平和エッセイ

スピリチュアルな視点から平和について考える

地球シミュレーター

2006年02月20日 | Weblog
今、NHKテレビで、日本のスーパーコンピュータ「地球シミュレーター」による、近未来の気象予測に関する番組をやっています。北極圏での海氷の減少とか、南米でのハリケーンの発生とか、アマゾン流域の乾燥化とか、地球シミュレーターの予測を裏づける事象が次々と起こることには驚かされます。地球の気象がまさに大異変を迎えていることがよくわかります。このまま地球シミュレーターの予測どおりの地球になったらどうなるのか、正直言って、暗澹たる気持ちになります。

世界の政治指導者は、この番組を見て、真剣に地球環境問題に取り組んでほしいものですが、アメリカのブッシュ大統領をはじめとして、権力の座にある大部分の政治家は、環境問題よりも、石油をじゃぶじゃぶ使って景気をよくすることしか考えていないようです。環境問題に真剣に取り組んでいる人々は、政治の壁に阻まれて、自分たちのビジョンを実現できないでいます。

このまま地球は、人類の無為無策のために破滅の淵に流されていくのでしょうか。

私利私欲、党利党略、国利国益よりも、人類全体の利益、地球の保護を優先させる人々が、世界各国で指導的立場に立たなければ、世界は救われません。今のままの政治・経済のシステムを続けていてはいけない、という意識が広範に生まれ、21世紀にふさわしい人物が政治の表舞台に立つようにならなければなりません。

そのために私たちができるのは、日々、世界の事象を直視し、それを世界平和の祈りにふりかえることしかありません。祈りが人類の集合意識に浸透し、いつか大きな意識の変容が起こることを待ちましょう。心の世界の目に見えない陰の働きが、ある日、ベルリンの壁が開くような巨大な変動を、現象の世界に引き起こすことになるのです。