![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/cc/91dd03f8d576a277110dba43a6d76ebd.jpg)
三好回。
前回の5話の引き方がやや不可解な印象だったんですが、
ファーストショットから5話でチューバくんが立ってるラストショットを思い返される感じ。
5話での雲は離散した感じでしたが今回は積乱雲ということで、
久美子の心情というかがここにきてキャラの中に溜まっているものっていうのを意識させられるかなと。
今回は夏の部活動の練習風景なんかを交えながら吹奏楽部に迫っていくのがまた良かったな。
自分なんかは運動部が活動をやってる最中に聞こえてくる音、
っていうのが見たかったんで見たいものを見せて貰ってる感があったんですが、
今回はそういう風景の中で逆に吹いてる中で聞こえてくる白球の音とか、
それぞれの音が響く風景っていうのがグッと来る感じだったかなぁ、と。
今回はモブの中の吹部、その中の久美子っていうのを引き出そうとする印象もちょっとあったり。
いつも以上に久美子にフォーカスされる回だったのでちょっとその立ち位置が気になるというか。
麗奈の叫びとはまた違ったものが見れたかな感というか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/35/c963d19439e459c45b8260b50afff610.jpg)
凝ったレイアウトを持ってくる割には結構すぐカット割って次のショットに。
ユーフォ組に急にパート振られて焦る久美子へ。
演出的にこういう絵が欲しいけど疎外感をあまり意識させたくなかったのかなぁとか。
チューバも境界内に入ってますし。ちょっと引っかかる感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/ed/c4c5e1d48550b39f0946bd9256b2f4f3.jpg)
久美子が驚くようにあすかを見る図かとおもいきや葉月や緑も注目していたり。
梨子先輩も難しいと言ってたところをアッサリ吹いてしまう凄さ。
前回のよく分かって無さそうだった葉月も思わず目を引いてる辺りに凄みを感じさせてくれるところですね。
教壇側の緑なんかも一緒に見せて室内の雰囲気を印象づけてるのが目を引かれる感じ。
先輩の吹き始めのところで一瞬フッと息を吹くところやユーフォの絵を十分に見せてくれるシーンで、
演奏シーンとしても充実感もあるシーンになってて良かったな。
吹き始めと終わりのアップなんかは山田さん的な感じで、
こういうところはシリーズ的にも統一感もあり神聖さもあってそこも良いかなと。
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唐突にリアルバウトハイスクールの京アニ回思い出した。
SAMURAIGIRL リアルバウトハイスクール 7話 を語る
ちなみに三好さんが作監やってるある意味レア回。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/24/a09a53d4e99f091bb5b8661738fb417a.jpg)
川辺で練習。
8話以降、秀一との関係がギクシャクしてる久美子ですが、
やっぱお互いを意識しちゃってる感じなのかな。
互いの距離を埋めるように音を出しあうふたりですが、
そこにはやっぱり川が間にあるっていう物理的な距離感は相変わらず。
ちょっとBパートとの繋がりを意識しちゃうシーンかなと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/13/02a18401e8d038c496d156e42a282a1a.jpg)
楽器を続ける理由がなかったふたりを思い返しながらそのイメージを吹き返す久美子。
ここなんかは作品のテーマに触れられてるシーンかなと思えたり。
何もない自分に何が出来るのか、将来どうなりたいのか、
それが青春モノの中でも度々出てくるものだし、けいおん!なんかで描かれていたものなんですが、
今作の久美子は将来なりたいものや具体的にどうなりたいという進路で悩んではいない。
ただ周囲から反発するようにユーフォを吹くっていうのは、
今が楽しくて、その楽しさを捨てていったものたちへの当て付けなんですよね。
暗い部屋の中でのイメージから電気をつけて吹き始めるのとか、
自分がやっていることのポジティブさを見せつけているようでもある。
けいおん!の魅力のひとつとしてEDがあげられると思うんですが、
あれは本編をEDへと繋げる前日譚として繋がっているのが大きな魅力ですよね。
こんななんでもない日常でも、EDのようなカッコ良さに繋がっていくという。
映画けいおん!も最後のEDは解散の曲とも取れるし、
その後に原点の曲を流す所に良さがあって、そういう未来を見つめた今、
っていうのがあの作品にはあったと思うんですよね。
まあそういう話より女子高生の日常が、っていうのが前に出てくるのですが、
EDの売上なんかも考えると、
やっぱああいうイメージへの憧れで作品は成り立っていたと思うんですよね。
今作を見ててそういった将来を見据えるというところに反発する久美子っていうのが描かれていて、
そこが気になってくる部分かなと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/00/17/a9f7f379e6b7db190ce4a6248f645579.jpg)
光の反射。
下からの光ってなんか咲-saki-を思い出す感じだなとか。
それは置いておいてちょっとファンタジックな雰囲気がするシーンかなと思ったり。
石原作品に置いて蝶は幻想性の強いシーンで見られるので、
この辺は監督のイメージもあるシーンなのかなと思えたり。
冒頭で見せた雲でAパートは〆。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/5f/481f1382aac25b4d71e1f511d67258c2.jpg)
幻想の終わり。
上手くなってきているし練習を重ねていけば行けるはず、という思い込み。
7年ユーフォをやってきているものとして価値観というか、
麗奈に感化されての自身もまた特別になれるのではないか、という幻想。
三好回的に言えば、
5話で久美子がスタートしたところから重ねられてきたものにストップがかかる感じでしょうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/e3/5697999a1f52b413273b8a6be530d0b5.jpg)
上手くなりたい!
今回は色々な走り方が見られますがここはひときわ目立つシーンでしたね。
11話でも練習をしている秀一を見てつぶやきますが、
久美子自身も薄々はわかっていたのかな。
特別っていうのは誰かの特別になることで得られるものでもあると思うので、
ある意味、久美子と秀一は互いの鏡みたいな感じなのかもな、とか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/ad/5a5d832c75c880283da1f903047dd540.jpg)
地獄のオルフェ。
けいおん!の翼をくださいもうまいこと機能した曲でしたが、
この曲も作品を象徴するような曲で思い入れがだいぶありますね。
サントラ買ってからほぼエンドレスで聴いてますし、1話とこのシーンは繰り返し見ちゃいますね。
曲に合わせるように麗奈のセリフにエコーかけて聞かせるのとかグッと来る感じ。
電車っていうのは作品内で度々出てきますが、今回は電車に乗るシーンってなかったですね。
電車については他の方の文にほぼ同意見だったんでそちらを追記しておきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/04/01d3b5c33571e769e7b1f83fc1973fda.jpg)
秀一越しに。
川を挟んでの電車、道を挟んでの久美子。
同じ道を歩いているはずなのに手が届かない相手としての久美子、みたいな。
そして彼方を見ている久美子。
秀一が以前、久美子の目を見て微笑むようなシーンがありましたが、
ここではどういう視点で久美子を見ているのか気になってくるところだなーと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/f9/7a0b4f08bf8413123bf7b0a0c8b650c7.jpg)
2話で見かけた煙突だなぁ、と。
響け!ユーフォニアム 2話 を語る
2話では葵との下校のシーンで描かれていて、
モブなんかいてもいなくても同じような意味合いを含んでいるようで、
そういう自らが画面で見せているものに否定的な感じはどうなんだろうなって思ったんですが、
今回は煙突はシルエットになって埋没してる感じに。
秀一が影絵的な感じになってたりするのとか見てると、
結局自分たちもそういったモブの1人なのだっていう感じなのかなとか。
やり取りをしているキャラクターだけで世界は出来ていないし動いていない。
ありふれた人のひとりであるっていう価値観というか。
まあ単に引きの絵で入れてるってだけであまり意味は無いんでしょうが、
葵との下校のシーンと同じ場所っていうのは引っかかるところかなと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/49/170698760e5065b8d535a02ed964a66c.jpg)
ユーフォ好きなんだ…。
2話で結局ユーフォだよとボヤいていたのは何だったのか?という。
2話で煙突のシーンを見た時は久美子の心情、
つまりはユーフォへの思い入れを否定した態度の裏返しかなと深読みしすぎた感じでしたけど、
巡り巡ってここに出てくる感じがちょっと面白かったな。
しかし姉への発言見るに葵ちゃんに対しても本当は同じようなこと思ってんだろうなとか思うと、
やっぱ久美子は性格悪い。
しかし今回の先生とのやり取りで、
1話でなんで先生が中学時代の久美子たちの演奏聞いてた理由がわかるはず!
と思い込んでた自分はちょっとガックリな感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/1e/fe2dafb6fa32065d6ef9673699d92608.jpg)
星の目立ち方が自慰的過ぎでは?みたいな。
この辺は8話を踏まえての感じなのかな。
久美子が先生の言葉を聞いて跳ねるように走ったりとか、
ああいうところで心情を見せてるのも良かったですね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/42/f9a32265b1dea81b7b8cabc1a3f440ea.jpg)
ユーフォくん宇宙人っぽいぜ。
再び月に手を伸ばす久美子。
先生の言葉を受けてのはしゃぎっぷりを見て良かったなと思う反面、
将来はどうなるのかっていうところはまた距離を取る感じでまた気になる感じ。
次で最終回ですが、その辺を意識しながら見ていきたい感じですね。
月に関しては下記リンク先に同意見なのでそちらを参照。
・響け!ユーフォニアム12話 演出考察 「映像で語る物語」 - 備忘録 -
脚本:花田十輝
絵コンテ・演出:三好一郎
作画監督:丸木宣明
作監補佐:岡村公平
楽器作監:高橋博行
三好回。
久美子を中心にしたオリジナル回で描写が新鮮に映りました。
特に久美子がユーフォが好きっていう流れが描かれていたのが良かったなと。
最終回見るのが楽しみです。
しかしこれだけ期間があくともう色々言われてるんで記事書くのにいつもより悩んでしまったり。
12話はtwitterで結構目を引く反応を見かけたのでリンク貼っておきます。
まあ自分の用のメモという感じで。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/87/b66fdb4f87ed8e1105c2a5967177326a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/36/0a46635aea40e10c745085b287557e48.jpg)
https://twitter.com/shin_iri/status/614044158521507840
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/fe/8e84139579ef37d158e9151a8bcc2be9.jpg)
https://twitter.com/unkoer/status/613857318048890880
昆虫と電車について
https://twitter.com/triorgan/status/615890049045938176
https://twitter.com/triorgan/status/615890243376418816
https://twitter.com/triorgan/status/615890407830892545
https://twitter.com/triorgan/status/615890502961893377
https://twitter.com/triorgan/status/615890651847090177
ヤプログだとツイート貼り付けられなかったのでリンクという形に。
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