Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

沈滞について

2005-02-12 | Social issues
 沈滞と保守的な態度は、われわれの意識と行動に寄生するやっかいな代物である。原田氏が最近の大阪市の職員厚遇問題について指摘されたことは、きわめて今日的問題であろう。このことは何も大阪市の事柄に限らない。
 偏狭な自己愛的態度と言説は、しばしば自己の権益が犯されると感じた者から唐突に噴出する。過去に岡田氏がオウム事件をめぐってある村議の発言を批判されたこともこれに関連するだろうか。
 沈滞した精神は不可避的に保守的態度と自己愛的偏狭さに至る。そこでは個人の思索も社会についての洞察・見識も息苦しさを強いられる。問題の本質は手続き論に隠蔽され、思考停止が「共感」に擬装される。


Reference
原田達 2005/02/07 自己否定的改革
http://www.andrew.ac.jp/sociology/teachers/harada/profile/coffee87.html

岡田英介 2000/11/19 潜在的ヒトラーとして
http://www.geocities.jp/kenji0604/essay01/essay08.htm
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