取り付かれたら離れられない煮干しの魅力
JR小岩駅南口を出て、サンロード一番街商店街にある「鼈(すっぽん)」へ。こちらは新橋の人気店「月と鼈」の2号店にあたる。両店とも煮干しを前面に押したつけ麺と中華そばが人気だ。「鼈」という店名には、一度噛み付いたら離さない鼈のように、煮干しも一度その魅力に取り付かれると離せなくなるという意味が込められていそうだ。
中華そばは、鶏ガラとゲンコツに煮干し、節、昆布を加えた「中華そば」と、その中華そばの5倍の煮干しを使った「煮干しそば」の2系統。一方、人気のつけ麺は、煮干しそばのスープに濃厚動物系出汁を加えた「煮干しつけ麺」と、動物系出汁に鰹節を加えて味を調えた「魚介つけ麺」の2系統を提供している。
今回オーダーしたのは「特製煮干しつけ麺」だ。麺は中盛と大盛が同料金。またトッピングのニンニクと刻みタマネギは無料である。到着したつけ汁は泡立つほどの濃厚さ。確かに煮干しの風味はガツンと効いているが、エグみは全くない。動物系の旨味も強いので、煮干し風味に慣れてくると、むしろ「動物＞煮干し」と感じるほどだ。
麺は三河屋製麺の中太ストレート。噛み応えのある麺で、コシもあり旨い。やはり濃厚豚骨魚介系のつけ汁には、この手の麺が一番合う。チャーシューも味玉も申し分なし。後半でつけ汁の重さが気になるところを、カイワレが上手くかわしてくれる。最後はニンニクを投入し、パンチを加えて完食。次回は「煮干し中華」も啜ってみたい。
<店舗データ>
【店名】 鼈（スッポン）
【住所】 東京都江戸川区南小岩7-27-7
【最寄】 JR総武線「小岩駅」南口徒歩1分
