Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

Beethoven Klavier Sonaten No.5,6,7 op.10 No.1,2,3

2005-02-15 | Music
 最近2~3週間ほどは年度末の整理・雑務が続く。入試関係や定期試験、面接などに関連したfollowに時間を取られるのは仕事のうちだが、そのほかにも公私ともに細かな雑務が多い。
 そのような記憶の断片にも残らないような日常が静かに堆積していく様を意識のどこかにとどめておきたいと思う。Op.10の3つのソナタは、とても日常的だがささやかな美を見だすことを思い出させるような作品群である。Op.10, No.1 の第2楽章 Adagio Molt には、穏やかで威圧や虚栄からはもっとも遠い知性がそこにある。
 Op.10, No.3 (Sonate No.7)は初期のソナタのひとつの完成型。Gilels の第2楽章 Largo e mesto は他の演奏に比してかなり遅いが、鈍重さは微塵もなく後期のソナタの世界を垣間見せる。一転、3分ほどの Menuetto は通り過ぎる一瞬の愉悦、一目惚れにも似た心のさざめき。

 さて、雑務にかからねばなるまい・・・

Reference
Emil Gilels 1985,1973,1982 Beethoven klavier Sonaten No. 5,6, & 7, op.10/1,2,3 CD: Deutsche Grammophon453 221-2
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