画像は鶴岡駅です。芭蕉の足跡を訪ねた８日間の奥の細道山形編はここまでです。暑い最中でしたが熱中症にもならず何とか歩き通しました。歩くからその土地の良さがよくわかります。食良し、景色良し、人情良し、冬は雪深く、夏は暑くても山形は良いところです。
前泊の出羽三山斎館を出発し標高1,984ｍの月山頂上を目指すも、この日はガスっていて遠望が利かず、高山植物を楽しみながらの登りとなった。頂上の月山神社本宮に参拝し、頂上小屋に宿泊。翌日は打って変わって快晴となり、素晴らしい眺望を堪能することができました。その後、湯殿山への下りでは、急峻なガレ場が続き、大腿四頭筋をすっかり痛めてしまい、翌日帰宅するまでちょっとした段差にも足が悲鳴をあげました。
出羽三山を登拝するに際して2泊お世話になった宿坊です。羽黒山2,446段の石段を上った先にある歴史を感じる佇まいの宿でした。
ここは酒田市、映画「おくりびと」のロケが行われたところです。そして画像はその舞台となった建物「NKエージェント事務所」です。お世話になった旅館のご主人に案内いただきました。
山寺から北上してきた道が新庄市からは西に向かいます。そしていよいよ最上川に出会い、芭蕉の時代とは乗船位置が異なりますが、古口から草薙温泉まで1時間の川下り体験です。
「五月雨を集めて早し最上川 芭蕉」
「五月雨を集めて早し最上川 芭蕉」
ここは山寺の立石寺です。奥の細道第3回の今回は出羽三山を夏場に越えるべく、順番を入れ替えて山寺から鶴岡までの山形県を歩くことにしました。画像はその第一歩となった山寺からの景色です。「閑さや岩にしみ入る蝉の声 芭蕉」の句も、今では観光客も多く、通りの店や、参道の出店からの呼び込みもあり、残念ながら閑さを感じることもイメージすることも叶いませんでした。300年の時の流れは如何ともしがたいですね。
画像は夏祭りの一場面です。各地で集中したイベントも夏の暑さと共に峠越えかと思いきや、今年の暑さはそんなに生易しくはないですね。今年だけの一過性と思いたいが、世界で多発している異常気象を考えると、むしろ温暖化が加速してきている、そんな危惧を感じるのは自分だけでしょうか。