
12日(日)は久しぶりの鉱物採集、岐阜県白川町へ出撃であります。
ルース2191さんより、金加鉱山の本坑跡に案内をして頂けることになったのであります。
金加鉱山は鉱物マニアにとっては幻の鉱山、試掘鉱は知られていますが、本坑跡で採集をした人は殆どいないようであります。
20年程前、ルースさんが父親と共に猪猟の時に偶然見つけ、本坑跡だと聞いたとのことであります。
最近もこの鉱山を訪れる人は後をたたないようでありますが、本坑跡にはたどり着けないようであります。
今回は、ルースさんのおかげで地主の方に特別に入山の許可を頂いたのでありました。
アンチモンを採掘していた金加鉱山での採集目標は、‘輝安鉱’と‘ベルチェ鉱’。
だけど、ベルチェ鉱の実物を見たことが無い我が隊は、同定する自信がアリマセン。。。
そこで、N大隊長に参戦の打診をしたところ・・・
「金加鉱山の坑口にたどり着ければ幸せです。」
との、ご返事であります。
当日、最寄りの駅に集合したのは、ルース2191さん、N大隊長ご夫妻、ヘナK小隊一同の計5名の編成部隊であります。
自己紹介後、ルースさんの車を先頭に出発であります。
駐車スペースに車を止め、ルースさんを先頭に急な斜面の道無き道を進軍開始であります。
目的地へは急斜面を登り下りする獣道、猟師のルースさんは息も切らさず進んでいきます。
坑口はイノシシ防衛軍に守られた山の中、途中にはイノシシ軍の前線基地があります!
↓ルースさんに教えて頂いたイノシシの寝屋であります。

一行が到着したのは静かな谷の中であります。
ズリには掘り跡やズリ石を叩いた様子は全く無く、殆ど手付かずの状態であります。
本坑跡は完全に崩落していました。(上の写真)
付近には試掘抗の跡があり、鉱石を運び出すために使用した発動機や1輪車が当時の姿そのままに放置されていました。
採集の開始直後、ズリ石を叩いたN大隊長が、
「輝安鉱が出ました!」
ムムム、流石でありますな。
こちとら、まだハンマーを一振りもしていないのに。。。
目的のモノが見つかり、産地へ案内してくれたルースさんは一安心の御様子。
ワタシも負けずにズリ石を叩き始めると・・・
石英の空隙に針状に発達した輝安鉱の自形結晶

輝安鉱の針状結晶の集合体(黄鉄鉱の微細脈が認められる)

輝安鉱と黄安華(黄色い部分)

現地では同定出来ず、翌日、自宅で実体顕微鏡で覗いてみると・・・

輝安鉱の針状結晶の中に、青色に光るベルチェ鉱であります!!!
妖しく輝くベルチェ鉱に見入られた小隊長殿は、朝&昼食も忘れて実体顕微鏡を覗き込んでいました。
N大隊長も虹色に輝くベルチェ鉱を確保の御様子、名残り惜しくズリを後にするのでありました。
下山したのはマダマダお昼前、次に一行が向うのは・・・?
つづく・・・
ルース2191さんより、金加鉱山の本坑跡に案内をして頂けることになったのであります。
金加鉱山は鉱物マニアにとっては幻の鉱山、試掘鉱は知られていますが、本坑跡で採集をした人は殆どいないようであります。
20年程前、ルースさんが父親と共に猪猟の時に偶然見つけ、本坑跡だと聞いたとのことであります。
最近もこの鉱山を訪れる人は後をたたないようでありますが、本坑跡にはたどり着けないようであります。
今回は、ルースさんのおかげで地主の方に特別に入山の許可を頂いたのでありました。
アンチモンを採掘していた金加鉱山での採集目標は、‘輝安鉱’と‘ベルチェ鉱’。
だけど、ベルチェ鉱の実物を見たことが無い我が隊は、同定する自信がアリマセン。。。
そこで、N大隊長に参戦の打診をしたところ・・・
「金加鉱山の坑口にたどり着ければ幸せです。」
との、ご返事であります。
当日、最寄りの駅に集合したのは、ルース2191さん、N大隊長ご夫妻、ヘナK小隊一同の計5名の編成部隊であります。
自己紹介後、ルースさんの車を先頭に出発であります。
駐車スペースに車を止め、ルースさんを先頭に急な斜面の道無き道を進軍開始であります。
目的地へは急斜面を登り下りする獣道、猟師のルースさんは息も切らさず進んでいきます。
坑口はイノシシ防衛軍に守られた山の中、途中にはイノシシ軍の前線基地があります!
↓ルースさんに教えて頂いたイノシシの寝屋であります。

一行が到着したのは静かな谷の中であります。
ズリには掘り跡やズリ石を叩いた様子は全く無く、殆ど手付かずの状態であります。
本坑跡は完全に崩落していました。(上の写真)
付近には試掘抗の跡があり、鉱石を運び出すために使用した発動機や1輪車が当時の姿そのままに放置されていました。
採集の開始直後、ズリ石を叩いたN大隊長が、
「輝安鉱が出ました!」
ムムム、流石でありますな。
こちとら、まだハンマーを一振りもしていないのに。。。
目的のモノが見つかり、産地へ案内してくれたルースさんは一安心の御様子。
ワタシも負けずにズリ石を叩き始めると・・・
石英の空隙に針状に発達した輝安鉱の自形結晶

輝安鉱の針状結晶の集合体(黄鉄鉱の微細脈が認められる)

輝安鉱と黄安華(黄色い部分)

現地では同定出来ず、翌日、自宅で実体顕微鏡で覗いてみると・・・

輝安鉱の針状結晶の中に、青色に光るベルチェ鉱であります!!!
妖しく輝くベルチェ鉱に見入られた小隊長殿は、朝&昼食も忘れて実体顕微鏡を覗き込んでいました。
N大隊長も虹色に輝くベルチェ鉱を確保の御様子、名残り惜しくズリを後にするのでありました。
下山したのはマダマダお昼前、次に一行が向うのは・・・?
つづく・・・
実態顕微鏡での写真、綺麗ですね。
私も徐々にそちらの世界に引き込まれそうです。
お陰様で日曜日は大戦果を上げることが出来ました。
実体顕微鏡で綺麗な結晶を眺めている時間は、至福のひと時であります。
私も、北伊吹鉱山は狙っていますが、ちょっと体力が無くて、無理かなと思っています。
しかし、金加と五加は、このごろ良く行きます。五加の狙いは、y-アガード石ですが、金加は、バレンチン鉱とメタ輝安鉱です。たぶんですけど、輝安鉱と黄安華の写真に赤褐色の物が付いているのが、メタ輝安鉱ではないかと思ったものですから、コメントしました。でも、まだ、本坑には行っていないのです。今度、近くまで行ったら、行ってみます。あの辺りは、結構面白いですね。
初めまして。
赤い部分は紅安鉱では?と思ったのでありますが、酸化した赤鉄鉱のようであります。
金加鉱山には知られていない縦抗があり、昔、地元の方が行方不明になったそうなので気を付けて下さい。
鉱山跡付近はイノシシの猟場でもあるので、11月15日の狩猟解禁後は思いっきり派手な服装をオススメします。
北伊吹鉱山は、地元の方によるとクマさんが出没するそうであります。
合法的に火器武装ができる、狩猟期間中の侵攻作戦を立案中であります。
あの赤い所は、たいていは一度紅安鉱を疑うのですが、X線でピークが出ないみたいで、今まで???だったようです。メタ輝安鉱なら非晶質ですから、可能性があるのではと思っています。これは、最近、赤谷で採ってきました。この石は、昔は、あまり面白くないので、捨てていたのです。なお、バレンチン鉱は、結構あります。ただ、小さいのが欠点です。
イノシシさんや熊さんは、あまり怖くはないのですが、鉛は嫌いなので、金加は春に行くことにします。
黒川鉱山は、ズリのほとんどが完全に埋められています。また、すぐ前の家の方が、見張っているようで、見つけられたら、怖いですよ。それを知っている人は近づきません。窃盗で警察に突き出された人もいると言う話も聞きました。この間は写真を撮っていたら、出てきましたよ。
ご忠告ありがとうございました。
黒川鉱山のズリ跡は採集不可能とは聞いてましたが、次に黒川へ行く時は気をつけます。
我が隊が行った金加の坑道跡も私有地なのでありますが、地元出身の方を通して入山許可を頂いたものであります。
いずれにしろ、地元の方とトラブルは避けて、楽しく採集したいものでありますな。