都心で鳥取「牛骨ラーメン」を啜るならコチラ
鳥取のご当地麺「牛骨ラーメン」。歴史は古く、戦後に満州料理からヒントを得て始めたのがルーツと言われる。昨今のB級グルメブームに押され、今では鳥取県内に100店舗以上の店が存在するという。その牛骨麺を気軽に楽しめるのが、銀座一丁目にある「香味徳」である。「かみとく」と読む。店名の由来は創業家の苗字「紙徳」。珍しい名前だ。
本店は鳥取県琴浦町で昭和24年に創業。戦後、鳥取中部地方で逸早く牛骨麺を広めた「松月」の流れを汲むという本格派。老舗ではあるが、銀座の他、ハワイにも出店するなど精力的に営業している。味もさることながら、銀座で1杯650円から、トッピング100円からという良心的な価格設定も魅力のひとつである。
メニューは薄口醤油のカエシを使った清湯スープの一杯の他、白湯、味噌、魚介とのＷスープ、担々麺など様々。初めての方は、まずは清湯から召し上がることをオススメする。スープは、牛のアバラ骨やゲンコツを、濁らぬよう弱火で炊いたもの。そこに少し甘味のある醤油ダレを合わせてある。また黒胡椒が、牛脂の味の輪郭を際立たせているのも素晴らしい。
半分ほど食べたところで、卓上の「自家製キムチ」や「食べるラー油」をスープにイン。さらに終日無料のサービスライスを投入し、牛骨茶漬けで恍惚のフィナーレへ。韓国料理のソルロンタンのイメージ。「牛骨スープ」に馴染みの無い方もいるだろうが、豚骨に比べて臭みが少なく、それでいてコクのあるスープは絶品。是非一度ご賞味を。
<店舗データ>
【店名】 香味徳（かみとく） 銀座店
【住所】 東京都中央区銀座1-13-6
【最寄】 東京メトロ有楽町線「銀座一丁目駅」徒歩1分
