流星、夜を切り裂いて ~FLY HIGH~ ver.2

米たにヨシトモファン 京アニに興味あり アニメ語りメイン

たまこまーけっと 3話 を語る

2013-01-30 22:35:45 | <たまこまーけっと>


3話。
今回も反復が目立つ回だったのかなと思います。
朝霧さんの鳥さんキャッチや商店街に入ってからの流れや、
たまこと朝霧さんの距離感の変化など、
似たような構図を使いながらの差異が目立つ回だったのかなと。
あと耳が目立ってた、かな。



自己紹介。
朝霧さんを紹介する上でのイベントなのかなーなんて思ったけど、
たまこが北白川さんと呼ばれる距離感の方が大事だったのかなという感じ。
朝霧さんがたまこの自己紹介を聞いてからのやり取りというのが興味深いかなというか。
改めてたまこが苗字で、聞きなれない名前で呼ばれることでの距離感が、
朝霧さんの持っている距離感にシンクロしていくような感じだったのかなーと。
GOODの指立とかもここで見せてたり。



バトン部って体育館の主役ではないんだなー、とか。
いつも体育館の脇で3人でいたりとか。
バトン部は他に主将がいるっぽいけど、どういう部なんでしょうね。
朝霧さんの視点っぽくたまこたちを見せて、
去ったら外からたまこたちを見せたりとか、
朝霧さんから見たバトン部の楽しそうな姿を大事にしている感じ。





今回はキャラクターを追うカメラワークが印象的だったかなと。
ここのシーンだったら朝霧さんが画面から出ていくまで鳥を追わないようにしていたり。
ほかのシーンでもキャラクターの仕草に合わせて付けPANしたりして動きを印象付けたりしてて、
そういうところが楽しく引っかかる感じでもあったかなーとか。



これが幸せエスカレーターというか、
温かい商店街っていうのを外部に意識させるところなのかなーと。
たまこにコミットしていくと、商店街の人も芋づる式に手厚く面倒を見てくれるみたいな。
この商店街に対する朝霧さんの印象っていうのははっきり見せてないのが何とも言えない。
朝霧さんを通して、たまこと友達になるということはどういうことか、
っていうのが描かれていて、それが引いては商店街への評価にも繋がる感じなのかな。
その辺は今後の楽しみなんだろか。



朝霧さんは洋食派らしい。



こういうメガネもコンタクトも外してますよ、
っていう芝居をどうどうと入れてくるところに痺れますね。

たまこと朝霧さんは同じメガネ仲間でありながら少し違う、
鏡の関係のように見えて少し違うっていうのが個人的に気になるところかなーと。



鳥にかかる影。
シリアスなシーンになると強く影を落としたりとかして雰囲気を変えたりしてますが、
今回は鳥がそれを引き受けている感じがするかな。
朝霧さんへの恋心を持ち、こうして複雑な影を落としてやることで、
キャラクターの心情のメタファーを代わりに引き受けている感じがするかなと。
と同時に鳥の存在感、世界での存在感を、奥行きをつけるという狙いもあるんでしょうけど。
撮影処理などでぼかしたりとか光の加減を変えたりとかしてますが、
あくまでキャラクターは表情や仕草、構図で見せて、
作画で都合の良い影付けをしないっていうところでリアル感を狙ってるのかなと思ったり。



鏡の関係。
朝霧さんは右に向かってますが、川は左へと流れていく。
たまこの方へ向かいながら、
鏡の中の朝霧さんは左へと流されていっているという言わば逃げのある描写ですかね。

朝霧さんとたまこがメガネキャラで似ているっていうのは恐らく狙っている部分なんでしょうね。
銭湯から上がった後のやり取りで朝霧さんは返事ができなかったけど、
必死に鏡に向かって言う練習をしている。
それはたまこが投げかけた言葉にしっかり返せるように、反射できるようにするため、ですよね。



しかし逃げのあった朝霧さんのせいか、
たまこが朝霧さんが言葉を投げかけないことに先に反射して答えてしまう。



ここの表情付けは印象的。
堀口さんのラインとはまたちょっと違うような印象を受けますけど、どうなんでしょ。
朝霧さんの後ろ姿のうなじだとか髪処理が細かくて、
ああいう繊細な描写は個人的にはやっぱり好きな部分ですね。



そしてシンメトリーを意識した構図で2人が友達になると。
鏡の関係ではないですが、
お互いが通じ合うまでを鏡などで意識させながら、
こうしてシンメトリーで締めるっていうアイディアが面白いところだったように思います。
前回のみどり同様、たまこへの感情を描いた話でしたが、
その内実がまた全然違っていて新鮮だったかなと。



星空を見上げるシチュエーションも良いですが、
花で締めて商店街との出会いも印象付けるのもしっとりしてていいかなと。
桜に代表されるように出会いを印象付ける花が印象的でしたし。
考えてみれば鳥とも花屋で出会っているし、
そういう繋がりでもらしい〆方だったのかなという風に思います。

脚本:吉田玲子
絵コンテ・演出:小川太一
作画監督:丸木宣明

小川回。
氷菓から出てきた方ですが山田回とはまた一味違った回になっていて楽しかったです。
モブキャラが目立つのはやはり初演出回がああいう回だったためでしょうかね。
氷菓 12話 を語る

今回見てると喫茶店でのやり取りなどはほぼお約束化してる部分もあって気になる感じ。
各話のお約束っていうのは最近だとそこまで見ないのでできれば続けてほしいかな。
そういうのが懐かしいところでもありますし。
山田さんが作品にどういう展望を持っているのか私、気になります!
ということで次回も楽しみです。


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