流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

たまこまーけっと 1話 を語る

2013-01-15 22:58:08 | <たまこまーけっと>


新番組一発目。
中二病という京アニから出た原作のアニメ化から、
完全オリジナルの作品を発表とステップを踏んでるのが気になる感じ。
このままどういう流れになっていくのか気になるところ。
中二病の原作は在庫分しかないとかいう話を聞くと、
やっぱそういうことしちゃ信頼出来ないよなーという印象しかないけど。

というわけで本作。
アバンからいいですね。
バトンを振り回しながら歩いて行く辺りとかもかっこいいですし、
差し込む光をジャンプして避ける辺りとかもコントラストの印象深さと、
キャラクターの可愛らしさを見せてて、ミスマッチにも見える画面が逆に新鮮で楽しい。
バトンを上げるところなんかもそれまでの女の子の動きから、
また一転して機敏な動きになってそうした動きのバリエーションを楽しめるのが良かったかなと。

けいおん!の1話が始まっていく行事、朝、入学式、入部などから始まっていたのに対し、
今度は放課後、冬休み、大晦日と終わっていく行事が多いのが対比的なところかもなと思ったり。



髪の動かし方とか可愛いですよね。
けん玉の動きなんかも楽しい。前後の煙なんか見るとやっぱこの辺は多田さんなんだろか。

商店街の人達とのやり取りって割りとアニメではありがちな描写だと思うんですけど、
お店の人とのやり取りでたまこがただ商店街の人たちと知り合いというだけでなくて、
どういうコミュニケーションをするのかっていうのを見せてくれたのが良かったです。
揚げたて要求とか。
ありがちな可愛くしっかりもののキャラクターに恵んでくれる周囲、というのじゃなくて、
たまこ自身が要求できるキャラっていうのが個人的にはグッと来たかなと。
誕生日の件とかレコードの件にも通じるところかな。



OP。こっちはたまこのリアクションがやや退屈。
けいおん!1期 OPのイントロで感激したのは今は昔。
しかし魔女っ子的なニュアンスはちょっと気になる感じ。



テロップ狙ってる。
CLANNADで堀口さんの描く渚が可愛くて好きだったな。



本編。
喧嘩してる間を通って行く姿とか、
けいおん!でやってたような芝居を落とし込んできてるのがちょっと気になる。
氷菓でも山田さんやってたような気がするけど気がするだけだったっけ。

妹が登場する辺りで真横から見せるよな平面的な画面と、
手前をたまこたちが通りすぎていくのを見せてるのとか見ると、
石立&高雄の画面引用に見えてくる不思議。

この辺で急に妹がフォーカスされたりして流れがギクシャクに感じるのがちょっと気になる。
鳥=オタ説はありがちなのでもういいよという感じ。
それよりも妹の気持ち悪いというセリフが鳥のどこの部分なのかっていうのが少し気にかかる。

鳥が芝居がかったリアクション、喋り方をするけど、
たまこがそれを部活仲間たちなどとのコミュニケーションの中で行っている、
っていうのが気になるところかな。
芝居がかったやり取りにも色々あると思いますけど、
作品の中での鳥とたまこのコミュニケーションのとり方の違いなんかは拾っていけるのかなー、
とその辺をちょっと気にしてみたりとか。





監督が映画けいおん!なんかで使ってたぼかしの使い方。
キャラクターの芝居を見せるのとはまた違った手付き、
プロの動きっていうのを意識させるような機敏さと奥行きが印象的。
キャラクターを見せつつディテールや職人気質なところを入れていくのが、
山田さん的なリアリティの描き方なのかな。
ちょっとロトスコタッチな感じが楽器演奏っぽい感じというか。
あと背景ぼかすことでセルで道具描くときとの違和感をあまり感じないように、
予め異物感のようなニュアンスを入れておこうっていうのもあるのかな。
これはまたただの憶測ですけど。



この辺の腰つきとかエロすぎてやばいですよね。
けいおん!のときはそんなにエロいとこなかったような気がするんですけど。
オリジナル、というのを思い出すとハルヒのヤマカン回でみくるがバトンやってたような、
とかそんなことを思い出してしまいます。
しかし手前は望遠っぽいけど奥は広角っぽい感じの画面ですな。





レコードの件、この辺のディテールなんかは音楽とお茶してたアニメ作ってましたって感じが。
気になったのは距離感の描写かな。
店長がたまこの探してる曲を見つけられないと落ち込んでるのと、
たまこが探している曲が見つからないことを語ってるのがお互いに自分の世界に入り込んで、
曲が見つからないことへの感情を共有してないところが引っかかる感じ。
たまこが店長に気を使うような言葉を投げかけないところとか。

その繋がりを感じさせないやり取りから、
鳥の一言で2人が1つのことで繋がったかのように見せる平面的な画面へ。
そしてお茶をたまこに出して、2人の距離が近くなるっていうのがいいかな、と。
たまこがマフラーとか外さず、後ろ姿を主に見せ続けてるのとか、
そういう後ろ姿の仕草を見るのがグッと来るかな、と。
最後に携帯でメールを見た時も表情を追わなかったりしてますし、
無償で受け取ったものに対するドライな部分っていうのを追ってる感じがいいかな、みたいな。



こういうボケに呆れ返る表情付けなんかも新鮮で楽しかったな。
色彩含め日常を通ってきたからっていう部分が散見されて楽しいですね。
日常みたいなぶっ飛んだリアクションなんかもやるのかな。鳥さんに期待。



こういう一コマを取ってくる山田さんが好き。



EDも監督。
かっこつけEDが大好きだったのでその路線じゃなかったのが少し寂しい。
しかし髪を下ろした姿とかまた本編とは違った雰囲気があって好みな感じ。
本編でこういうのが見れたりするのかな。楽しみです。
ED最後のいちご柄見るとけいおん!!のED思い出すな。

脚本:吉田玲子
絵コンテ・演出:山田尚子
作画監督:堀口悠紀子

今回は山田監督がOPからEDまで全部見てて凄いなっていうのもありましたけど、
やっぱ1話から演出・作監級の方々が揃って原画描いてるっていうのがもうビックリで。
もうこのメンバー集めるとしたら劇場しかないじゃないかという気もするぐらいですし。
京アニがこの作品にかける意気込みを感じられる編成だったのではないかと思います。

そういえばたまこのデザインでほくろなんかも首筋にありましたけど、
やっぱけいおん!のモブキャラ意識してたりするのかなー。
個人的に堀口さんの描く髪の感じというか、
髪を結んで引っ張られてる感じというか好きなので、
髪を下ろすのと合わせてその辺拾いながら見れたらいいかなーと思います。

今のとこ映画けいおん!でけいおん大好きになった身としては、
また素直にたまこ好きっていうのは抵抗あるけど、
やっぱキャラクターなんかも好みな感じなので、
また追っていくのが楽しみな一作になりそうです。


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