Memorandums

知覚・認知心理学の研究と教育をめぐる凡庸な日々の覚書

後藤玉夫   情報社会の特性と問題の所在

2005-03-06 | Education
 シャノン(C. Shannon)流の情報量の定義とは別に、マクノドウによる人間の行動あるいは社会的文脈における情報の位置づけが紹介されている。心理統計法や認知心理学の講義の中には組み入れづらい内容だが、どこかでふれる必要があるかも知れない。
 最近の議論は「情報倫理の構築(FINE)」プロジェクトなどを参照。

Reference
後藤玉夫 1995 情報社会の特性と問題の所在 (社団法人私立大学情報教育協会 情報倫理概論)
http://www.shijokyo.or.jp/LINK/report/rinri/chap1.htm

「情報倫理の構築(FINE)」プロジェクト
http://www.fine.bun.kyoto-u.ac.jp/
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Bach, J.S.  Suite fur Violoncello solo Nr.2 d-moll

2005-03-06 | Music
 第1番BWV1007や第3番BWV1009と比較して、第2番BWV1008はニ短調という調性のためにより悲劇的、エモーショナルな性格が強いように思われる。無聊を慰めるというにはあまりに大きな音楽であり、諦観に至るにはまだ英知がそれを阻んでいる。
 Curanteなどはスラーの指示について筆写者の指示が一貫せず、テンポや強弱も解釈にゆだねられるという。Maiskyの80年代中期の録音ではテンポの変化が大きく、「語る」Bachではない。Sarabandeでは瞑想的な世界を表現しようとしているかのようだ。Menuetにおいてもその足取りは重い。個性的な表現だが、いつのまにかその美しい音楽の世界に身を任せてもよいと感じさせる。

Reference
Mischa Maisky 1984-1985 Sechs Suiten fur Violoncello Solo BWV 1007-1012 CD:Deutsche Grammophon 415 416-2
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