雪が降り寒さがぶり返しても彼岸は目の前、もう春です。海も「春うらら」の景色となってきました。高知城の染井吉野が10日に平年よりも13日、昨年より6日早く開花したと報じられました。こうしてみると去年も早かったんだ、これからは早い開花が当たり前になっていくのかも、そんな感じがします。
春は草花の季節、自然の息吹を強く感じさせられる季節です。足下を見つめれば新顔が顔を出し、先に顔を出したタンポポは黄色の輝きを増して懸命に自己主張をし、一方で白さが映えたモクレンは峠を越しました。これからは命の鼓動をますます強く感じる季節に入っていきます。
庭先でこんな春の花を見つけました。ホトケノザです。シソ科のオドリコソウ属で別名サンガイグサ(三階草)といい非食用です。春の七草にも同名で呼ばれるホトケノザがありますが、こちらはキク科のコオニタピラコで食用です。名前だけで間違えないように。
本格的な春に向けての胎動に反して、このところ長雨が続いています。季節の変わり目には通り抜けなければならない雨ですが。前線が停滞でなく、間断なくやってきており、菜種梅雨でもないし、「月さま、雨が・・・」の春雨なんて雰囲気でもない。この冬の寒暖の差の激しさと共に気になる現象が続きます。
春の季語ともなっている椿、青い空を背景に控えさせて真っ赤な花びらで自己を主張している姿は何ともいえない輝きを見せています。これを眺めていると、花は見下ろすだけでなく見上げる美しさがあることを教えられた、そんな感じになりました。
寒さと暖かさがジェットコースターのように繰り返されたこの冬も終わりました。暦は弥生3月“春”です。これからどんな変化が待ち受けているのでしょうか?
寒さと暖かさがジェットコースターのように繰り返されたこの冬も終わりました。暦は弥生3月“春”です。これからどんな変化が待ち受けているのでしょうか?