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【微塵我報】

思い込みと勘違いと妄想と思い出補正の懐古厨による、最早ヲタクの余生です。はてなブログさんにお引っ越し予定です。

ジルオール二次創作。

2008年03月16日 22時47分10秒 | ジルオール二次創作
ジルオール創作の続きです。

ダダ書き会話文終了。




無限の可能性を秘めた者が、
ファーロスのドラ息子の姿を、その目の輝きの中に映し出して輝かせている。
娘は恋をするものだ。
恋をして大人になるものだ。
そして、ヒステリアがゼネテスに憧れる気持ちもわからないでもない。
余裕綽々で、
堂々と構えながらも常に行き当たりばったり感の目立つゼネテス相手に
彼女がそれを望むのであるなら、
出来れば、その恋が成就する事を応援してやりたいと思う。
愛されようと、一生懸命頑張って、必死になる姿を見守ってやりたい。
自分には、それが叶わなかった。
今となってはもう叶う事もないけれど。
叶えられなかった事を、人に当てはめて願うのは違う事かも知れない。
上手くやる姿を見て、自分が癒されたいだけなのかも知れない。
でも、上手くいけばいいと思う。
愛娘のティアナが、それで不幸にならないのであれば。

ゼネテスは人の弱さや痛みをわかってやれる優しさを持っている男だ。
それで自分の首を絞める事になっても甘んじて受け入れてしまう男だ。
それは、ロストールを背負う定めを持った者にとっては、
足元を崩すだけの甘さなのか知れない。
だとしてもゼネテスはそうやって行き場のない心に、落ち着きと励ましをくれる。
心の何処かで望んでいる欲しい言葉を与えてくれる。
彼は、期待されなくとも、エリスにとっても随分大きな助けとなっていた。
だから、ティアナをゼネテスと婚約させたのだ。
ゼネテスは、だらしなく振舞い、土壇場で初めて動くが、
頭はきれるし腕も立つ。
甥がその気になって愛娘と向き合ってくれさえすれば。
ゼネテスがティアナの美点を見たまま素直に褒めて伸ばしてやれれば、
ティアナは必ず心を開く。
ゼネテスならば。
今はその気がなくても、最初こそは娘の事など愛していなくても、
娘の好きな所をちゃんと見つけて、
次の日から愛そうと出来る男であると期待している。
そうすればティアナは幸せになれる。
別に、ゼネテスを次期国王につけファーロス家が王位を簒奪したい訳ではない。
ただ、ティアナを幸せにできる男が良いのだ。
いっそ、ヒステリアが男に生まれていれば。
聞けば、ヒステリアは夜分にティアナの手を引き、
隠れてこの城から連れ出したという。
ティアナの手を引いて現実を見せてあげられる、
そんなヒステリアのような者こそが必要だったのかも知れないとも思う。
ただ、それを思った所で所詮、妄想に過ぎないのも充分承知している。

「私はティアナが可愛い」
「わかってるさ」
「そして、私はあの子、ヒステリアも可愛いのだ。
だが、ティアナをそなたの妻にして、あの子をそなたの愛妾には出来ぬ」
エリスは一瞬遠い目をして諦めるように笑った。
死ぬまで自由を諦める定めを選んだ自分の代わりに、
自由に内外を出入りする事をやってのける事を許した男。
その甥の気持ちは、今はまだ。
定められた婚約者の王女の所にも、
彼に夢中になってる冒険者の娘のところにもない。
風に流れる雲のように自由な男の心は、
彼女らではまだ掴む事が出来ないのを残念に思いながら、
また、掴む掴めないで起こりうる災厄を危惧しながら、
自分に向けられている出来の悪い甥の視線に気付かない振りをした。






「さーて。酒場で一杯といくか」
ゼネテスは、そう気持ちを切り替えて、いつものように貧民街のスラムに向かう。
「そろそろ、やって来る頃か、あいつ」
運命神ファナティックの再臨か、いいや彼女は直情ライラート。
彼女がやってくる気配がする。
背伸びと駆け足と飛躍を続けながら彼の元へ。




これはあれですね、会話文とただの解説であって物語性は全くないね(笑)

ジルオール二次創作。

2008年03月10日 23時00分05秒 | ジルオール二次創作
またジル創作なので、よくわからない人すみません…!





「あの子がそなたを慕い、そなたに惹かれて、
そなたの力になりたいと剣を振るう限りは、
ロストールは運命に守られる。とは思わないか?
あの子はロストールの剣であり、盾になる事が出来る」
エリスは淡々と続け、そして

「だから、あの子を決して手放してはいけないのだ」

エリスはキッパリと言った。
家族を守る為に、政敵を葬った事など何度もあり、
配下の者を捨て駒に使い、邪魔な国を滅ぼした女の政略的な考えだった。
人の気持ちや想いを利用する事は簡単な事だ。
たかが娘一人の恋心一つで戦争に勝利出来るなら容易いではないか。
「どうだ、女狐らしい策略ではないか?」
エリスは長い睫毛を伏せって自嘲気味に薄く笑った。
でもわかっているのだ。
たかが娘の恋心を戦力に利用するくらいロストールは人材と戦力に乏しいのだと。

「いくらなんでも期待し過ぎだ。伯母貴。
それに人の素直で真っ直ぐな気持ちを利用するのは頂けない」
自分も何処かで彼女に何かを期待している癖に、ゼネテスは苦笑いする。
彼も本当は、心は優しい伯母の本心が、
彼女を手駒として割り切る事に抵抗があるのを知っている。
でなければ、
そもそも最初から「エリスの宝石達」に属させる道以外を与えなかった筈だ。
王家の秘密を知る者の子供であった彼女を、
あえて手元に縛らず、芽を出す機会を与えたのだ。
エリスは、フリントの死を心から残念に思い、
最初こそはフリントの恩に報いる為に彼女の面倒を見ていたものの、
暇を見つけては彼女が元気な姿を見せに現れる事に安心し、
エリスにとっても娘のような存在になりつつあった。
心の中では家族の次に愛しい者の一人に数えられている。
だが、守ると決めた者の為に、
手を汚し続ける王妃の決意もまた真っ直ぐな気持ちだった。
「わかっておる。ただ、そなたが女心を余りに知らぬ故に助言してみたまでよ」

一方でエリスは<大事な一人娘の婚約者が、
婚前とはいえ他の女性を手を出した事を、彼には問いただしたが
ティアナが親しくしているヒステリアが、
ティアナとゼネテスが婚約者同士だと知っている筈だろうにも関らず、
ヒステリアがゼネテスを恋い慕い、
そしてゼネテスとの関係がそうなっていた事に対しては
問いただそうとはしなかった。
ゼネテスも、ヒステリアを責める言葉や態度が何一つ出てこない事に安心している。
甥は、器用で頭も良いが、立ち回りが下手なので敵を作りやすい。
とエリスは見ている。
しかし、ゼネテスは立ち回りの下手さで敵さえ作らなければ、
冒険者や民衆の誰からも好かれるし、親しまれ、愛されている。
女に人気が大層高いのもよくわかる。
その点に関しては、ヒステリアとて例外ではないだろう。
無限の可能性を秘めた者が、ファーロスのドラ息子の姿を、目の輝きの中に映し出して輝かせている。
決して、起こりえないとは言い切れない。
娘は恋をするものだ。
恋をして大人になるものだ。
そして、ヒステリアがゼネテスに憧れる気持ちもわからないでもない。
余裕綽々で、堂々と構えながらも常に行き当たりばったり感の目立つゼネテス相手に
彼女それを望むのであるなら、
出来れば、その恋が成就する事を応援してやりたいと思う。
愛されようと、一生懸命頑張って、必死になる姿を見守ってやりたい。
自分には、それが叶わなかった。
今となってはもう叶う事もないけれど。
叶わえられなかった事を、人に当てはめて願うのは違う事かも知れない。
上手くやる姿を見て、自分が癒されたいだけなのかも知れない。
でも、上手くいけばいいと思う。
愛娘のティアナが、それで不幸にならないのであれば。


続く。
何処に向かいたいんだこの雑談連載は…。

ジルオールと拍手レス。

2008年03月07日 22時06分05秒 | ジルオール二次創作
またジルオール熱が戻ってきました。
今は、文章を書きたいという変なフィールドチェンジが起きててビックリ。
しかも、思いついた事だけダダ書きしてるので
どうなりたいのかよくわかんないや。
イタタタタ。




拍手有り難うございます。
毎度、反転も折りたたみも無く申し訳アリマセンがどうぞ。


蓮さん。

蓮さんも最近絵のフィールドに…!キラキラ。
ウマウマ良かったですぞ…!
さて、うちのグダグタゼネさんですが
「最もらしい答えで正々堂々とはぐらかす」をせずに終わってしまいました。
あっちゃー。
まだ続かせたいので(エリスが嫌な女で終わってるので)
まったりお付き合い下されば幸い♪
どうでもいいですが、ティアナやアトレイアが男に生まれてたら
ロストールも結構変わってたと思います。
後、ゼネテスの美学はキレイ探しのおじさんと似ている。
という御話がとても面白かったです!!!

ジルオール二次創作関係。

2008年03月07日 14時39分45秒 | ジルオール二次創作
急激なジル創作です。
書き足したり減らしたりグチャグチャなので
汁務室にアップする時に綺麗にします。ありゃー。




さて。
どうやって。
どうやって最もらしい答えで正々堂々とはぐらかすか。
ゼネテスは頭をかいた。

ヒステリア。
ヒスと呼ばれる、魂の輝きを表す目の輝きをした彼女が、
得意そうに満面の笑みを浮かべて嬉しそうに口元を緩ませる姿が脳裏に過ぎる。
運命に選ばれた子。
そんな女相手に遊びのつもりもない。
本気だと言えば確かに本気だが、
それがどういう本気なのかというと、
父親に託された手前とか、慕う者を邪険に出来ない義務だとか、後輩への情だとか、
言い訳めいた肩書きではなく
言葉ではくくれない何か、何かが邪魔をして、
饒舌な筈の彼の言葉を詰まらせる。

「…まあな」

最もらしい言葉は、彼の口から出る事は無く、
代わりに、ぼやけた肯定だけが出た。
予定外の自分の言葉の御陰で、ゼネテスは
「さて、それがどうしたのかな」
と、あえて見え見えのシラを切って平然としている方を選んだ。

するとエリスはチラリとゼネテスを見て、こう答えた。
「何と、ゼネテス、フリントの娘を喰うたのは、それは真の事だったのか。」

実はエリスは甥に、かまをかけていたのだけだった。
ヒステリアを見て、ただ、女の感だけが働いて、そう思った。そして口にしただけなのだ。
こっそり開始されていた心理戦に、あっさり敗北したゼネテスは、
やっぱりかなわねぇや。
と、婚約者がいながら、知人の娘に手を出してしまった事実を忘れて
伯母の誘導に乗じてしまった自分のうっかり具合に口元を緩ませた。
困った事に、わざとそう仕向ける伯母がとても美しかった。

「そなたはティアナの婚約者なのであろう?」
エリスは娘の婚約者である放蕩者をたしなめる。
「俺は認めていない」
さすがのゼネテスもこの件ぱかりは眉を潜める。
それは、あんたが決めた事だ。
「いずれ、腰を落ち着けなければならないとして、
それまでの今のそなたの女遊びはまぁ見逃すとしよう。
ただ、ティアナを傷つけるような事は私は許さない」
ティアナは自分の母親の私的組織の事を知らない。
だが、フリントという男の存在は知っていて、
母親の浮気相手がそのフリントではという突飛な憶測を張り巡らせている。
そして、血と酒の匂いのするだらしない婚約者は
女性関係が盛んだと嫌と言うほど知らされている。
そこに、決して望んでいる訳ではない婚約をした男の相手が、
よりによって母の浮気疑惑の相手のフリントの娘。
それは、勿論ティアナにはばれてはいけない事だ。
「…何故、どうしてまたフリントの娘なのだ」
エリスは思わず溜息をついた。
甥は器用で頭もいい。
だから、考え無しでは決してない。
何か思う所があって、こうなのだろう。
だが、ファーロスのドラ息子と公式に揶揄されるゼネテスは
本来大切に扱うべき婚約者の王女より、大恩ある男の愛娘に手をつけた。
その立ち回り方がどうも納得いかない。
「…あの子には他の何者にも得られ難い魅力がある。
もしや、それを面白がって首を突っ込み過ぎたのではあるまいか?」
甥の表情から察するに、一度ならぬ二度までも。といった雰囲気が漂う。
ゼネテスは答えない。
「武勲の個人的な報酬で褒美をやると言ったら
「ゼネさん」と言われたので応じただけだが、それがどうしたのかい、伯母貴?
彼女はそれを望むし、俺は一向に構わないし、
金はかからないし、すぐ手に入るし、与えられるし、
平和的でいい話じゃないか」
そう言って、奔放に振舞って心にもない事を胸を張って並べてみても、
構わない事には構わないが、
それで自分が思慕している伯母貴が一体どんな顔するのかは、
さすがに見たくなかった。
だから彼は沈黙した。
「花を見れば綺麗だと言い、可愛い女の子を見れば声をかけ、
フリントの娘がいたから手を出した。
そういう訳ではなかろう?」

「ああ、その通りだ」

「…まぁ、よい」
エリスの言葉はゼネテスを驚かせた。
いや伯母貴、それは違わないか?良くないだろ?
ゼネテスは伯母を見た。
もっと問われる事はまたあった筈だ。

「あの子は、賢くて聡い良い子だ。
だが、その頭が、父親のように自発的な策謀に秀で、
気の機転に優れている訳ではない」
代わりにエリスは政治家として
彼女に対する評価の手厳しい意見をを端的に述べた。
「けれど、指示された事を把握し確実に実行し、
その腕と力で前線での結果を残す事が出来る大きな戦力だ。
あの子は必ず歴史を動かす力になる。
あの子の魅力はそなたの助けとなるだろう」
「ああ、そうだといいな」
ゼネテスも彼女をとても評価している。
「あの子がそなたを慕い、そなたに惹かれて、そなたの力になりたいと剣を振るう限りは、
ロストールは運命に守られる。とは思わないか?
あの子はロストールの剣であり、盾になる事が出来る」
エリスは淡々と続け、そして

「だから、あの子を決して手放してはいけないのだ」

エリスはキッパリと言った。
家族を守る為に、政敵を葬った事など何度もあり、
配下の者を捨て駒に使い、邪魔な国を滅ぼした女の政略的な考えだった。
人の気持ちや想いを利用する事は簡単な事だ。
たかが娘一人の恋心一つで戦争に勝利出来るなら容易いではないか。
「どうだ、女狐らしい策略ではないか?」
エリスは長い睫毛を伏せって自嘲気味に薄く笑った。
でもわかっているのだ。
たかが娘の恋心を戦力に利用するくらいロストールは人材と戦力に乏しいのだと。





後先考えずにツラヅラしてたら、
全体的な雲行きの怪しい話になってきたので一休み。(笑)

ジルオール短編。

2008年03月05日 21時48分42秒 | ジルオール二次創作
何故か突如急激にジル創作。



アンギルダンの山越えの後、
嫌々ながらもファーロス総司令の重責を押し付けられてしまい、
その立場から逃げるに逃げられなくなった甥、
手は早いが腰の重いゼネテスが伯母である王妃と最近の近況の雑談をしながら、
今後の話を進めていると、

「…ところでゼネテス、そなたフリントの娘を喰うたであろう」

王妃が急に話題を変えた。

「ん?」

ゼネテスは伯母を見た。
フリントの娘。
彼女は、王妃エリスの私的組織「エリスの宝石達」と呼ばれる
諜報と工作を主任務とする特殊部隊の頭領だった男の娘だ。
フリントの死後、彼の娘である事を知った彼女をエリスは引き入れ、
王妃に父のような仕え方こそしていないものの、
自由に世界を見て回れる事を利点を生かして、
彼女は自由な冒険をしながら冒険者として飛躍的な成長を遂げている。
一流の諜報員として影の世界では偉大だった父親を亡くした頃、
まだ彼女の剣持つ腕が覚束ないようにも見えた頃から
まだ一年と少しで、彼女の冒険者としての名声は突如知れ渡った。
彼女の急な成長は、
彼女から感じられる無限の可能性をいかんなく発揮しているようにも思われ、
また彼女自身が何かに急いでいるという雰囲気がないでもなかった。

何をそんなに競っているのか。

彼女がそう見える一方で、動き出した歴史に沿うように、
またあるいは動き出した歴史の向きを変えるだけの力を
彼女が自ら得ようとしているようにも見えた。
それも、彼女の意図や意識とは違う所で。
そして、彼女。
ヒステリアは、先の戦いでロストール軍の傭兵としてから参加、
ゼネテス副官として戦場で活躍。
戦後はロストール出身のロストール女性としては異例の騎士に任命され、
その功績から竜字将軍としての位置に付いた。

「フリントの娘の、御前を見る目がどうも熱いではないか。
ロストールの遊び人、そなたがそれに気付かぬ訳があるまい。フフフ。
さしずめ、そなたが何かしたのだろう?」

美しい王妃は、あえて意地の悪い笑みを浮かべながら、
やんちゃばかりしている甥をたしなめる。

あったと言えば確かにある。
それが悪い事なのかと言うと、別に悪い事ではないと彼は答える。

だが、彼女は。
エリスが信頼していた、
エリスが恩を感じる程の男だったフリントの忘れ形見であり、
ゼネテスは今も認めていないものの定められた彼の婚約者、ティアナと同い年で、
また、婚約者でエリスの娘であるティアナとは、懇意だった。
と、なると、どうしたものか微妙に胸を張る事が出来ない。
さて。
どうやって最もらしい答えで正々堂々とはぐらかすか。
ゼネテスは頭をかいた。




…続いた方がいいのか悪いのか。