Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

「p」って何?

2008-11-28 | Education for 学部1,2年
1年生からあらためて「pって何ですが?」という質問を受けた。毎年ありがちなことなので、次のような例え話を考えてみた。

外国で「日本人みたいな」人にあった。そこで「彼は日本人である」と考えた(仮説)。
実際を話をはじめようとしたら、いきなり握手を求められた。そのようなことは、日本人はあまりしない(そのようなことが観察される確率pは小さい)。
そこで、彼は日本人ではない(日系2世?)と結論した(仮説の棄却)。

分散分析やt検定(平均値の差の検定)なら、
平均値が等しいと仮定する(帰無仮説)。
そのもとで観察されたデータからFやtの確率pを求める。その結果、pが小さかった(p<.05あるいは.01)。
そこで(帰無)仮説を棄却して、平均値が異なると結論した。

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比率の検定と分散分析

2008-11-28 | Education for 3,4年
正答率p=r/nなどを条件間で比較/検定する場合、各条件の反応総数nがそもそも異なるときは、角変換(arcsin(sqrt(p)))によって分散分析などをおこなうことがある。
以下にその理由と例があげられている。
cf.
角変換 angular transformation (青木氏 群馬大)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/Yogoshu/33.html

角変換について (前田氏 広島大)
http://home.hiroshima-u.ac.jp/keiroh/maeda/statsfaq/arcsin.html
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