画像は白梅と早咲きの桜です。他の花々と共に春は急ぎ足でやってきています。梅といえば菅原道真。その道真は全国の天満宮に祀られている「学問の神様」としてよく知られています。ちょうど今は大忙しといったところでしょうか。道真はその頭脳を妬まれたのでしょう、足をすくわれて、10世紀初頭に九州大宰府に左遷させられることになり、その出発の前に庭の梅に向かって詠んだのが有名な
「東風(こち)吹かばにほひおこせよ 梅の花あるじなしとて春な忘れそ」
です。残念ながら、いつの日か都に戻れる日を夢見ながら、その夢も叶わず、2年後、59年の生涯に幕を閉じました。
幼い頃から聡明だった菅原道真は、18歳の時に「文章生」の試験に史上最年少で合格、23歳の時に「文章得業生(もんじょうとくぎょうせい」に選ばれ、26歳の時には「方略試(ほうりゃくし)」に合格、そして33歳の時に「文章博士(もんじょうはかせ)」という異例の昇進を遂げていく。そんな経歴から今日学問の神様として、特に受験生に崇められているのでしょう。この春は多くの受験生にとって、これまでの努力の結果が満開の桜で祝福されますように!