サルベージ

今日はこんな時間にブログ更新。
というのも、ある作業をしていましたので…

それがこちら。



知人のauのガラケー、PT002です。今はすっかり聞かなくなったパンテック製の端末になります。
先日の台風の際、田んぼの見回りに行き紛失、先程探したらずぶ濡れで発見したとのこと。
当然ながら電源は入らず、防水端末でありながらカメラやライト内に水滴が確認できるほど浸水していました。

これを機にスマホに買い替えようという話まで出ていますが、電話帳や各種データを取り出してほしいとのことでの依頼です。



一番大事なau ICカードとmicroSDカードは端子に少々の腐食が見られましたが、とりあえず耐えています。

　
とりあえず分解。先述のように防水仕様なのでオレンジ色のパッキンがありますが、長時間泥水の中にさらされていたのでしっかり中まで湿ってます。
なお、この頃の防水ケータイのパッキン部の耐用年数は2年と言われており、性能維持のためには定期的に交換（修理扱い）する必要があると言われています。今時のスマホはどうなんでしょうね？

写真は撮り忘れましたが、この後さらに分解して基板と各種モジュールに分けます。チップセットにシールドも被さっていますのでこれも外します。
このケータイの場合、内部構造がシンプルで幸いなことにディスプレイ部は無事でしたので作業はスムーズに進みました。

あとは汚れを落として水分をふき取って、ルックのアルコールスプレー（キッチン用）をじっくりメイン基板に吹きかけます。
数時間様子を見ながら乾燥させ、各パーツも完全に乾いたら元通りに組み立て。

ICカードとバッテリーを入れ、とりあえずACアダプターを繋いでみたところ…



充電はOKな様子です。
そしてドキドキしながら電源を入れますと…

　

ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━!!
電波もバッチリ掴んでいます。
操作もOK、電話を掛けてみるとしっかり着信もします。

一応動作はしましたが、カメラが起動しないのと送話音量が小さいという後遺症が残っています。
まぁ、今回はデータの救出という話ですので、この後速やかにmicroSDにバックアップを取り、機種交換行きです。


…と久々にガラケー触って色々懐かしく感じられました。
やっぱ物理キーは良いですね、フルキーボード搭載スマホってもう出ないんでしょうか…？