佐世保の赤マテ貝を使った「貝白湯」が魅力
長崎・佐世保発「らーめん砦」が東京に初進出。JR亀有駅そばのショッピングモール「アリオ亀有」に2018年11月28日にオープンした。砦の代表・川尻龍二氏は、佐世保で2006年に創業した「MARU龍」が人気を博すと、2013年には豚骨や鶏ガラを一切使わない「貝白湯スープ」を引っ提げて、新ブランド「らーめん砦」を立ち上げた。
2018年現在、佐世保中心に長崎県内に3ブランド4店舗、大阪にも「砦」ブランドで、フランチャイズを含め数店舗を展開している。「ラーメンWalkerグランプリ」2017では、長崎県金賞を受賞。また東京ラーメンショーにも出展するなど、店頭のPOPで華々しい経歴をアピールしているが、お味の方はいかに…?
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メニューは、旗艦メニューの「砦らーめん」と、海老の風味が香ばしい「海老潮らーめん(880円)」、ソースに雲丹を使ったという「まぜ麺(680円)」の3種。また、残りスープに入れる砦名物「ダンクライス」もバジル風味と明太風味の2種を用意。今回は「砦らーめん」に煮卵とダンクライスが付いた「砦ダンクセット」をオーダーした。
さて、気になる「貝白湯」だが、動物系出汁は一切使わず、アサリ、牡蠣、帆立、赤マテ貝などのエキスに、大豆を搾り汁を合わせたものだそう。クラムチャウダーのようなミルキーな味わいで、動物系不使用とは思えないほどコクがある。そこにあわせるのは、やや硬めの茹で上がりの細麺。低加水でスープを吸って旨い。
一方の具材だが、スープが濁るのを避けるためと、チャーシューではなくベーコンが使われている。また、珍しい「赤マテ貝」の燻製も鎮座。燻した香りが、フライドオニオンの香ばしさと相まって食欲をそそる。ちなみに赤マテ貝は佐世保特有の貝で、ハリガネのようなカギ針を海底で上下させる「突き漁」という伝統漁法で獲るものだ。
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貝を使ったラーメンは、近年増加しているが「赤マテ貝」を使うのは珍しい。さすが佐世保発のブランドである。最後はスープにバジル風味の「ダンクライス」を投入しフィナーレ。ちなみに本店には、レモングラス風味の「亜細亜」や、オマール海老を使った「吟醸」など珍しいメニューも。いずれ亀有でも啜れる日が来ることを期待したい。
<店舗データ>
【店名】 らーめん砦 亀有店
【住所】 東京都葛飾区亀有3-49-3
【最寄】 JR常磐緩行線「亀有駅」南口徒歩5分