渡り蟹と上海蟹の競演。人形町で啜る豪華麺
人形町通り沿い、すき焼き割烹「日山」の隣で年中無休・昼夜通しで営業している「麺屋 いし川」へ。この界隈は奇跡的に空襲による戦災を免れたため、いまも下町風の古い家屋が残る貴重なエリア。こちら「いし川」は、オープンへ2017年12月だが、古い民家を利用し改装しているので、街並みにすっと溶け込んでいる。
お店は2階席もあり、おつまみと日本酒で一杯やることも可能だ。らぁめんは旗艦メニューの「鶏とんこつ」が黒醤油と白醤油の2種。つけ麺は「魚介鶏とんこつ」。そして変わり種、蟹を贅沢に使った「渡り蟹の内子と上海蟹みそらぁめん(850円)」も提供している。今回は、その「蟹らぁめん」の全部のせをオーダーした。
さすが全部のせは具沢山だ。厚切りの豚チャーシューが4枚、敷き詰められたアオサ、彩りの青菜、材木メンマ、味玉、刻みネギ。そして丼の頂にはオレンジ色の渡り蟹の内子が鎮座している。これは嬉しい大渋滞。スープ自体は鶏と豚骨の濃厚スープがベースなのだが、内子とほぐし身が十分な蟹感を味わわせてくれる。
具材の下から引き出したのは中太で中加水の縮れ麺。スープが濃厚動物系なので、相性は悪くない。チャーシューも厚めのカットで、全体的にワイルドな蟹らぁめんに仕上がっている。意外にもラーメン激戦区の人形町。選択肢が様々ある中での「蟹らぁめん」は、味も話題性も十分だろう。
<店舗データ>
【店名】 麺屋 いし川
【住所】 東京都中央区日本橋人形町2-5-2
【最寄】 東京メトロ日比谷線「人形町駅」徒歩1分
