく煮干らぁめん」「比内地鶏の煮干らぁめん」「三倍凝縮極み煮干らぁめん」の3種を提供。ほか「濃厚マゼソバ」「煮干し醤油のマゼソバ」「背脂醤油つけ麺」もラインナップしている。トッピングは「特製」と、更に具沢山の「ご馳走盛り」も用意されており、券売機の前で迷って手が止まってしまう。

そんな人が多いのだろう。壁に出数順位表があり、1位は「背脂のこく煮干」、2位「濃厚マゼソバ」、3位「煮干醤油のマゼソバ」だそうだ。今回は1番人気「背脂のこく煮干らぁめん」を特製、背脂量普通でオーダーすることに。なおラーメンは同料金で麺大盛に、マゼソバ・つけ麺は特盛までランクアップ可能。もちろん大盛一択だ。

待つこと7分ほどで着丼。醤油色のスープは煮干しフレバー強めの出汁に、甘みとコクのあるカエシを重ねたもの。煮干の臭みをカエシで封じている感じか。大粒で甘みある背脂は嫌な脂っぽさはなく、スープとの相性も良い。一方の麺は自家製の手もみ麺。平打ちでプリプリ。不揃いなので食感が啜る毎に変わり、もう箸が止まらない。

チャーシューは脂多目でトロトロの豚バラ肉が2枚と、しっとりした鶏ムネ肉が2枚。どちらも厚めのカットで味も良い。ほか、黄身が固めでゼラチン質の味玉、胡麻油の香る細切りメンマ、板海苔、刻みネギがトッピングされる。これだけでも十分に満足できる内容なのだが、マルタイの真骨頂はココからである。

卓上には8種類のボトルが並んでおり、それぞれエビ油、カニ油、牡蠣油、にんにく油、焼きアゴ油、ネギ油、あおさ油が入っている。これらを丼に注ぎ、味の変化を楽しむのだ。ラーメンの場合はカエシが強めなので劇的な変化はないが、マゼソバならダイレクトに油の香りを楽しむことができる。常連でも飽きない工夫、天晴れである。

更に、卓上の壺にはカツオ風味のタレで味付けされた「カツオタマネギ」が。タマネギ常備とは、さすが房総だ。こちらを丼に入れれば煮干スープに鰹フレバーが重なり旨さ倍増。最後まで大満足で完食した。次はマゼソバを啜りに来よう。なお、店前には駐車場が20台分用意されているので車でのアプローチも安心だ。ぜひ一度。

<店舗データ>

【店名】 千葉房総 麺のマルタイ
【住所】 千葉県木更津市東太田1-9-30
【最寄】 JR久留里線「祇園駅」徒歩25分

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