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肥宝館 -貧すれば丼する-

【徳島 秋田町】 せーぬ「徳島らーめん(650円)」

ラーメンと雑炊。まさにシメるための店「せーぬ」

徳島の歓楽街・秋田町。昭和30年代に廃止されるまでは赤線地帯で、戦前は秋田町遊廓と呼ばれていたエリアだ。いまも、一見ごく普通に見える民家が「女郎屋」として営業しているともいわれる。その秋田町を南北に走る大通り沿いに「徳島らーめんとぞうすいの店 せーぬ」の看板。まさに、シメのためにある店だ。

ラーメンはあっさり目の豚骨醤油で、良くも悪くもクセのない万人受けするタイプ。シメに啜るにはちょうど良い塩梅。一方で、気になるのは「ぞうすい」である。「牡蠣」「鶏肉」など、よく見る貝類や肉類のものもあるのだが、こちらでは徳島西部・祖谷地方の郷土料理「そば米雑炊」を味わうことも出来る。

山深い祖谷の地では稲作が困難なため、ソバが作られていた。そのソバの実の殻をむき乾燥させた「ソバ米」を、出汁で煮たのが「ソバ米雑炊」だ。プリプリとした食感とソバの香りに、出汁の旨味が合わさって非常に旨い。このお店は、ラーメンよりも雑炊の方が美味しい…というのはここだけの話である。

<店舗データ>

【店名】 せーぬ
【住所】 徳島県徳島市秋田町1-26-1
【最寄】 JR牟岐線「阿波富田駅」より徒歩4分

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