Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

対応がある場合の計数データの検定

2009-08-25 | Education for 院生以上
ありがちな間違いのひとつ。大学院生などに何度か質問されたので、ここにまとめておくことにした。

計数データで対応がある場合に、対応がない場合のようにχ二乗検定を行っていることがある。以下の場合では、代わりにマクネマー検定が行われている(χ二乗分布は使用される)。「対応」については、量的変数ではt検定や分散分析などでしつこく言われるので意識されているようだが、計数データでは独立な場合と「何か違う」程度で、具体的にどうしたらよいかは意外に盲点になっているようだ。

Rの例:対応のあるデータの分析に対応のないデータの分析法を使おうとする
RjpWiki


SPSSで計算したいという人もいるので。

SPSSによる例:χ2検定とMcNemar検定(マクネマー検定)
http://www.ibaraki-kodomo.com/toukei/chi.html


検定の名前とソフトウェアの使い方だけでは心細い。対応がない場合のχ2検定との関係や二項検定なども含めて理解しておきたい。

対応のある場合の比率の差の検定(マクネマー検定と二項検定)(群馬大学、青木繁伸氏)
RとSPSSが採用している方法の比較もふれられている。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/McNemar-test.html


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