ジルオール創作の続きです。
ダダ書き会話文終了。
無限の可能性を秘めた者が、
ファーロスのドラ息子の姿を、その目の輝きの中に映し出して輝かせている。
娘は恋をするものだ。
恋をして大人になるものだ。
そして、ヒステリアがゼネテスに憧れる気持ちもわからないでもない。
余裕綽々で、
堂々と構えながらも常に行き当たりばったり感の目立つゼネテス相手に
彼女がそれを望むのであるなら、
出来れば、その恋が成就する事を応援してやりたいと思う。
愛されようと、一生懸命頑張って、必死になる姿を見守ってやりたい。
自分には、それが叶わなかった。
今となってはもう叶う事もないけれど。
叶えられなかった事を、人に当てはめて願うのは違う事かも知れない。
上手くやる姿を見て、自分が癒されたいだけなのかも知れない。
でも、上手くいけばいいと思う。
愛娘のティアナが、それで不幸にならないのであれば。
ゼネテスは人の弱さや痛みをわかってやれる優しさを持っている男だ。
それで自分の首を絞める事になっても甘んじて受け入れてしまう男だ。
それは、ロストールを背負う定めを持った者にとっては、
足元を崩すだけの甘さなのか知れない。
だとしてもゼネテスはそうやって行き場のない心に、落ち着きと励ましをくれる。
心の何処かで望んでいる欲しい言葉を与えてくれる。
彼は、期待されなくとも、エリスにとっても随分大きな助けとなっていた。
だから、ティアナをゼネテスと婚約させたのだ。
ゼネテスは、だらしなく振舞い、土壇場で初めて動くが、
頭はきれるし腕も立つ。
甥がその気になって愛娘と向き合ってくれさえすれば。
ゼネテスがティアナの美点を見たまま素直に褒めて伸ばしてやれれば、
ティアナは必ず心を開く。
ゼネテスならば。
今はその気がなくても、最初こそは娘の事など愛していなくても、
娘の好きな所をちゃんと見つけて、
次の日から愛そうと出来る男であると期待している。
そうすればティアナは幸せになれる。
別に、ゼネテスを次期国王につけファーロス家が王位を簒奪したい訳ではない。
ただ、ティアナを幸せにできる男が良いのだ。
いっそ、ヒステリアが男に生まれていれば。
聞けば、ヒステリアは夜分にティアナの手を引き、
隠れてこの城から連れ出したという。
ティアナの手を引いて現実を見せてあげられる、
そんなヒステリアのような者こそが必要だったのかも知れないとも思う。
ただ、それを思った所で所詮、妄想に過ぎないのも充分承知している。
「私はティアナが可愛い」
「わかってるさ」
「そして、私はあの子、ヒステリアも可愛いのだ。
だが、ティアナをそなたの妻にして、あの子をそなたの愛妾には出来ぬ」
エリスは一瞬遠い目をして諦めるように笑った。
死ぬまで自由を諦める定めを選んだ自分の代わりに、
自由に内外を出入りする事をやってのける事を許した男。
その甥の気持ちは、今はまだ。
定められた婚約者の王女の所にも、
彼に夢中になってる冒険者の娘のところにもない。
風に流れる雲のように自由な男の心は、
彼女らではまだ掴む事が出来ないのを残念に思いながら、
また、掴む掴めないで起こりうる災厄を危惧しながら、
自分に向けられている出来の悪い甥の視線に気付かない振りをした。
「さーて。酒場で一杯といくか」
ゼネテスは、そう気持ちを切り替えて、いつものように貧民街のスラムに向かう。
「そろそろ、やって来る頃か、あいつ」
運命神ファナティックの再臨か、いいや彼女は直情ライラート。
彼女がやってくる気配がする。
背伸びと駆け足と飛躍を続けながら彼の元へ。
これはあれですね、会話文とただの解説であって物語性は全くないね(笑)
ダダ書き会話文終了。
無限の可能性を秘めた者が、
ファーロスのドラ息子の姿を、その目の輝きの中に映し出して輝かせている。
娘は恋をするものだ。
恋をして大人になるものだ。
そして、ヒステリアがゼネテスに憧れる気持ちもわからないでもない。
余裕綽々で、
堂々と構えながらも常に行き当たりばったり感の目立つゼネテス相手に
彼女がそれを望むのであるなら、
出来れば、その恋が成就する事を応援してやりたいと思う。
愛されようと、一生懸命頑張って、必死になる姿を見守ってやりたい。
自分には、それが叶わなかった。
今となってはもう叶う事もないけれど。
叶えられなかった事を、人に当てはめて願うのは違う事かも知れない。
上手くやる姿を見て、自分が癒されたいだけなのかも知れない。
でも、上手くいけばいいと思う。
愛娘のティアナが、それで不幸にならないのであれば。
ゼネテスは人の弱さや痛みをわかってやれる優しさを持っている男だ。
それで自分の首を絞める事になっても甘んじて受け入れてしまう男だ。
それは、ロストールを背負う定めを持った者にとっては、
足元を崩すだけの甘さなのか知れない。
だとしてもゼネテスはそうやって行き場のない心に、落ち着きと励ましをくれる。
心の何処かで望んでいる欲しい言葉を与えてくれる。
彼は、期待されなくとも、エリスにとっても随分大きな助けとなっていた。
だから、ティアナをゼネテスと婚約させたのだ。
ゼネテスは、だらしなく振舞い、土壇場で初めて動くが、
頭はきれるし腕も立つ。
甥がその気になって愛娘と向き合ってくれさえすれば。
ゼネテスがティアナの美点を見たまま素直に褒めて伸ばしてやれれば、
ティアナは必ず心を開く。
ゼネテスならば。
今はその気がなくても、最初こそは娘の事など愛していなくても、
娘の好きな所をちゃんと見つけて、
次の日から愛そうと出来る男であると期待している。
そうすればティアナは幸せになれる。
別に、ゼネテスを次期国王につけファーロス家が王位を簒奪したい訳ではない。
ただ、ティアナを幸せにできる男が良いのだ。
いっそ、ヒステリアが男に生まれていれば。
聞けば、ヒステリアは夜分にティアナの手を引き、
隠れてこの城から連れ出したという。
ティアナの手を引いて現実を見せてあげられる、
そんなヒステリアのような者こそが必要だったのかも知れないとも思う。
ただ、それを思った所で所詮、妄想に過ぎないのも充分承知している。
「私はティアナが可愛い」
「わかってるさ」
「そして、私はあの子、ヒステリアも可愛いのだ。
だが、ティアナをそなたの妻にして、あの子をそなたの愛妾には出来ぬ」
エリスは一瞬遠い目をして諦めるように笑った。
死ぬまで自由を諦める定めを選んだ自分の代わりに、
自由に内外を出入りする事をやってのける事を許した男。
その甥の気持ちは、今はまだ。
定められた婚約者の王女の所にも、
彼に夢中になってる冒険者の娘のところにもない。
風に流れる雲のように自由な男の心は、
彼女らではまだ掴む事が出来ないのを残念に思いながら、
また、掴む掴めないで起こりうる災厄を危惧しながら、
自分に向けられている出来の悪い甥の視線に気付かない振りをした。
「さーて。酒場で一杯といくか」
ゼネテスは、そう気持ちを切り替えて、いつものように貧民街のスラムに向かう。
「そろそろ、やって来る頃か、あいつ」
運命神ファナティックの再臨か、いいや彼女は直情ライラート。
彼女がやってくる気配がする。
背伸びと駆け足と飛躍を続けながら彼の元へ。
これはあれですね、会話文とただの解説であって物語性は全くないね(笑)