平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

皇室の慶事と皇室典範

2006年02月08日 | Weblog
秋篠宮妃・紀子様が第3子をご懐妊という報は、久々に明るいニュースです。

現在、論議がやかましくなっている皇室典範の改正問題は、9月末までペンディングにすべきです。

なぜかといいますと、女性天皇、女系天皇に対する国民世論が必ずしも統一されていないからです。それに対する反対が無視できないほど強い中で、有識者会議の結論をそのまま国会で多数決で強行したならば、国論が分裂します。今国会で愛子様を徳仁殿下の次期皇位継承者と決めたあとに、もし紀子様に男児がお生まれになった場合、必ずやその方を真の皇位継承者として戴こうとする人々が出てきます。そうなっては、天皇の地位をめぐって争いが繰り広げられた南北朝の二の舞になります。

それは天皇家の不幸であり、日本の不幸です。

天皇は「日本国民統合の象徴」(日本国憲法第1条)です。天皇の座を「国民分裂の争点」にする愚は避けなければなりません。

今度のお子さまもまた女児であった場合、そのときこそ、女性天皇、女系天皇も含めて、皇位継承のあり方を、国民の間で徹底的に議論し、国民大多数のコンセンサスを形成すればよいのです。わずか半年待つだけです。歴史的にわかっているだけでも千年にわたる伝統をどうするかの問題ですから、事は慎重に扱う必要があります。

もちろん、秋篠宮様の第3子が男子であったとしても、その方に男子のお子さまが生まれる保証はどこにもありません。現在のように、男系だけで皇統を未来永劫、継承するというのは、かなり困難であることはたしかです。しかし、これから50年もすれば、世の中はすっかり変わり、人類の多くが神の心をはっきりと知るようになりますから、誰がその時代の天皇=「天の白い王」であるかということは、なんの疑いもなくわかるようになるでしょう。

そのような時代が来るまで、世界平和樹立のために重大な天命を持っているこの日本を分裂・混乱させてはならないと思います。