元ラーメン屋店主のツイート集

ラーメン屋を10年経営し、今は閉店し、介護士をしています。

衰退文化愛好家

2007年05月08日 | 音楽・楽器
1つの文化が生まれ、発展し、世に定着すると
古い文化は衰退し滅びます。

しかし、古い文化の愛好者も多く、プレミアが
ついたり、高騰化し発売当時価格より値打ちが
上がる物も多いです。

絵画やおもちゃや骨董品はもちろん、オーディオ
機器や、楽器なども「昔の物のほうが質がいい」
と通は半世紀ぐらい昔の物を買ったりします。

映画「ニューシネマ・パラダイス」では、テレビの
普及で映画文化が下火になり、町の映画館が取り壊
されるシーンがありましたが、唐津市も映画館は
全て姿を消しました。テレビは勿論、様々な娯楽
が出来、映画好きも低価格で自宅で楽しめる
レンタルビデオを利用するようになりました。近年は
自宅で大画面を見れるホームシアターも普及し、
プロジェクターや5.1サラウンドシステムなど
映画館を家に再現し、自宅鑑賞するのが普通になっ
きています。

江戸時代末期、町民の最大の娯楽だった、講壇、
落語、歌舞伎などは大衆文化からマイナー文化へと
以降してきました。

携帯電話の普及により、公衆電話は減少し、誰もが
持ち歩いていたテレホンカードは過去の遺物になり
ました。また、携帯電話は現代人の必須アイテム化
し、携帯依存症と言われる人達まで生まれました。
携帯により、目覚まし時計、腕時計の売上も減少し
固定電話の電話加入者も減少しました。また、今の
携帯はデジカメ機能が必ずついているので、写真
現像者数も急激に減少しました。当然ながら、
携帯の普及でポケット・ベルは完全消滅しました。
そして、メールのやりとりという新文化が定着
しました。ソフトバンクの機種にはエクセル、
ワード機能がついたものもあり、今や携帯で
インターネットは普通です。最新機種では
ワンセグでテレビが見れるものまであるよ
うです。もう、電話とは言えない携帯複合機種
です。

パソコンやゲームを公園や電車でするのも普通に
なりましたが、この分野の終わりなき発展にも
驚きます。僕が小さい頃、ファミコンが発売に
なりましたが、僕は持っていなく、ゲームウォ
ッチで上から落ちてくる玉をザルでひたすら拾
うだけのゲームをやっていました。ゲームボー
イも、18歳の頃ようやく買いました。まだ、
ゲームボーイ・カラーやゲームボーイ・アド
バンスが出る前のモノクロ画像でした。今や
テレビゲームは滅茶苦茶高額なパソコン並の
機能を搭載していて音も映像もリアルです。
ポータブル系ゲームもニンテンドーDSや
PSPのようにテレビゲーム縮小版みたいに
凄いです。パソコンもどんどん進化し、
電子手帳のようなパソコンを使っている
人もいます。

カーナビの普及率も年々アップし、新車に
最初から搭載したものまであります。一昔
前まで、車が道案内するなんてSF映画にし
か無かった世界が現実になっています。

娯楽施設も、ダンスホールやディスコに
代わり、クラブができました。かつて人気
があったピンボールやビンゴ屋は壊滅し
ました。パチンコ、ビリヤード、ボーリング、
ゲームセンターは昔ほどでは無いものの、根
強く人気があります。近年はダーツが熱いか
もしれません。

人間は貪欲な生き物なので、もっともっとと
現状以上の物を追い求めます。今や家電品な
ども低価格な商品と、滅茶苦茶高価な高性能
品が出ています。ドラム式洗濯機やサイクロ
ン式掃除機には信じられないほどの値札が
ついていますが売れているようです。

と、前書きのつもりが長々となりすいません。

僕が書きたかったのは音楽の変化です。
レコードからCDになり、カセットテープに代わ
りMDが出て(MDソフトは普及しなかったですね)
今やインターネットで曲を買うのが普及してい
ます。
昔はテープレコーダーやウォークマンを聴いて
いるのが若者のステイタスでしたが、MDプレイ
ヤーやCDプレイヤーが普及し、数年前ぐらい
からmp3プレイヤーができ、今はi-POD
です。そして、最近のCDコンポなどには
ハードディスクもついていて、機械自体に
CDを録音できるようです。

でも、そいった機種や音楽ソフトそのもの
変化以前に、音楽のありかたが変化してき
たように思います。

特にJ-POP(昔風に言うと歌謡曲や
流行歌)は、カラオケボックス普及で
大きく変化したように思います。

その昔、スナックが、ホステスを雇った
り、お喋り相手をするより、カラオケで
お客に好きに歌ってもらってた方が楽
だし、客も来るということで、スナックは
こぞってカラオケを導入しました。

だから、スナックのママさんや、知らない
客の前で歌うのが普通でした。よって、
カラオケは酒飲みのおじさん文化でした。

それが、カラオケボックスの普及により、
友達とワイワイ歌う文化が根付きました。

それに伴い、ミュージシャンやレコード
会社などの歌提供側が、「歌いやすい」
というニーズに合ったものを作るように
なりました。芸術制の高い曲で、歌手の
高度な技量がいるものより、覚えやすい
歌いやすい歌が重要になった気がしま
す。

鑑賞用の音楽から、参加する音楽へと
変わりました。作品としての音楽から
商品としての音楽へ提供側の意識も
強まったと思います。

僕が好きなヘヴィ・メタル系は、普通
の人には歌いこなせないボーカル・タ
イプゆえ、カラオケブームから爪弾き
にされ低迷し続けているのかもしれません。

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